子供の接客の必要性と苦手意識を克服するポイントとは?
目次
子供への接客が必要な場合もある
スーパーやデパート、ホテルなどで従業員が対応するのは大人のお客様であることが一般的ですよね。しかし、子供のお客様への対応が必要になることもあります。大人のような意思疎通が難しい子供のお客様には、どんな接客が適切なのでしょうか。
子供の接客が苦手な人が悩みがちなポイントや、子供の接客で気を付けたいことについて解説します。
子供への接客が苦手な従業員は多い
接客の仕事自体は好きでも、子供のお客様は苦手と感じる人は意外と多いものです。どのような部分に苦手意識が芽生えやすいのか見ていきましょう。
どう接していいかわからない
身近に小さな子が居ない人や、とりわけ子供好きでも無いという人にとって、子供は未知の存在です。どのように接すれば良いのわからないから苦手だと感じるのですね。
悩み事相談のサイトでは、人懐っこい子供が近寄ってきたり、話しかけてきても愛想よく対応できないという投稿をよく目にします。私生活では仕方のないことですが、接客の仕事をする上では克服したいところですね。
機嫌を損ねるのが怖い
子供は「なぜそこで?」というポイントで急に泣き出したり、怒り出したりだしたりしますよね。下手に相手をして機嫌を損ねられては大変です。
また、子供への対応が原因で親御さんの機嫌を損ねてしまうのも避けたいところです。「触らぬ神に祟りなし」のスタンスで、子供の接客に消極的になりがちな人も居るのではないでしょうか。
子供そのものが苦手
子供そのものが苦手で、なるべく子供と関わりたくないというタイプの人も居ますよね。このタイプの人は、子供のお客様の対応が多い仕事には就かないでしょう。
だからこそ稀に子供のお客様の対応にあたると、とても負担に感じる場合があるのです。
子供の接客が苦手な理由は人それぞれですが、仕事である以上それを態度に出すのはタブーですね。次の項目で、子供に対する良い接客について解説します。ぜひ、子供の接客に当たる際の参考にしてくださいね。
子供に良い接客をするにはどうしたらいいか?
子供に対して良い接客をすると、親御さんが喜んでリピーターになってくれる確率が上がります。勤務先の利益のためにも、苦手を克服して自分が楽しく働くためにも、しっかりコツを掴みましょう。
まずはひとりのお客様として丁寧に扱おう
親子連れのお客様に対する良くない接客でありがちなのは、親御さんにばかり接客して子供の存在を無視してしまうことです。親御さんにも店員にも相手してもらえないと、子供は退屈して走り回ったり、店の商品を触り始めたりします。
そうなれば親御さんは子供の様子が気になって落ち着かず、ゆっくり滞在することができません。結果、売れるものも売れずに商機を逃すことになってしまうのです。
こうした事態を避けるためには、子供であってもひとりのお客様として扱うことが重要です。大切なお客様であると認識していれば、まるきり無視するなど失礼千万な対応はしないはずですね。
微笑んで挨拶をし「今日はお母様と来てくれたんですね」「かわいいスカートを履いていますね」など、簡単な世間話を振ってみましょう。会話で気を引くことに成功すれば、親御さんがゆっくり買い物できます。
馴れ馴れしい接客はNG
子供であってもお客様はお客様です。タメ口で馴れ馴れしい接客をするのは考え物です。
子供時代を振り返り「店員にタメ口をきかれるのが嫌だった!」と語る人は、実は結構多いのです。子供に優しい接客をしているつもりでも、内心嫌がられている可能性があるので注意しましょう。
謙譲語や尊敬語はわからないかもしれませんが、小学生以上のお客様であれば丁寧語での接客が無難です。「1000円お預かりしますね」「少し待ってくださいね」というように、丁寧語+語尾に「ね」を付けると優しく聞こえるのでおすすめです。
また、よその大人に声を掛けられて喜ぶ子供ばかりではないことを、念頭に置いてください。大人に接客するのと同じように、相手の反応を良く見てひとりひとりに合った接客を心掛けましょう。
子供のお客様を特別だと思いすぎないこと
子供の接客への苦手意識が強い人は、子供のお客様を特別だと思いすぎているのかもしれません。お客様が子供の場合は、特に柔らかい表情と分かりやすい言葉を選ぶ必要がありますが、あとはいつも通り丁寧で気持ちの良い対応をすれば大丈夫。
人懐っこい子に「ありがとう」「ばいばい」などと言われると固まってしまう店員も居ますが、大人のお客様が「お世話様でした」と言ってくれることと、本質的には何も変わりません。普通に「こちらこそありがとうございました」「また来てくださいね」と挨拶を返せば問題ないのです。
お客様が子供であることを意識し過ぎずに対応すれば、自然と苦手意識は薄まるのではないでしょうか。
ホテルで子供のお客様に良い接客をするには?
ホテルでの子供の接客で対応で苦慮するのはやはり、走り回ったり騒いだりしたときの対処方法です。放っておいては周りのお客様の迷惑になることは明白ですが、「他の人の迷惑になるから静かにしてね」と伝えたのでは、お客様に対して失礼ですよね。
あまりにひどい場合は、親御さんにきちんと注意をしなければなりませんが、まずは一旦「転んでケガをしたら大変なので、走らないでくださいね」というように、お客様の身の危険を心配するニュアンスで伝えてみることがおすすめです。
子供のお客様は将来、自分でお金を払って泊まりに来てくれるかも知れない存在です。大人にた時に「あのホテルの注意の仕方まで丁寧だった」と思い返して貰えるように、注意喚起は丁寧にお願いするスタンスで行きましょう。
子供の接客がどうしても苦手なら
子供でもひとりのお客様として接する・馴れ馴れしい接客はしない・子供であることを意識しすぎないという3つのポイントを押さえれば、苦手を克服できる可能性があります。前向きに頑張りましょう。
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