ホテルフロントの面接
ホテルのフロントで働くことを目指し、面接を控えているという方もいるのではないでしょうか。
面接が近づくにつれ、通過するためにはどのような点に注意すると良いのかが気になったり、何を聞かれるのか不安に感じたりするはずです。
就職・転職における面接でおさえるべきポイントや面接で質問されることは、業界や職種に関係なく似通ったものが多くありますが、中には業界や職種ならではと言えるものもあります。
業界や職種の特徴が、面接で重要視される要素に影響していることも少なくありません。
ここでは、ホテルフロントの面接に焦点をあて、面接を通過するポイントや面接で聞かれることについて紹介します。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
ホテルフロントの面接を通過するポイントは?
ホテルフロントの面接を通過するためにおさえておきたいポイントを3つ紹介します。面接前にチェックしておきましょう。
身だしなみ
当然のようですが、身だしなみをしっかりと整えて面接に挑みましょう。
特に、ホテルのフロントは見た目の印象が非常に重要な職種です。
すっきりと整えられた髪型にシワのないワイシャツやスーツ、短く切りそろえられた爪。ホテルのフロントの姿に、そのような印象を持っている方もいるはずです。
見た目は第一印象を大きく左右するもので、人柄が現れます。もちろん、面接の会話で伝わる人柄もありますが、人の第一印象は3秒で決まると言われることもあるほど、見た目の重要度は高いのです。
ホテルのフロントは、お客様を最初に出迎えるポジションであり、ホテルの顔とも言われる職種です。お客様からの第一印象がものを言うと言っても過言ではありません。フロントスタッフの印象がホテルのイメージにも大きく影響するため、採用担当者は身だしなみに目を光らせています。
細部まで気を配った身だしなみを見た採用担当者は、お客様の前に立っても大丈夫だという印象を持つはずです。
所作・姿勢
所作や姿勢といった要素も、見た目に大きく影響するものです。
採用担当者は、面接会場へ入退室する際のマナー、お辞儀の角度や面接中の座り方なども細かくチェックしています。
美しい所作や凛とした姿勢は、フロントスタッフの理想的な姿です。面接での所作・姿勢からフロントで働く姿を想像してもらえれば、採用に一歩近づくでしょう。
入社後に、接客マナーとして所作や姿勢を学ぶ場合もありますが、面接時の所作や姿勢を見て素地があると判断してもらえることで、有利になるはずです。
面接の練習を行う際には、鏡の前で自分の姿をチェックしてみましょう。家族や友人に見てもらうのもおすすめです。
言葉づかい
フロントの面接で最も不安になるのは、言葉づかいではないでしょうか。
ホテルのフロントでは、丁寧な言葉づかいで正しい日本語を使うことが鉄則です。敬語の使い方や柔らかさのある表現など、一朝一夕では身につかないような言葉づかいもあります。
面接では緊張のあまり、うまく話せないこともあるでしょう。しかし、丁寧な言葉づかいができていれば、印象が悪くなることはないでしょう。
反対に、うまく話せたとしても、言葉づかいに誤りがあったり乱暴な印象を受ける表現があったりすれば、評価が悪くなることもあります。
面接での言葉づかいが、お客様の前だけでは正されるということはあり得ない話。
面接での言葉づかいは、お客様に不快感を与えないかどうかという視点で判断されていることを心得ておきましょう。
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ホテルフロントの面接質問例
ホテルフロントの面接では、どのような質問をされるのでしょうか。質問の例やその意図、回答例を紹介します。
このホテルに応募した理由は?
ホテルの顔とも言えるフロント。ホテルについて詳しく理解しているかを知るために、このような質問をされます。以下のようなことをおさえておくことが必要でしょう。
- ・ホテルの特徴
- ・競合ホテルとの違い
ホテルの方針やコンセプトを熟知すれば、どのようなフロントスタッフが求められるのかも分かるはずです。入社意欲の高さを伝えることもできるので、応募先のホテルについては十分に調べておきましょう。
【回答例】
お客様一人ひとりに合わせた、マニュアルにとらわれないサービスを提供するというホテルの方針に感銘を受けました。これまでの接客経験をいかして、御社で働きながらスキルアップをしたいと思っています。
これまで接客業の経験はありますか?
ホテルフロントの求人は、未経験者でも採用されるケースが多いと言われています。しかし採用担当者は、何かしらの接客経験があった方が好ましいと思っているのが本音です。
宿泊業界であったり、フロントと近しい職種であったりする必要はありませんが、接客業の経験がある場合はアピールしましょう。接客業の経験がない場合は、接客に必要なスキルがあることをアピールすると効果的です。
【回答例】
接客業の経験はありませんが、人と関わるのが好きで、相手が喜ぶことを考えることが得意です。学生時代に海外へ長期留学した経験もあり、英会話にも自信があります。得意なことをいかし、御社へ貢献したいと考えています。
周りからどんな人だと言われますか?
第三者からの印象は、人柄を知るための情報源でもあります。面接で質問することで、求めている人材像にマッチするかを判断しています。
褒められた経験がある場合は、恥ずかしがらずにアピールするようにしましょう。他者への振る舞い方を知る意図もあるため、ホテルフロントに関係しそうなエピソードとあわせて伝えることで、さらに好印象を与えられるでしょう。
【回答例】
友人からは「いつも明るい」と言われることが多いです。明るい気持ちは周囲にも伝染するものと思っているため、嫌な出来事や落ち込むことがあっても、暗い気持ちを長引かせず、表に出さないように心がけています。
どんなときに幸せを感じますか?
面接の質問としては少し異質かもしれませんが、ホテルフロントの面接ではこのような質問をされることもあります。フロントをはじめホテルの仕事は、お客様に幸せを感じてもらうためにさまざまなサービスを提供します。
サービス提供者が幸せを感じていなければ、他者を幸せにすることは難しいものです。小さなことにも幸せを感じ、人生の満足度が高ければ、お客様をおもてなしする心の余裕も持てるものです。この質問によって、質の高いサービスが提供できるかどうかを計る意図があります。
【回答例】
おいしいものを食べているときに幸せを感じます。特に洋菓子が好きで、落ち込んだり疲れたりしたときに食べると、「また頑張ろう!」と気持ちを切り替えるスイッチになってくれます。
ホテルフロントの面接対策なら「おもてなしHR」
ホテルのフロントを目指しているけど、面接が心配という方もいるでしょう。
面接で意識するポイントや質問の他にも、どんな雰囲気の面接なのか、採用担当者はどんな人なのか、気になることはたくさんあるはずです。
そういった不安がある場合は「おもてなしHR」にご相談ください。
求人の紹介だけでなく、書類作成のサポートや面接対策など、転職成功までしっかりとサポートさせていただきます。