ホテルのパティシエの働き方とは?
ホテルのパティシエの働き方は、一般的な洋菓子店のパティシエとは少々異なる部分もあります。具体的な例を見ていきましょう。
働く部門は「ペストリー部門」が多い
通常、ホテルの仕事は部門ごとに分かれています。
テナントとして入っている洋菓子店の場合は別ですが、パティシエは「ペストリー部門」というデザートづくりを専門とする部門で働くことが一般的です。
役割分担が明確
小規模洋菓子店などでは、すべての工程をひとりのパティシエが担当することがほとんどです。一方、ホテルは何人ものパティシエが在籍しているケースが多く、以下のように明確な役割分担が見られます。
- ・仕込み
- ・生地作り
- ・オーブンでの焼き上げ
- ・冷たいデザート作り
- ・盛り付け/仕上げ
このような役割分担を、ローテーションで経験することが一般的です。ひとつひとつの作業・工程に注力するため、最終的には高度なスキルが身につくのではないでしょうか。
特別な洋菓子を作る機会が多い
ホテルのパティシエには、特別な洋菓子を作る機会があります。ウエディングケーキやパーティー会場に飾る飴細工、最近人気を集めているアフタヌーンティーセットなどが代表的。
美しさやユニークさにこだわった洋菓子は、SNSで注目を浴びることもあります。
接客の機会は少ない
小さな洋菓子店ではパティシエが接客を行ったり、お客様にお菓子を説明したりすることがあります。一方、ホテルのパティシエはキッチンにこもって洋菓子作りに専念することが多く、接客の機会は少ないでしょう。
ただし、ライブキッチンやフランベするデザートの提供時などは、お客様と顔を合わせることもあります。
パティシエ同士の競争が激しい
ホテルには多くのパティシエが在籍している分、出世競争が激しくなりがちです。
大勢のパティシエに埋もれてしまい「何年勤めても立場が上がらない……」と悩む方もいるようです。
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ホテルのパティシエに望まれる要素とは?
ホテルのパティシエにはどのような要素が望まれるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
努力を続ける姿勢
先述の通り、ホテルのパティシエは競争が激しい世界です。ホテルを代表するパティシエとして名を上げたり、高い評価を得たりするためには人の何倍も努力することが必要ではないでしょうか。
努力を続ける姿勢は、不可欠といえるでしょう。
センスや独自性
パティシエが作るデザートは、ホテルの大切な商品のひとつです。「実物を見てみたい」「食べてみたい」と思わせる洋菓子には、集客効果が期待できます。
美しくオリジナリティのある洋菓子を作るためのセンスや独自性は、ホテルのパティシエにとって重要な要素なのですね。
語学力
洋菓子の本場はやはりヨーロッパです。職場に海外出身の上司がいたり、海外へ研修旅行にいくことがあったりした際、語学力が身についていればプラスに働くことでしょう。
英語の他、フランス語やドイツ語といった言語もパティシエに望ましいスキルです。
洋菓子作りの経験値
ホテルのペストリー部門は、実務経験を持つ人材や製菓専門学校を卒業した人材を歓迎する傾向があるようです。
未経験からチャレンジできるケースもありますが、洋菓子店などで経験を積んでからチャレンジすることも、ひとつの道筋かもしれません。
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