働く上で知っておきたい台温泉の特徴
岩手県有数の温泉郷である花巻温泉郷。そのひとつに数えられる台温泉には、どのような特徴があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
台温泉の概要とアクセス
温泉地名である「台(ダイ)」の由来には、ふたつの説が唱えられています。
ひとつは紀元後806年ごろのこと。将軍がこの温泉に浸かって疲れを癒やした際に「身体癒ゆ(からだいゆ)」と言ったことから地名がついたという説です。そしてもうひとつはアイヌ語で「森林」を表す「タイ」が地名になったという説。いずれの説からも、豊かな自然に囲まれてリフレッシュできる温泉地だということが読み取れます。
台温泉へのアクセスは、自家用車が便利です。東北自動車道の花巻ICから10分、南花巻ICから15分ほどで到着します。
公共交通機関を使う場合は、東北新幹線の新花巻駅からタクシーで20分、東北本線の花巻駅から路線バスで30分ほどかかります。無料シャトルバスの運行もあるようなので、出かける前にチェックしましょう。
台温泉の泉質と効能
台温泉の源泉は、昔から十数カ所も湧き出ているといわれています。それぞれ異なる泉質や効能が見られますが、ここでは代表的な、2つの泉質を紹介します。
【単純硫黄泉】
単純硫黄泉は殺菌効果が高いことで知られ、アトピー性皮膚炎や水虫などに効果があるといわれています。また、皮膚トラブル以外にも、「糖尿病」や「高血圧」、「動脈硬化」にも効果があることが期待されている温泉です。
ただし、殺菌効果が高い分、肌への刺激が強く、敏感肌や皮膚が弱い方は、肌がピリピリすることも。入浴後はシャワーなどで洗い流すと良いでしょう。
台温泉にある「単純硫黄泉」の温度は高く、88.4℃といわれています。温泉の色は無色で、硫化水素の臭いがするそうです。
【ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉】
「塩化物泉」は日本で最も多い泉質といわれています。名前の通り、主成分は「塩分」です。口にふくむと塩辛く、濃度が濃かったり、マグネシウムが多く含まれていたりする場合は、苦く感じることもあります。
塩化物泉は塩分が皮膚に付着することで汗の蒸発を防ぎ、保温性が高まるため、湯冷めしにくい泉質です。「熱の湯」と呼ばれることも。
効能としては切り傷ややけど、慢性婦人病の改善が期待できるとされています。台温泉の温泉温度は季節によって異なりますが、76℃と高温です。
台温泉周辺の観光地
台温泉から車で25分ほどのエリアに、岩手県ゆかりの童話作家の作品を体感できる施設があります。
施設の入り口をくぐれば、もうそこは童話の世界。 主人公になったつもりで、探検を楽しみましょう。季節によってはライトアップなどのイベントが開催されることも。
台温泉周辺で楽しめるグルメ
岩手県のグルメと言えば「わんこそば」を思い浮かべる人が多いでしょう。花巻市内にも、わんこそばを楽しめる飲食店がいくつかあるようです。
気軽にチャレンジできる12杯のセットを提供している店舗もあるので、体験してみてはいかがでしょうか。
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台温泉の旅館・ホテルでの働き方
台温泉はこぢんまりとした温泉地ですが、2024年1月時点では10軒以上の宿泊施設があります。伝統的な和風旅館が中心のため、仲居や和食調理の求人が出る可能性があります。
また、自噴泉の宿や、1年中松茸の土瓶蒸しが食べられる宿など、独自のサービスを提供している施設が多いことも、台温泉の特徴。「ここならではの魅力をアピールしたい!」という人に、ぴったりの勤務地ではないでしょうか。
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文学と癒やしの温泉地・台温泉で働こう!
台温泉は、癒やしの温泉として多くの人から愛されてきました。また、台温泉のある花巻市にも、深い歴史や貴重な文学があり、地元の人々はそれを大切に受け継いでいます。
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