外国人の人材紹介を受けたい!
労働人口の減少により、現代の日本では人手不足に悩む企業が増えています。そんな中、企業から注目をが集めているのは、外国人採用です。
国内で働く外国人労働者数は、2023年10月時点で約204万人にまでのぼり、この数字は年々右肩上がりで増加を続けています。
しかし、知識が無いため、外国人採用に踏み切れないという企業も少なくないはず。そんな企業におすすめしたいのが、外国人に特化した人材紹介サービスです。
人材紹介サービスを利用すれば、最低限の知識だけで外国人採用が始められます。外国人の人材紹介サービスのメリット・デメリットをはじめ、人材紹介サービスの手数料、受け入れまでの流れをご紹介しますので、人手不足の解消のヒントにしてみてくださいね。
出典:「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和5年10月末時点)/厚生労働省
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外国人の人材紹介サービスとは?
外国人の人材紹介のサービスは、日本人の人材紹介サービスと大差ありません。まずは、外国人の人材紹介サービスの利用の流れ・種類・料金体系を押さえておきましょう。
人材紹介サービスの概要
人材紹介サービスとは、人材紹介会社から求職者の紹介を受けることができるサービスです。
そこで得た情報を基にアドバイザーが登録求職者のスクリーニングを行い、条件に合う人材を紹介するというのが基本の流れです。
アドバイザーは企業と求職者の仲介役になり、面接日程の調整や、選考に必要な連絡を企業に代わって行ってくれます。
人材紹介サービスの種類
外国人の人材紹介サービスは、大きく分けて2つの種類があります。1つは「一般紹介(登録)型」と呼ばれるもの、もう1つは「サーチ(ヘッドハンティング)型」と呼ばれるものです。
前項でご紹介したような、人材紹介会社が抱える求職者の中から紹介を受けるのが「一般紹介(登録)型」と呼ばれるサービス。利用企業が最も多いサービス形態です。
一方、「サーチ(ヘッドハンティング)型」は、現役かつ優秀な人材に対してアプローチがかけられるサービスです。紹介される人物が求職中でない場合が大半、というのは、一般紹介(登録)型との大きな違いと言えるでしょう。
国内で提供されている外国人の人材紹介サービスは、一般紹介(登録)型である場合が多いようです。
人材紹介サービスの料金体系
一般紹介(登録)型のサービス料金は、成功報酬型・届出制手数料と呼ばれ、人材の採用が決定してから紹介料を支払うのが一般的です。
採用者の想定(理論)年収の上限50%内であれば、パーセンテージの割合をサービス提供企業が決定することができますが、「採用者の想定(理論)年収の35%程度」を支払うというのが相場ということを覚えておきましょう。
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外国人の人材紹介サービスのメリット・デメリット
人手不足の解消にも繋がる外国人の人材紹介サービスには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。みていきましょう。
メリット
外国人の人材紹介サービスの利用には、下記のようなメリットがあります。
- 採用工数を削減できる
- 少ない知識で外国人採用を進められる
- 求人広告のように月々にかかる費用がないためリスクが少ない
- 知名度が低くても人材の紹介を受けられる
最大のメリットは、採用工数が削減できるということでしょう。自社で採用活動を進めるのであれば、どの媒体を使えば良いのか、どの言語で募集をかけるのかなど、日本人の採用以上にたくさんのことを考えなければなりません。
しかし、人材紹介サービスは、面接まではアドバイザーとのやり取りがメイン。外国人求職者とのやり取りが少なくなることは、大きなメリットと言えるでしょう。
デメリット
デメリットとして考えられるのは、下記のようなものです。
- 日本人の人材紹介サービスよりもサービス数が少ない
- アドバイザーとの擦り合わせや連絡業務が発生する
- 事前に在留資格を確認しておく必要がある
特に、在留資格は注意が必要。就労ビザの確認・取得までサポートをする人材紹介会社は限られているうえ、ミスがあれば求人募集企業の責任となり、最悪の場合「不法就労」として罰せられる恐れもあります。
人材紹介サービスのを利用時は、人材紹介会社はあくまでサポート役ということを忘れないよう、気を付けましょう。
外国人の人材紹介サービスを選ぶポイント
外国人の人材紹介サービスを利用したい企業にとって気になるのは、サービスの選び方ですよね。外国人の人材紹介サービスを選ぶ際に、確認しておきたいポイントを5つご紹介します。
求めるターゲットの登録があるか
人材紹介サービスを利用した採用活動を成功させるために最も重要なのが、「求める人物像」を明確にするということです。
外国人であれば、国籍がどこにあるのか、留学生の採用を進めるのか、どの程度の勤務時間を見込んでいるかなど、ターゲットを採用計画と照らし合わせて明確にすることで、アドバイザーとの齟齬を低減することができます。
採用活動の無駄な時間を生まないためにも、サービスの比較検討を始めるより先に、必ずターゲットを明確にしておきましょう。
サービスの明瞭さ
外国人人材紹介サービスの多くは、「留学生の紹介に強い」や「語学力の高い人材が多い」などの謳い文句を掲げています。まだ外国人向けのサービスはそこまで多くはないので、きっと比較はしやすいはずです。
どこを強みとしてPRしているか、その強みがあれば自社の採用活動が上手く進むか、ということを頭の片隅に置きながら、サービスを比較・検討してみてくださいね。
会員数・登録国数などのサービスの規模
「すぐに採用したい!」「たくさんの外国人と面接をしてみたい」という企業は、純粋に人材の紹介数が多いという観点で、サービスを選ぶのも良いでしょう。
会員数や登録国数を前面に押し出しているサービスもありますので、数値から判断するのもひとつの手です。
外国人の在住地域はどこか
外国人を採用するにあたって、必ず確認しておきたいのは求職者の在住地域です。
日本在住の外国人であれば採用活動はスムーズに進む傾向にありますが、日本国外に在住している外国人であれば、書類の取り交わしやWEB面接などの工数が増えます。日本在住の求職者よりも採用活動の難易度が上がることでしょう。
「外国人採用が初めて」という企業は、国内在住の外国人から採用を進めるのがおすすめです。
サポート体制の有無
人材紹介会社ごとに、サポート体制は大きく異なります。痒い所に手が届くほど手厚いサポートをする企業があれば、効率化のため極力サポートはしないという企業もあるのです。
手厚いサポートが受けられる、相談実績の多いということもまた、外国人の人材紹介のサービスを選ぶ重要な基準になるでしょう。
外国人の人材紹介を受ける前には準備が必要!
「早速サービスを探そう!」と意気込む採用担当者もいるかもしれませんが、外国人の採用は日本人よりも複雑。
事前準備を整えてから、サービスを探すのが得策です。外国人の人材紹介サービスを検討する前、または人材紹介を受けるまでに準備しておくべきことをご紹介します。
外国人採用についての知識をつける
外国人採用には、就労ビザなどの在留資格や就労に対する知識が必要です。
実際の勤務内容と、外国人が所持している在留資格の種類が違うままに勤務をさせていた場合は「不法就労」となり、罰せられる恐れがあります。また、在留資格の期限が切れていれば、悪気はなくても「不法滞在」となってしまいます。
人材紹介会社に全てを任せるのではなく、外国人労働者の最低限の知識をつけたうえで採用活動を進め、採用後も外国人労働者・企業を守ることに努めましょう。下記の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
外国人の採用計画を立てる
外国人の人材紹介サービスは費用が後から発生するものが一般的ですが、あらかじめ採用にかかる費用や採用活動の計画をしっかりと立てておくことが重要です。
計画がないままでは、採用活動も上手く進みません。たとえ1名のみの採用を検討しているという場合でも、しっかりと採用計画を立てるようにしましょう
受け入れ体制の整備
受け入れ体制が整っていなければ現従業員、外国人労働者ともに、働きづらい職場となってしまいますよね。生まれ育った環境が違う外国人と円滑に業務を進めるためには、お互いの理解を深めることが重要です。
採用が決まれば一仕事終えた感覚に陥ってしまいそうなものですが、本当の勝負は勤務が始まってから。「これから共に働く仲間」という意識を持ち、外国人労働者へトレーニーをつける、現従業員への理解を促すなど、受け入れ体制を整えておきましょう。
宿泊業界でも外国人の人材紹介に期待が高まっている
ホテル・旅館などの宿泊業界でも、外国人の人材紹介に期待が高まっています。外国人の人材派遣をはじめ、人材紹介サービスを積極的に利用し、外国人労働者の確保を進めているという企業も少なくありません。
外国人採用はどうしてもハードルが高いと考えてしまうものですが、書類の種類と流れさえ覚えてしまえば、そこまで難しくないと答える採用担当者方が大半です。
まずは1~2名を採用してみて、今後も自社でと外国人採用を進めていけそうかを後から判断するのもおすすめです。ホテルでの外国人採用についてもっと知りたいという方は、下記の記事も参考にしてみてください。
外国人の人材紹介を活用して人手不足を解消しよう!
日本では今後数十年間、労働人口が減少していく予想があり、人手不足はますます深刻になると考えられています。そのため、動きの早い企業は続々と外国人の採用を拡大しているというのが現状です。
他企業に遅れを取らないためにも、また取り返しのつかない状況に陥らないためにも、早い段階で策を講じ、実行するのが賢明です。ぜひ外国人の人材紹介サービスも、上手く活用してくださいね。
「外国人の採用を進めるにも時間の確保ができない……」というホテル・旅館があれば、当サイト「おもてなしHR」で日本人採用を進めてみるのはいかがでしょうか。
外国人採用から人材紹介サービスを利用しようと思っていたというホテルであれば、事前練習のようにサービスの流れを知ることもできます。ご相談は無料ですので、気になるホテル・旅館の採用担当者は、気軽にご相談くださいね。
以下の記事では、宿泊業で働く際に役立つホテルや旅館の宿泊料金について解説しています。詳しく知りたい方は参考にしてくださいね。