学校推薦とは?推薦でも落ちる?自由応募との違い・就職合格率・推薦の流れを紹介

理系学生の就職活動でよく耳にする学校推薦とは、どのような制度なのでしょうか。学校推薦と自由応募の違いをはじめ、学校推薦を使った就職活動の流れ、学校推薦のメリット・デメリットをご紹介します。学校推薦希望者が気を付けるべきポイントも、ぜひ参考にしてみてください。

理系の就職活動でよく聞く「学校推薦」とは?

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大学入試の際、センター試験を受けず学校推薦で入学したという方もいることでしょう。この学校推薦は、就職活動でも利用できます。就活における学校推薦の特徴や、その他の応募方法との違いについて理解を深めていきましょう。

「学校推薦」や「教授推薦」の特徴

「学校推薦」とは、企業によって設けられた学校・学科・研究科・専攻の推薦枠に対し、推薦状とともに応募する就活の応募方法のひとつです。研究職など専門分野の新卒採用で多く取り入れられているため、学校推薦の対象は理系学生が中心のようです。

推薦は、平たく言えば学校のお墨付き。学校推薦をもらえるのは校内で優秀と認められている学生ということ、また選考の一部免除が多いことから、合格率は通常の就活よりも高いとされています。学校推薦の合格率が80%を超える企業もあるほどです。

似た応募方法として挙げられる「教授推薦」は、企業とさらに強いコネクションのある教授、あるいは研究室に対して推薦枠が設けられているものを指します。

「自由応募」との違い

「自由応募」とは、学生自身で企業をピックアップして会社説明会に参加したり、エントリー後に選考を受けたりするという基本的な就活の応募方法です。

対して学校推薦は、推薦枠のある企業にのみ応募ができます。推薦状が必要なことや、選考の一部免除や合格率が比較的高いこともまた、自由応募との大きな違いと言えるでしょう。

「後付け推薦」とは?

「後付け推薦」は、自由応募の就活にも関わらず、選考が進んだタイミングで大学や教授からの推薦状を提出するよう企業から求められるという、通常とは異なる推薦を指す言葉です。

後付け推薦を企業が行う理由は、学生の囲い込みを行うため。学生が推薦状を企業に提出すれば、企業と学校・教授間で強いパイプが作られるため、学生が簡単に内定・内々定を辞退できなくなる状況に追い込むことができるのです。

別称「推薦状ハラスメント」とも言われる後付け推薦に、頭を抱える学生は少なくありません。後付け推薦を企業から受けた場合は、大学の就職課やキャリアセンター、研究室・ゼミの教授に相談しながら対応方法を検討しましょう。

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学校推薦を使って就職する流れ

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学校推薦はどのような流れで行われるのか、下記の例をみてみましょう。

  • ・学校推薦の受付
  • ・学内での推薦制度についての説明会開催
  • ・学内選抜や選考
  • ・推薦状の作成
  • ・企業への推薦

受付の開始時期は、学部は3年から、修士は1年の2月~3月頃が一般的のようです。推薦枠に対し、希望する学生が多い場合は学内選抜・学内選考が行われることも少なくありませんので、注意しましょう。

学校推薦のスケジュールは大学によって異なります。学校推薦を使った就活を検討している学生は、大学の就職課やキャリアセンター、研究室の教授、学校推薦の担当教授に確認を取りましょう。

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学校推薦で就職活動を進めるメリット

学校推薦の最大のメリットは、合格率が高いことでしょう。冒頭でも、合格率が80%以上の企業があるとご紹介しましたが、学校・教授からのお墨付きであれば大きな問題がない限り内定を出す、という企業は一定数存在します。

また、選考期間は自由応募の就活よりも短くなりやすい傾向にあるようです。就活をサクッと終えて、研究に専念したいという学生にも大きなメリットがあると言えるでしょう。

学校推薦で就職活動を進めるデメリット

学校推薦の最大のデメリットは、内定の辞退が難しいということです。

推薦は、「この学生は御社で活躍できる、だから採用して欲しい!」と学校側から企業にお願いをするもの。頼み込まれたから選考を行い、内定を出したにも関わらず辞退をされては企業もたまったものではありません。企業・学校間の信頼関係が崩れるのは避けらないでしょう。

また、1人が2社以上同時に推薦をもらうことはできません。学校推薦1社と自由応募を並行して行うことはできる場合もありますが、学校推薦の内定を待つ間に進める自由応募の就活に成果は望めないでしょう。他応募者に遅れを取ってしまう恐れも、十分に考えられます。

学校推薦を受ける就活生が気を付けることは?

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いくつかのデメリットはあるものの、早めに就活を切り上げられる可能性が高い学校推薦。可能であれば、学校・教授から推薦をもらい就活を有利に進めたいと考える学生もいることでしょう。そんな学校推薦を受けたい就活生が、気を付けるべきことを3つご紹介します。

成績優秀な学生と長期的に評価される

学校・教授は、企業に推薦をするからにはどこへ出しても恥ずかしくない優秀な学生を送り出したい、と考えています。つまり、学校推薦を受けられるのは成績優秀な学生に限られるのです。それも、長期的に評価され続けている一握りの学生に限ります。

よって、就活をまだ先に控える学生は、日頃から学校・教授から信頼をされるよう優秀な成績をキープできるよう学業に励みましょう。

学校推薦=内定ではない

学校推薦を希望する就活生に必ず押さえておいていただきたいのは、学校推薦でも不採用になる可能性があるということです。

これは、企業によって学校推薦の位置づけが異なることが関係しています。特定の学校の学校推薦のみで新卒を採用する企業もあれば、学校推薦と一般応募を同程度のものと捉えている企業もあります。

よって、学校推薦は必ずしも内定に結びつくものではなく、甘えた姿勢で臨めば就職が遠のくことを覚えておきましょう。特に学内選考がある学校推薦の希望者は、選考に受かった段階で気を緩めてしまわないよう注意してくださいね。

就職後の行動は学校・教授の評価に繋がる

デメリットとして内定辞退が難しいことをご紹介しましたが、早期退職が難しいこともあわせて押さえておくべきです。

繰り返しになりますが、推薦は学校・企業間の信頼によって成り立つ応募制度です。入社後に合わないと感じても、早期退職してしまえば教授や後に続く後輩への道を閉ざしてしまう恐れもあるため、簡単には退職することはできないでしょう。

もちろん、退職してはならないという決まりはありません。しかし、自由応募よりも背負うものが大きいという覚悟は持っておくべきです。

理系学生は学校推薦を使った就職活動も検討しよう

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一見、厳しそうにも見える学校推薦ですが、上手く進めば悩むことなく就職活動を終えることができます。学業に専念できる可能性も高まりますので、推薦が狙えそうな学生はぜひ学校推薦を目指してみてはいかがでしょうか。

ただし、入社にはそれなりの覚悟が伴います。学校推薦を受けると決めた際は、学校の顔であることを意識しながら就活に臨んでくださいね。

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