観光業のこれから・コロナ禍で生まれた課題とは?

新型コロナウイルスの影響によって大打撃を受けた観光業。行動制限やマスクの着用といったことが解除され、再び盛り上がりを見せていますが、さまざまな課題もあります。この記事では、コロナ禍で生まれた観光業の新たな課題や、必要な工夫・対策について詳しく解説していきます。観光業や宿泊業で働いている人・興味のある人は、ぜひ参考にしてください。

目次

    これからの観光業における課題とは?

    混雑

    Onodera-Fukushi – stock.adobe.com

     

    日本は国を挙げて観光立国化を目指しています。さまざまな取り組みによって、2019年ごろまではインバウンド観光が大盛況でした。

     

    しかし、新型コロナウイルスの流行で状況は一変し、自由に旅行できない状況が長らく続いたことは周知の通りで、観光業は大打撃を受けました。

     

    2023年5月時点では行動制限が解除され、マスクの着用も個人の判断とされています。今まで旅行できなかった分、観光業は再び盛り上がっている模様。ただし、コロナ禍によって生まれた新たな問題もあります。

     

    これらの観光業における課題や、必要な対策などを見ていきましょう。

    観光業のこれから:コロナ禍で生まれた課題

    コロナによるさまざまな制限が解除されたからといって、喜んでばかりはいられません。これからの観光業に、どのような課題があるのか把握しましょう。

    オーバーツーリズム

    オーバーツーリズムは、訪問客の著しい増加に地域が対応できなくなる問題です。コロナ以前からの問題でしたが、行動制限の解除によって、今後はさらに深刻化するのではないでしょうか。

     

    京都などの有名観光地では、観光客の急増によって地域の人がバスに乗れないといった問題がすでに起こっている模様です。

    観光客のマナー悪化

    以前から問題視されている観光客のマナー。オーバーツーリズム同様に、行動制限の解除によって悪化することが考えられます。

     

    「久しぶりの旅行だから」と気持ちが大きくなることで、通常では考えられないマナー違反をする人がいるかもしれません。

     

    また、インバウンド客が戻ってくるのは喜ばしいことですが、文化の違いによるマナー違反の問題も起こり得るでしょう。

    サービス業の在り方

    新型コロナウイルスの影響でマスクや消毒液が品薄だった時期に、来店者が店員に暴言を吐くといった「カスタマーハラスメント」が問題視されました。

     

    このような経緯もあり、「理不尽なハラスメントから従業員を守るべき」という動きが活発になっています。また、緊急事態宣言が発令されているにもかかわらず、仕事を休めない接客業のスタイルに、疑問の声が上がったことも。

    人手不足

    サービス業はもともと、人手不足になりがちな業界です。

     

    コロナ禍の最中、お客様が激減した企業では従業員を減らしたり、人との接触を避けるためにサービス業を辞める人がいたりして、さらに深刻になっている現場も少なくないのでは。

     

    また、前述のカスハラ問題によって、サービスの仕事を敬遠する人が増えたことも考えられます。

    旅行者の感覚が変わった

    コロナ禍は、旅行者の感覚を変化させました。国による旅行支援キャンペーンが実施されたり、客室料金が大幅に値下げされたりしたため、安い旅行に慣れてしまったのです。

     

    コロナ前の料金水準に戻すことによって割高に感じ「これだけかかるなら旅行はやめておくか……」と考える人もいるはずです。

     

    また、感染症対策をしながら旅していた人々は、空いている状態の、快適な観光地を経験しています。以前にも増して、混雑を嫌うようになったのでは。

     

    そして、行動制限などが解除されたからといって、新型コロナウイルスそのものがなくなったわけではありません。感染症対策は引き続き、旅行者が特に気にするポイントではないでしょうか。

    観光業のこれから:必要な工夫や対策

    消毒液

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    観光業がこれからも利益を出していくためには、上記のような課題にしっかり向き合わなければなりません。どのような工夫・対策が必要なのか、考えていきましょう。

    混雑対策

    快適な観光を楽しむためにも、新型コロナウイルスへの感染を避けるためにも、「混んでいるところには行きたくない」と考える人が増えています。

     

    快適性と安全性を確保するには、混雑対策が必要。観光スポットを完全予約制にしたり、人数制限を設けたりといった工夫が有効です。

     

    対応しきれないほどの人数を受け入れないようにすれば、オーバーツーリズムも回避できるでしょう。

    サービスの質・魅力の向上に努める

    コロナ前と同じ価格が適正料金であっても、安さに慣れた消費者は「高い!」と感じるもの。高くても観光地に来てもらうためには、それだけの価値が必要です。

     

    サービスの質や魅力の向上に努めることは、観光業の存続に不可欠。魅力を高めるだけでなく、しっかりとPRすることも重要です。

    従業員を守る

    新型コロナウイルスの流行は、サービス業の従業員が日々感じている理不尽さを浮き彫りにしました。これまでは、我慢して対応することが当たり前とされてきましたが、今後は従業員を守ることを考えなければなりません。

     

    ある大手企業は「カスタマーハラスメントがあった場合、対応しません」といった意思を表明し、注目を集めています。人材を大切にする意味でも、常識的なお客様へのサービスをおざなりにしないためにも、毅然とした対応が必要ではないでしょうか。

    感染症対策

    多くの人が出入りする施設において、感染症対策はもはや「やっていて当たり前のこと」です。

     

    さまざまな地域からお客様がやってくる観光業では、引き続き徹底した感染症対策が必要でしょう。換気や消毒、混雑を避けるための工夫を施して、安全な観光を提供してくださいね。

     

    また、安心して訪れてもらうためには、感染症対策の情報開示も有効。SNSなどを活用し、どのような対策を取っているのかアピールしましょう。

    宿泊業界の仕事を通して観光業のこれからを考えよう

    ホテル

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    今回解説した課題と対策は宿泊業にも大いに関係があることです。ホテル・旅館で働く皆さんは、勤務先の課題を考えてみてくださいね。

     

    なお、宿泊業界への就職・転職はおもてなしHRにご相談ください。

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