ホテルの売店の仕事内容・働き方・必要な心構えとは?

ホテルや旅館の売店でのお買い物は、旅の楽しみのひとつですよね。お客様として来店するのではなく、売店で働くとなると、どんな仕事が待っているのでしょうか。スーパーマーケットや一般的なコンビニエンスストアとの違いや、働くメリット、働くにはどんな心構えが必要なのかを解説します。

目次

    ホテルの売店の役割とは?

    お土産選び

    iStock.com/PRImageFactory

     

    ホテルや旅館の中の売店は、宿泊施設のオリジナルグッズや地元の特産品、お土産品が揃ったお店です。

     

    ホテル内で必要なものやお土産まで買い揃えることができ、近くにコンビニやスーパーがないという場合でもホテル内に売店があることで買い物ができるという役割もあります。

     

    また、ホテル独自で販売している商品であったり、売店などのホテル内のお店が話題で集客につながるという部分もありますので、利用者の利便性の面だけでなくホテルの集客効果も期待できる部分があります。

     

    楽しい旅に欠かすことのできない設備ですが、ここで働く人々は日々、どのような仕事をしているのでしょうか。

     

    売店のスタイルや、宿泊施設内の店舗ならでは仕事やメリット、雇用形態などを解説します。

    ホテルの売店のスタイル

    売店コーナー

    iStock.com/ablokhin

     

    ホテル館内の売店のスタイルには、いくつか種類があります。

     

    どんな種類の売店があるのか見ていきましょう。売店のスタイルは宿泊施設の種類や規模によって傾向があります。

    ホテルアーケード

    規模の大きいシティホテルやリゾートホテルには、ホテルと直結した「アーケード」と呼ばれるショッピングゾーンがあります。宿泊客以外でも自由に出入りできるので、多くの観光客が訪れます。

     

    スィーツショップやブティックや宝石店、高級食器のお店などが並ぶ華やかなゾーンです。また、ドラッグストアやコンビニなどのお店もあります。

    宿泊施設内のコンビニ

    ビジネスホテルなど、利便性を重視した宿泊施設の中には売店がコンビニエンスストアというところもあります。街中で見かけるチェーン店と同じお店ですが、お土産品や特産品など、一般的なコンビニには無い商品も扱うことが特徴です。

     

    コンビニで働くには日用品やスナック菓子・お弁当など、多様な商品知識を身に着けることが求められますよね。宿泊施設内のコンビニではそれらに加え、お土産品や特産品についての知識も必要です。

    館内の売店コーナー

    日本旅館や中規模程度のホテルには、館内の一部に売店コーナーが設けられていることが多いです。販売されている商品はお土産物や飲食物などがメインに、歯ブラシや下着など、滞在中にあると便利なものが販売されています。

     

    ただし、館内のコンビニやアーケードに比べると日用品は取り扱いが少ないことが多く、薬の販売もありません。近隣のコンビニやドラッグストアへの道案内ができるようにしておくと良いでしょう。

    ホテルの売店の仕事

    お土産を選ぶ人

    iStock.com/helovijpg

     

    ホテルや旅館の売店では、どのような業務があるのでしょうか。街中にある小売店との違いや、お客様がどんなお手伝いを求めているのか解説します。

    レジ打ちや清掃などの一般的な販売店の仕事

    レジ打ちや清掃といった仕事は、一般的な販売店と共通しています。コンビニやスーパーで働いた経験があれば活かせますね。

     

    レジ打ちについては最近は地方の観光地でもキャッシュレス決済が進んでおり、覚えるべきことは多いですが、毎日の作業なのですぐに慣れるでしょう。

    お土産選びのお手伝い

    ホテルや旅館の売店の店員は、お客様からお土産選びの相談をされることがよくあります。どんな味なのか・材料は何か・人気があるのはどれか、といったさまざまな質問を受けることでしょう。

     

    疑問にお答えし、満足なお買い物をしてもらうためにも商品知識はしっかりと身に着けたいですね。また、新商品もどんどん登場しますので常に知識をアップデートすることも必要です。

    品出し・売り場づくり・仕入れ

    品出しや仕入れ、売り場づくりは、一般的な小売店でも行う仕事です。しかし、旅館やホテルの売店ではお土産品や特産品を扱いますよね。売れ筋商品をランキング形式で並べたり、特におすすめの商品を目立つように配置するなど、陳列に特に工夫が必要です。

     

    商品の仕入も、トレンドをよくリサーチしなければなりません。生活必需品では無い物を買ってもらうお店なので、より魅力的な売り場づくりが必要なのですね。

    ホテルの売店で働くには?

    就活女性

    iStock.com/taa22

     

    ホテルや旅館の売店で働く方法は大きく分けて3つあります。それぞれの応募方法や働き方について見ていきましょう。

    ホテルや旅館の従業員として働く

    ひとつめの方法は、テナントではなく直営の売店を持つ、ホテルや旅館の従業員として働くことです。売店専門の従業員となる場合もあれば、フロントやレストランと兼任したり、繁忙期は別の業務のヘルプに駆り出されることもあります。

     

    また、将来的には部署移動になる可能性も考えられますので、就労条件などをよく確認し、希望にあった求人に応募しましょう。

    テナントの従業員になる

    ふたつめの方法は、テナントの従業員として働くことです。宿泊施設内のコンビニやホテルアーケードなどは、施設内のテナントとして営業しています。また、売店コーナーでも、ホテルとは別会社が運営している所もあります。

     

    こういった店舗で働く場合は、宿泊施設ではなくテナントに雇われる従業員となります。売店の仕事に集中したい人や、部署移動せずに販売業を長く続けたいと考えている人におすすめです。

    派遣社員として働く

    最後に紹介するのは、派遣社員として働く方法です。雇い主は派遣会社で、宿泊施設の売店に赴いて働くようになります。自分と売店との間に派遣会社が入るので、業務上の悩みごと・困りごとを相談しやすい点がメリットですね。

     

    また、一定の期間ごとに契約を更新するので、期間限定で働きたい人にもおすすめです。冬休みや夏休みのリゾートバイトとして、派遣会社で宿泊施設の求人を出していることもあります。

    ホテルの売店で働くメリット

    優待券

    iStock.com/AndreyPopov

     

    ホテルや旅館の売店で働くことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。一般的な小売店にはない、宿泊施設の仕事ならではの嬉しいポイントを解説します。

    まかないや仮眠室、寮などが利用できる

    ホテルや旅館によっては、売店の従業員でもまかないの食事や仮眠室、寮などが利用できることがあります。一般的なコンビニやスーパーでも、商品を安く購入できるなどの、従業員サービスをしているところはあります。

     

    しかし、食事や寮までお世話してくれるところはそうそう無いのではないでしょうか。食費や家賃を節約して、お金を貯めたい人におすすめです。

    提携するレジャー施設の優待などの福利厚生

    宿泊施設は観光業なので、さまざまなレジャー施設と提携しているところが多いですよね。そのような宿泊施設で働くと、福利厚生として入場料の割引など、優待が受けられることがあります。

     

    宿泊施設の売店で働きたい!と思う人は、やはり旅行やレジャーが好きな人ですよね。働きながら、遊びもお得にできるのは大きなメリットです。

    お客様の楽しい気持ちを共有できる

    旅館やホテルの売店に来るお客様は、ゆったりとくつろいだ気分でお買い物を楽しむ方が多いです。日常的なお買い物とは違った楽しみを、お客様と共有できるのも売店で働くことの魅力でしょう。

     

    接客が好きな人にとっては、特に楽しく働ける職場になるはずです。

    宿泊業界未経験でも高級ホテルで働くチャンス

    高級な旅館やホテルでは、フロント係や客室係の求人は宿泊業界経験者のみの募集が多いです。しかし、売店係の求人は未経験者もパートやアルバイトで応募可能としているところもあります。

     

    未経験から経験を積むチャンスがあるので、将来は高級ホテルで一流のホテルマンになりたい!と思っている人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

    ホテルの売店での仕事に必要なこと

    ラッピング

    iStock.com/tdub_video

     

    気持ちの良い接客や、商品知識を身に着ける努力はどんな販売店で働く場合でも必要ですよね。

     

    ホテルや旅館の売店の仕事では、それにプラスして宿泊施設で働くことならではの、以下のような心構えも求められます。

    仕事にメリハリをつける

    宿泊施設の売店は、時期や曜日によって忙しさの差が大きい傾向が強いです。週末やリゾートシーズンは客足が絶えず、平日やオフシーズンはめったにお客様が来ない、といったこともありますので、メリハリをつけて働く意識を持つことが大切です。

     

    また、お客様が少ないときに清掃や品出しを済ませるなど、時間を有効に使う工夫も必要です。閑散期はお客様をお迎えする準備の時間と思って気を抜くことなく勤めましょう。

    素早く美しい対応

    リゾートシーズンなどには非常に忙しくなる旅館やホテルの売店では、素早い対応が求められます。お土産品を小分けにしたり、ラッピングを頼まれることも多いでしょう。

     

    そして、人にプレゼントするものなので美しく包まなければなりません。素早く美しく仕上げるには慣れが必要ですが、客足が少ない時間帯などを活用して練習に励むと良いですね。

    旅館・ホテルと売店、両方を代表する顔である自覚を持つ

    旅館やホテル内の売店で接客にあたる従業員は、宿泊施設と売店の両方を代表する顔である自覚を持つ必要があります。

     

    従業員の対応はサービスの印象を大きく左右しますよね。特に売店は、滞在の最後に立ち寄るお客様が多いため「ピークエンドの法則」で強く印象に残りやすいのです。

     

    また前の項目で解説した通り、宿泊施設と売店は別の企業が経営していることがあります。その場合は別企業である宿泊施設の評判まで下げて迷惑を掛けることの無いように、さらにしっかりと自覚を持ちましょう。

     

    反対に、売店での対応が素晴らしければ「細かなサービスまで行き届いている宿泊施設」という印象を持って貰えるはずです。

    ホテルの売店の仕事でホスピタリティを磨こう

    笑顔の販売員

    iStock.com/liza5450

     

    旅館やホテルは、お客様をおもてなしするための空間です。そんな空間の中にある売店での仕事は、には品物を売ることだけではありません。

     

    楽しい気持ちでお買い物をしていただき、旅の思い出を彩るための、おもてなしの心が必要とされています。一般的なコンビニ・スーパーとは一味違う、旅館・ホテルの売店でぜひ、ホスピタリティを磨いてみてはいかがでしょうか。

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