宿泊費をテレホンカードで受け付けるホテルがあった
数年前までは誰もが持っていたであろう、テレホンカード。毎日使用するからと、買いだめしていた人もいたかも知れません。使い道に悩んでいる人もいるでしょう。宿泊費としてテレホンカードが使用できた、ホテルのサービスについて紹介します。
テレホンカードって?
テレホンカードとは、公衆電話で使用できるプリペイドカードのことです。
かつては、駅の構内や歩道に数多く設置されていた公衆電話。携帯電話の普及に伴ない、見かけることが少なくなりました。
テレホンカードが使用できるのは公衆電話だけですので、公衆電話が無くなれば、おのずと出番はなくなります。
世代によっては、公衆電話を使用したこともなければ、テレホンカードを見たこともないということもあるようです。
駅に着いて到着時間を連絡したり、緊急時の連絡に活躍したりしていた公衆電話。誰もが使用する機会があり、財布の中には必ずテレホンカードを入れておいたものです。
テレホンカードが懸賞の景品になったり、アイドルグッズになったり、一種のコレクションアイテムとして重宝されていました。
そんなテレホンカードも、今や箪笥の肥やし。現金で考えると500円~1000円の価値があるものですので、未使用であれば簡単に捨てられるものでもありません。
いつか使うかもと思っていても、公衆電話を使う機会が訪れることはなく、どうしようかと悩む人もいるはずです。
過去にはテレホンカードで支払いを受け付けるホテルも!
公衆電話を使う機会が減り、余ったテレホンカードの使い道に困っている人は少なくないはず。
未使用のテレホンカードや、余ったテレホンカードは、固定電話料金の支払いに充てることができますが、携帯電話の普及に伴って、固定電話を持たない家庭も増加。
公衆電話は使わない、固定電話も持ってないとなれば、テレホンカードの使い道にはますます困ってしまいます。
過去には、宿泊費の支払いにテレホンカードが使用できたホテルもあったようです。
全国展開しているビジネスホテルでは、1度の会計につき2枚まで、額面通りの金額で使用することができました。テレホンカードの額面の8割換算で使用可能な地方ホテルもあったようです。
残念ながら、現在はいずれのホテルでもサービスは終了。
使い道のないテレホンカードを所有している人には、あると嬉しいサービスですよね。
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テレホンカードでホテルの支払いを受け付ける方法は?
テレホンカードそのものを宿泊費として受け付けているホテルはありません。新たなサービスとして検討してみるのも良さそうですが、現実的とは言えないかも知れません。
テレホンカードを宿泊費として受け付けた場合、そのテレホンカードを現金化する処理が発生します。
テレホンカードを現金化する方法は以下の2つ。
- ・換金する
- ・フリマアプリで販売する
固定電話の使用料金に充当する以外、換金する方法はこの二択しかありません。
本来500円の価値がある50度数のテレホンカードの相場は平均で350円、1000円の価値がある100度数でも平均600円程度と言われています。
発行枚数の少ない懸賞の景品や、有名人のサイン入りであれば高額になる可能性もありますが、一般的に流通していたものであれば、それほどの価値は臨めません。
7割程度で現金化することを見越して、宿泊費に充当できるような金額設定をすることもできますが、テレホンカードの需要が減ってきている分、値崩れを起こしているのは事実。
利益と手間を考えると、ホテルのサービスとして提供するのは、難しそうです。
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テレホンカード以外に宿泊費の支払いに使えるものは?
テレホンカードを宿泊費に使用してもらうのは難しそうですが、プリペイドカードや商品券を宿泊費の支払い方法として受け付けているホテルがあります。
- ・ビール券
- ・お米券
- ・商品券
- ・図書券
使用できるプリペイドカードや商品券は上記のようなものです。
おつりがでなかったり、有効期限が宿泊日から13カ月以上のものだったり、制限も設けられています。
キャッシュレス化が進み、財布を持ち歩かないという人も増えています。プリペイドカードや商品券を持っていても、家に置きっぱなしということも少なくないでしょう。
引き出しにしまい込んだプリペイドカードや商品券を一度に使い切れるとなれば、利用者にとっても嬉しいサービスでしょう。
テレホンカードをヒントにホテルの新しい支払い方法を提案してみよう!
今では販売している場所も限定されているテレホンカード。今後さらに見かけることも無くなるでしょう。
テレホンカードをホテルの支払いで受け付けることは難しそうですが、かつてのサービスを参考に、新サービスを検討してみるのは良いかも知れませんね。