”高級感のあるホテル”ってどういうこと?
高級感とは「品質が良い」「等級が高い」といった印象や感想を持たせる雰囲気のことです。高級感のあるホテルを目指す場合、決まって非日常感・快適性・清潔感が重要視することが求められます。
この3つを満たすには、お客様が部屋でどのように過ごすのかを想定するほか、インテリア選びを見過ごすことはできません。
インテリアが高級感のある空間を作り出し、お客様が望むラグジュアリーな気分を演出するのです。インテリア一つでホテルへの印象も変わってきますので、ホテルのコンセプトを見直しながら慎重に選ぶようにしましょう。
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高級感のあるホテルのインテリアを選ぶポイント
高級感のあるホテルにはセンスの良いインテリアが必要不可欠です。ホテルに合ったインテリアを選ぶポイントをご紹介します。
全体の統一感を考える
まず最初にどのようなインテリアを置くかを考える前に、客室のテーマを決めましょう。
客室のテーマを決めなければ、どれだけ良いインテリアを選んだとしても統一感がなくなってしまう可能性があるので、お客様が落ち着いてゆったりと過ごせなくなります。
たとえば、リゾートのような空間にしたければアジアンテイスト、優雅な時間を過ごしてもらいたければロココ調の客室にするなど、それぞれのホテルが理想とする空間のアイデアを出し合ってみてください。
客室のテーマが決まれば、どのようなインテリアを選べば良いかイメージはできてくるはずです。
色のトーンを抑える
高級感のあるホテルに置かれた家具の傾向をみると、色のトーンを抑えたものがほとんどです。鮮やかではっきりした色を使うよりも、明度や彩度が低いと感じるものなど、くすんだり暗く感じる色のほうが高級感が増しようです。
ベースカラーはホワイトやベージュ、ブラウンを基調としているホテルも多いことも事実です。しかし、ホテルが目指すテーマによって参考にすべき色味は異なります。ホテルが理想とする客室をよくイメージしておくことが重要でしょう。
材質にこだわる
高級なインテリアは、当然ですが高級な材質でできています。宿泊されるお客様のなかには、ホテルにあるインテリアが高級かどうか、すぐ見極められる方もいらっしゃるので、材質にはとことんこだわったほうが良いでしょう。
たとえば、無垢材は切り出したままの原木を板状にカットしたものなので、混在物がなく高級な材質として重宝されています。そうした材質のひとつひとつを重視することで、ホテルのこだわりを表すこともできますよね。
高級な材質ならばアンティークとして経年劣化も楽しめるだけでなく、色調や材質などで統一感を出すと、高級感がグンと増します。
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高級感を出すインテリアの配置方法
インテリアの配置方法でも、高級感をだすことができます。ホテルの客室において、どのような配置方法であれば高級感のあるインテリアを活かせるのか、チェックしていきましょう。
余白をつくる
家具はなるべくゆったり配置し、余白を多く作るようにしてください。家具と家具の間を詰めすぎてしまうと、お客様の動線を確保できず、くつろぎにくい部屋となってしまいます。
また、部屋の端や窓の外まで見渡せるような抜け感も意識するようにしましょう。背の高いインテリアをお客様の視線の先に置かないようにすることもポイントです。
シンメトリーを意識する
上質なホテルのインテリアを置く基本は、左右対称を意識したシンメトリーです。
シンメトリーを意識した分かりやすい事例では、ベッドの両側にテーブルライトを置くことでしょう。安定感が感じられる配置にすることが重要で、その安定感はお客様の快適性を後押しするのです。
照明にこだわる
高級感のあるホテルでは、基本的に複数のライトがあります。実際に、ベッドの頭上に間接照明があるホテルを見たことのある方は多いのではないでしょうか。
間接照明にこだわると、客室をふんわりと照らしてくれるので、上品で落ち着いた印象を抱かせることができます。テーブルランプやフロアランプなどを、点々とリズムよく置くと良いかもしれませんね。
高級感のあるインテリアを選ぶときは「お客様の動線」を考えよう!
高級感のあるホテルを意識すると、それに見合ったインテリアの充実を一番に考えますよね。もちろん、上質な家具を選ぶことは欠かせませんが、お客様の動線がないがしろにされてしまうこともあります。
お客様の目線が忘れられてしまうと、お客様がホテルで快適に過ごせなくなり、いつの間にかリピート率の低さが目立つホテルとなってしまうでしょう。
インテリアを選ぶ際は必ず、ホテル側だけでなくお客様の動線を意識しながら、インテリアを選び配置することを忘れないでくださいね。