第二新卒歓迎のポテンシャル採用とは?
第二新卒の転職で耳にすることが多いポテンシャル採用とは、どのような採用方法なのでしょうか。企業がポテンシャル採用を導入する理由とあわせてみていきましょう。
ポテンシャル採用は人物重視の採用方法
ポテンシャル採用とは、応募者本人の潜在能力を重視する採用方法で、主に新卒学生や第二新卒をターゲットにした若手の採用活動で行われます。
即戦力となる人物を採用することを目的にした中途採用は「キャリア採用」と呼ばれ、現在のスキルや知識を重視した採用方法です。
一方のポテンシャル採用は、即戦力としてのスキルや知識が身についているかではなく、将来的に活躍できる潜在能力・可能性を持っているかどうかで採用されます。
応募者本人の人柄や素養にスポットが当てられる選考であることから、業界・職種の垣根を超えて応募しやすいというメリットがあります。
ポテンシャル採用を行う企業は柔軟な思考を持っていることが多く、チャレンジ精神が強い第二新卒との相性が良いと言えるでしょう。
企業がポテンシャル採用を導入する理由
応募者のメリットが大きいと感じるポテンシャル採用ですが、企業にとっても大きなメリットがあります。
近年、少子高齢化による労働人口の減少により、多くの業界で人材不足が課題となっています。ポテンシャル採用は、現在の知識やスキルが問われないことも多いことから、若年層からの応募が増え、採用活動が活発化します。
また、第二新卒は社会人マナーがある程度備わっている状態で入社するため、入社後にイチから教育する手間がかかりません。企業の負担が減るということもまた、ポテンシャル採用を行う大きな理由になっていることでしょう。
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第二新卒のポテンシャル採用が多い業界は?
では、どのような業界で第二新卒のポテンシャル採用が積極的に行われているのでしょうか。第二新卒歓迎の求人や、ポテンシャル採用が多い3つの業界を紹介します。
IT業界
トレンドの移り変わりが激しいうえ、市場が拡大し続けているIT業界では、多くの企業が新しい人材を求めています。技術が進化するスピードについてこられる柔軟な思考や高い順応性を持つ人材、つまり第二新卒のような人材を求める企業が多いのです。
特にベースの知識があれば即戦力になりやすいエンジニアは、第二新卒・ポテンシャル採用の求人が多く見受けられます。
コンサルティング業界
コンサルティング業界も、第二新卒のポテンシャル採用が多い業界のひとつです。
クライアントの課題を解決するために真剣に向き合うことは、コンサルティング業界で最も重要なことと言っても過言ではないでしょう。柔軟な発想や多角的な視点を持った若手が活躍できる場も多く、第二新卒・ポテンシャル採用と相性が良い業界です。
こちらの記事では、第二新卒が異業種転職に有利と言われる理由について紹介しています。異業界・異業種に挑戦したい第二新卒の方は参考になさってください。
宿泊業界
宿泊業界は、第二新卒のポテンシャル採用が積極的に行われる業界です。
ホテル・旅館などの宿泊業界での仕事は、お客様へのおもてなしの精神が必要とされるものです。そのため、過去の経験やスキルよりも、人柄の良さや落着きのある態度、柔軟な思考などが重視されます。
熱意や主体性が評価されることが多いため、成長意欲が高い第二新卒との相性も良いでしょう。
こちらの記事では、人物重視の採用が多いホテル業界への転職について紹介しています。第二新卒でホテル・旅館への転職を検討している方は参考になさってください。
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第二新卒がポテンシャル採用で求められることは?
IT業界やコンサルティング業界を中心に増加傾向にあるポテンシャル採用ですが、企業はやる気や熱意だけを見ている訳ではありません。企業が第二新卒に求めていることを押さえておくだけで、きっとポテンシャル採用の成功確率は高まるはず。ぜひ押さえておきましょう。
転職の軸があるか
第二新卒の採用ネックとして、「早期退職への懸念」を挙げる企業は少なくありません。特に1年以内に退職した新卒に対しては、「またすぐに辞めるかも」という不安がさらに強くなります。
「不都合があったから」「なんとなく合わなかったから」という理由で転職するようでは、その姿勢が業務にも現れるのではないかと思われて当然です。
これは言い換えれば、転職理由や今後のキャリアビジョンに軸がある・軸がブレていない応募者であれば、仮に短期間での転職であってもチャンスはあるということ。
まずは自分自身の考えや意思を整理し、明確に伝えられるような準備を整えておきましょう。
こちらの記事では、第二新卒の就職が厳しいと言われる理由や就活を成功させるポイントについて紹介しています。あわせてお読みください。
社会人としてのマナーがか
第二新卒と新卒の大きな違いは、社会人としてのベースがあるかどうかです。
経験は短いとはいえ第二新卒も立派な社会人。電話応対やビジネスシーンで頻出する敬語など最低限のビジネスマナーが身に付いていることを企業は第二新卒に期待しています。
マナーが備わっているかどうかは応募書類やメールでのやり取りでも伝わるはずですので、ビジネスマナーも評価対象になり得ることは意識しておきましょう。
また「ビジネスマナーは完璧!」という第二新卒も、気を抜いてはいけません。ポテンシャルの高さを履き違えてしまえば、自信過剰な応募者として採用を見送られる恐れがありますので、どこまでも誠実な対応を心がけましょう。
熱意があるか
「ポテンシャル採用」「人物重視」と企業がうたっていることからも予想はできますが、企業は第二新卒の熱意にも期待しています。
ただし「頑張ります!」「何でもします!」のような定性的なアピールは逆効果。一目置かれる第二新卒は熱意の中にも計画性や具体性があるものですから、明確な数字や具体的なエピソードも加えてアピールするようにしましょう。
第二新卒がポテンシャル採用を成功させるためには?
前項で、第二新卒に対して企業が求めているのは下記の3点と紹介しました。
- ・転職の軸があるか
- ・社会人としてのマナーが備わっているか
- ・熱意があるか
上記が備わっていればスムーズな内定獲得が期待できるでしょう。しかし、さらに成功に近づくためには、以下のようなことにも留意しておきましょう。
徹底して自己分析をする
胸を張って選考に臨むためにおすすめなのは、徹底した自己分析です。本当にやりたいことは何か、その目標はこの会社・職種に就いて叶うのか、5年後・10年後にはどうなっていたいかなど、自分とじっくり向き合いひとつずつ整理していくことが重要です。
自己分析が疎かになれば、応募する仕事が正しいのかさえ判断できません。新卒で入社した会社でできなかった夢を実現するためにも、ぜひ時間をかけて自己分析を行ってみてください。
好印象になる伝え方を意識する
自己分析ができた後は、伝え方も意識しましょう。応募書類ではわかりやすい文章を、面接では思いが伝わりやすい話し方を意識することで、ポテンシャル採用の成功確率はぐんと上がるはずです。
特に注意が必要なのは、転職理由です。第二新卒は短期間で転職したことが懸念点にあがることが多いものです。転職理由は好印象になる伝え方を意識するようにしましょう。
こちらの記事では、第二新卒の転職理由を好印象にするポイントを解説しています。伝え方の例も紹介していますので、あわせてお読みください。
客観的な視点を持つ
ポテンシャル採用には、経験やスキルといった誰もが分かる判断基準がありません。人物重視と言われても、自身がどのような人物像であるか分からなければアピール材料が見つけられないこともあるでしょう。
転職アドバイザーや家族・友人など第三者視点での評価を受けて、客観的な視点を持つことも大切です。
第二新卒はポテンシャル採用が狙い目!
第二新卒を歓迎する企業で、ポテンシャル採用が行われるのは決して珍しいことではありません。最近では新卒採用を廃止し、ポテンシャル採用のみで採用活動を行う大手企業もあるほどですので、取り入れる企業は今後も増えていくことが予想されます。
第二新卒とポテンシャル採用は相性が良いと言われることも多いため、第二新卒の転職検討者は、ポテンシャル採用に挑戦してみてはいかがでしょうか。業界・業種を幅広くみることで、新しい視点が持てるはずです。
第二新卒で宿泊業界への転職を検討している方は「おもてなしHR」にご相談ください。