大企業で働くメリット・デメリットとは?
「働くなら大企業が良い!」「大企業に転職したい!」と考える人は少なくないでしょう。誰もが名前を知っているような企業の社員となるのはかっこいいイメージがありますよね。
しかし、大企業とは具体的にどのような企業なのでしょうか。また、大企業で働くことには、どういったメリット・デメリットがあるのでしょうか。
この記事では、大企業の定義や大企業で働くメリット・デメリットについて解説します。ホテル業界における大企業の旧準情報も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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大企業の定義とは?
大企業に、法律上の定義はありません。中小企業には明確な定義があり、中小企業に分類される企業よりも資本金・出資総額や、従業員数が多い企業が大企業と言えるのではないでしょうか。
また、会社法と呼ばれる法律によると資本金が5億円以上または負債額が200億円以上の企業は「大会社」に分類されるということです。
これらの条件を満たす企業を「大企業」とすると、ごく限られた企業だけが当てはまることになります。しかし、一般的な意味合いでは、次のような企業を「大企業」ととらえても良いのではないでしょうか。
- ・事業の規模が大きい
- ・従業員数が多い
- ・有名である
- ・業界内でのシェア率が高い
- ・全国展開している
大企業での仕事に興味があるなら、こうしたことを目安にすると良いかもしれません。
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大企業で働くメリット
大企業で働くことには、どういったメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
安定性がある
事業が手広く、規模が大きいほど経営は安定する傾向にあります。例えば鉄道会社のグループは、ホテル業やフェリーの運航なども手がけていますよね。どれかひとつの経営が厳しくなったとしても、他の事業で補える点は大きな強み。
従業員はリストラに遭いにくく、安定した給与や高いボーナスを得られるのではないでしょうか。
コンプライアンス意識が高い
大企業は、コンプライアンス意識を高く持っている傾向にあります。社名が知られているだけに、ブラック労働や汚職といった不祥事を起こせば、事業の存続を脅かしかねません。
また、大会社に分類される企業は、社会に与える影響が大きいことから監査が義務付けられています。第三者の目が入ることによって、安心して働ける環境が守られるのではないでしょうか。
福利厚生が充実している
大会社の存続には、優秀な人材の確保が欠かせません。長く働いてもらうためには従業員を大切にすることが重要ですよね。
そのため、大企業では福利厚生が充実している傾向が見られます。住宅手当や慶弔見舞金といった制度の他に、保養所があったり習い事の補助金が出たりといったことも。
ユニークな福利厚生が多いことも特徴で、ペット手当が出たり、ポイントをためると自社商品と交換できたりといった制度を設けている企業もあります。
福利厚生については以下の記事で詳しく解説しています。併せてご一読ください。
研修が手厚い
潤沢な資金と多くの人材を持つ大企業は、人の育成に十分なコストを掛けられます。
入社後、数カ月にわたる研修が行われたり、外部から講師を招いて勉強会が開かれたりといったことが多いのではないでしょうか。
以下の記事では、研修制度について解説しています。併せてご一読ください。
ネームバリューがある
大企業には、ネームバリューがあります。有名企業に勤めていれば、新しい交友関係を作る時などに、有利に働くことでしょう。
また、社会的な信頼が厚いため、住宅ローンなど多額の融資を受けるための審査に通りやすくなると言われています。
そして、大企業で仕事のノウハウを身につけた人材は、転職市場で高く評価されるはず。経験を経て、次の転職を考える際にもプラスになります。
大企業で働くデメリット
多くのメリットがある一方で、大企業で働くことにはデメリットも存在します。以下のようなデメリットがあることは、理解しておきましょう。
ライバルが多い
大企業は就職・転職市場において非常に人気があるため、採用の難易度は高いでしょう。また、従業員が多いほど入社後のライバルも多く、出世競争は激しくなりがちです。
労働条件が良いだけに、管理者のポストが空かず、なかなか出世できないといった悩みも出てくるのではないでしょうか。
転勤になることもある
全国に支社を持つ大企業に勤めると、転勤を命じられることが考えられます。「結婚し、マイホームを建てた直後に転勤が決まり、単身赴任することになった……」という話も珍しくありません。
大企業に勤めるならば、日本全国を渡り歩く覚悟が必要ではないでしょうか。ただし、大企業の中には「地域限定正社員」と呼ばれる、転勤なしの契約で雇い入れを行う企業もあります。「転勤したくない!」と言う人は、地域限定正社員として働くことも視野に入れましょう。
スピード感に欠ける
大勢の従業員が縦割りで業務を担当する大企業の仕事は、スピード感に欠ける面があります。
経営陣や上層部との距離が遠く、アイディアを出しても届かなかったり、決裁に時間がかかったりしがち。また、仕事はそれぞれの担当者が専門的に進めるため、ひとりひとりの裁量が小さく、じれったい思いをすることも。
ホテル業界における大企業の求人情報を見てみよう!
大企業への就職・転職を目指すならホテル業界もおすすめです。ホテル業界は未経験でもチャレンジしやすく、ポテンシャル採用で働けるチャンスがあります。
おもてなしHRに掲載中の求人情報の中から、大企業の募集を見てみましょう。なお、情報はすべて2023年2月時点のものです。
大手ビジネスホテルチェーン
日本全国に多くの支店を持つビジネスホテルチェーンでは、北海道や福岡県、茨城県といったさまざまなエリアで社員を募集しています。
募集されているポジションも、フロントスタッフや調理スタッフ、マネージャーなど多岐に渡っており、選択の幅が広いことが特徴。自分の適性やスキルに応じて、チャレンジできるのではないでしょうか。
給料は支店やポジションによって異なりますが、月給20万円〜30万円前後が目安。借り上げ社宅への入居や、資格取得支援などの福利厚生が整備されています。
外資系高級ホテル
ある外資系高級ホテルチェーンでは現在、沖縄県での採用に力を入れている模様です。ハウスキーパーや営業部門のマネージャー、調理スタッフやベルスタッフなどが募集されています。
いずれのポジションも経験者を対象とした求人ですが、沖縄県の中では給料が高め。ベルスタッフの場合は月給18万円〜20万円ということです。
「中小規模のホテルから大規模ホテルに転職したい!」という人は、視野に入れてはいかがでしょうか。
鉄道グループのホテル
最後に紹介するのは、鉄道グループのホテルにおける求人です。あるホテルチェーンでは、東京都や神奈川県、茨城県などの東日本エリアで、求人を出しています。
現在募集されているポジションはフロントスタッフ。チェックイン・チェックアウト対応や予約業務、館内設備の案内といった業務を担当します。
雇用形態は正社員で、給料は月給17万7300円〜28万6000円。関東地方の大企業を狙っている人に、おすすめの求人情報です。
就職・転職の希望はエージェントに相談しよう!
企業の大きさに限らず就職・転職にはさまざまな希望条件があるはずです。希望の仕事を見つけるためには、就職・転職エージェントへの相談がおすすめ。スキルや経験も考慮して、適切な求人情報を紹介してもらえるかもしれません。
ホテル・旅館の仕事を探す際には、おもてなしHRが力になります!