2019.11.5

1800年もの歴史を誇る秘湯、湯の峰温泉の魅力とは。温泉地での働き方

和歌山県田辺市に位置する湯の峰温泉は、1800年の歴史をもち日本最古の温泉地とされています。古くは、湯垢離場として栄え、熊野詣に訪れる人々に利用されていました。良質な温泉は、今もなお多くの人に親しまれています。今回の記事は、湯の峰温泉の歴史、温泉地での暮らしや働き方などについてご紹介します。

湯の峰温泉とは

iStock/Kiyotaka-Noda

湯の峰温泉は川湯温泉と渡瀬温泉と共に熊野本宮温泉郷と称されています。はじめに、1800年以上もの歴史をもつ湯の峰温泉の概要やアクセス、歴史についてご紹介します。

秘湯、湯の峰温泉の概要とアクセス

和歌山県東南部、田辺市本宮町に位置する湯の峰温泉は、日本最古の温泉と伝えられる歴史ある温泉地です。

山々に囲まれた山峡にあり、源泉から湧き出る湯けむりが温泉情緒をかき立て、風情あふれる温泉街となっています。開湯1800年の歴史を継ぐ硫黄泉の良質な湯は、古くから親しまれ、国内外から多くの人が訪れます。

湯の峰温泉へのアクセスは、羽田空港から南紀白浜空港まで約70分、そこから直通バス140分の距離にあります。

開湯1800年の歴史を誇る湯の峰温泉

湯の峰温泉の開湯は約1800年前、日本最古の温泉といわれています。4世紀ころに熊野の国造により発見したと伝えられ、その後、歴代上皇が湯の峰温泉の名を広く世に知らしめたようです。古くは、湯垢離場（ゆごりば）として栄え、参拝者たちが熊野詣の前に、湯の峰温泉で身を清め、旅の疲れを癒していました。

湯の峰温泉には今でも歌舞伎などで語り継がれている伝説が残されています。その物語に登場する人物がこの湯に浸かり、体を癒したと伝えられる岩風呂「つぼ湯」は、世界文化遺産に登録され、入浴できる温泉として、今も多くの人から親しまれています。

周辺には各所で史跡が残されており、思いを馳せながら巡ってみるものよいかもしれません。

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湯の峰温泉の泉質と温泉街や観光スポットについて

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湯船には温泉成分が凝固した湯の花が浮かび、良質な天然温泉を楽しむことができます。ここでは、湯の峰温泉の泉質と温泉街や周辺の観光スポットについてご紹介します。

湯の峰温泉の泉質について

湯の峰温泉には14つの源泉があります。温泉街を流れる湯ノ谷川周辺から湧き出し、現在そのうち8つの源泉が利用されています。

泉質は、含硫黄‐ナトリウム‐炭酸水素塩・塩化物泉で硫黄の香りが漂います。泉温53.5度から84.3度と熱めですが、源泉掛け流しを楽しむことができ、温泉ファンからも好評の湯です。

効能としては、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、慢性消化器病、やけどなどさまざまな症状によいとされています。また、飲用の場合、慢性消化器病、慢性便秘、痛風、肝臓病に効くといわれています。

湯の峰温泉の温泉街や周辺の歴史ある観光スポット

湯の峰温泉といえば、世界遺産にも登録された「つぼ湯」を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。日によって1日に7回色が変化するといわれる不思議な岩風呂。温泉ファンをはじめ多くの人々から注目されています。

またすぐ近くには湯筒があり、湯温約90度の熱湯で卵や野菜などを茹で温泉卵を作ることができ、温泉情緒を楽しむのもよいでしょう。

周辺には、国の重要文化財に指定されている神社をはじめ、多くの社があります。また、世界遺産に登録された参詣道では、トレッキング道が整備されており、国内外から多くの観光客で賑わっています。

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湯の峰温泉にある民宿や旅館での働き方、その地での暮らしとは

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湯の峰温泉にある民宿や旅館での働き方、田辺市での暮らしをご紹介します。

湯の峰温泉の民宿や旅館で働く

湯の峰温泉には老舗旅館や趣ある民宿、ゲストハウスなど14軒の宿があります。どの旅館も良質な泉質が楽しめる源泉掛け流しを提供し、湯治や長期のお客様にも対応しています。海外からのお客様も多く、働きながら語学力を磨くことも可能でしょう。宿では温かなおもてなしを大切にしているところもあり、細やかな気配りを学ぶことができます。

待遇としては、閑散期などに大型連休をとることもでき、メリハリのついた働き方ができるでしょう。また住み込みで働くことも可能で、住居や食事が提供されるため、ゆとりある暮らしが送れそうです。