転職すると言ったら親がうるさい!
実家に住んでいたり、新卒入社して間もなかったりという方であれば、親から日常的に意見をもらうこともあるでしょう。しかし、転職のことまで親の意見に従うべきなのか、と悩む方は少なくないはずです。
結論から言えば、親の考えに全て従う必要はありません。あなたの人生は、あなた自身で決めるものだからです。ただそうは言っても、実の親の意見。悪気がないようであれば、できる限り意見を尊重したいものですよね。
本記事では、親が転職に対してうるさいほど口を出す理由や、転職を押し切るための対処法をご紹介します。自分も親も納得できる転職の形を見つけるヒントにしてみてください。
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親が転職にうるさいほど口を出す6つの理由
転職に対して親がうるさいほど口を出してくることには、必ず理由があります。考えられる6つの理由をご紹介しますので、どれに当てはまりそうかを考えながら読み進めてみてください。
県外就職や上京を反対している
県外への転職や、上京を伴う転職に口を出す親は少なくありません。特に、生まれてからずっと実家で過ごす子どもに対しては、心配から口を出してしまう親も少なくないようです。
また、面倒を見てもらいやすい環境に子どもを置いておきたい、という考えを持つ親も口を出すことが多いようです。
転職そのものに良い印象を抱いていない
転職に対する価値観の違いから、うるさく口を出す親もいます。
現代は、転職が当たり前の時代になりました。転職すると同世代に話したところで、引くほど驚かれることはないでしょう。しかし、終身雇用が良しとされた時代に働いていた親ではそうもいきません。転職にネガティブな印象を強く持つ親は、口数も多くなる傾向にあります。
転職先が心配
転職先の業界・職種・企業に対して懐疑的なイメージがあることから、うるさいほど口を出す親もいます。給与水準が低く忙しい業界や、ミュージシャン・漫画家などの将来が見えづらい仕事がそれにあたります。
また大手企業や公務員・銀行など、一般的に安定していると考えられている仕事から転職する際も、親に反発されることが多いようです。
逃げや甘えの転職に感じる
親は、自分が思っている以上に子どもを理解しているもの。子どもの話を聞き、逃げや甘えの姿勢を強く感じた親も転職に口を出すことが多いようです。この場合は、憎まれ役を買って出てくれている良心的な親と言えます。
ただし、「自分はこんなことでは逃げなかった!」など、自身の経験談を中心に意見をする親には注意が必要です。本当に自分自身のことを考えて意見してくれているかを、よく見極めましょう。
結婚相手や両親への負担を考えている
結婚を機に寿退社し、転職しようと考えている方も親から口出しをされることがあります。これは、「お相手のご両親や、結婚本人に迷惑がかかるだろう」と考えた助言の意味合いが大きいはずです。
子どもより自分の幸せを優先している
「うちの子は、自慢の息子・娘だ!」などと、子どもの就職先を口外している親は、利己的な考えから転職に口を出している恐れがあります。特に有名企業・上場企業・外資系企業など、入社難易度が高い企業に勤めている場合はその態度も顕著でしょう。
また子どもが保険・銀行などの業界からの転職を検討していて、「契約してもらった〇〇さんに合わせる顔がない」などのように、口を出す親もいるかもしれません。この場合は、自分の顔に泥を塗られたくない、という思いを優先させている可能性が高いでしょう。
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転職にうるさい親への対処法
親が転職に口を出す理由を6つご紹介しましたが、あまりにもうるさく口を出す親はどのように対処すべきなのでしょうか。転職にうるさい親の対処法や行動に移すためのポイントを、試していただきたい順にご紹介します。
意見を受け止めて感謝を伝える
子どもの転職に口を出す親は、転職先に対する不安や子どもへの心配から意見していることが大半です。よってまずは親の意見を受け止め、心配してくれていることや真摯に向き合ってくれていることに対して感謝を伝えましょう。
「うるさいなあ……」という言葉や態度が親に伝われば、不安が大きくなりさらに口を出されかねません。転職活動自体が進められなくならないよう、話し合いの際は十分気を払ってくださいね。
転職のメリット・デメリットを示す
転職のメリットやデメリットを親に提示する対処法も有効です。説明の際は言いくるめるのではなく、親に理解してもらうスタンスで臨みましょう。
ポイントは、メリットばかりでなくデメリットをきちんと伝えること。デメリットをきちんと提示することで、目先の利益ばかりに注目した転職ではないことが伝わります。親の考えるデメリットを自分もデメリットに感じている、と共感を示すのも良いかもしれません。
考えやキャリアプランを提示する
メリット・デメリットを提示した後には、自分の考えをハッキリと伝えましょう。「デメリットはあるけれど、将来こうなりたいから今転職したい」と真剣に伝えれば、親もそれ以上言及することはできないはずです。
それでも親が納得しないようなら、及第点を考え、日を改めて説得するのがおすすめです。
たとえば県外への転職では、帰省頻度の約束や何かあればすぐ駆けつけられる職場を選ぶ、などが及第点と考えられます。結婚後の転職であれば、相手や相手の親の考えを共有しても良いでしょう。意見を尊重してくれていることが分かればきっと、納得してもらえるはずですよ。
転職してしまう
どうしても親の了承が得られない場合はいっそ、転職後に事後報告をするのもひとつの手です。転職したことすら親に話さない家庭もたくさんあります。
繰り返しになりますが、あなたの人生はあなたが決めて良いものです。親の意見を聞くのは大切なことですが、全てに従う必要はありません。社会人であればむしろ、親に従い続ける方が恥と割り切る勇気も必要です。
転職直後は親に疎まれるかもしれませんが、転職先で生き生きと働く姿を見せることができれば成長は認めてもらえるはず。最終手段として、強行突破に臨む準備もしておきましょう。
転職にうるさい親にもきちんと歩み寄って
転職にうるさいほど口を出す親は一定数存在します。しかし、自分の保身を考えて口を出す親はほとんどおらず、心配や不安から口うるさくなってしまった、ということが大半です。
「そんなこといちいち言われたくない!」と親を遠ざけるのではなく、親の意見に感謝の意を示したうえで、お互いに歩み寄る努力をしてみてはいかがでしょうか。
親に理解してもらえる自信がないという方は、当サイト「おもてなしHR」の転職アドバイザーにご相談ください。ご両親への説得方法を一緒に考えます。ホテル・旅館などの宿泊業界に転職を検討している方は、ぜひ気軽にご相談くださいね。