働く上で知っておきたい吉良温泉の特徴
海を一望できるリゾート地として人気の吉良温泉。泉質や周辺観光地などには、どのような特徴があるのでしょうか。働く上で知っておきたい、吉良温泉の情報をチェックしていきましょう。
吉良温泉へのアクセス
吉良温泉は、比較的アクセスの良い場所に立地しています。
電車の場合は、名鉄蒲郡線の「三河鳥羽駅」が最寄り。駅からタクシーで5分ほどのエリアに温泉街があります。自家用車の場合は、東名高速道路の音羽蒲郡ICから南西へ約55分、岡崎ICから南西へ約60分の距離です。
吉良温泉・町の歴史
吉良温泉のある吉良町宮崎は、かつて「宮崎町」という小さな町でした。古くから「風光明媚な三河の名勝」と謳われるほど、素晴らしい景観と海水浴で名が知られていました。
昭和30年代から40年代には旅館やホテル、民宿など、宿泊施設が続々と誕生。周辺の自然風景をいかした保養温泉として「吉良温泉」への注目が高まったそうです。
当時使われていた温泉源の開湯伝説は詳しくはわかっていませんが、泉質は放射線源だったといわれています。しかし、1993年にその源泉は枯渇してしまいます。その後、新たな源泉を見つけ現在の泉質となっています。
「宮崎町」から現在の「吉良町」になった由来は、愛知県西尾市にある「八ツ面山」から採れる鉱物「雲母(きらら)」だといわれています。
吉良温泉の泉質・効能
吉良温泉の源泉名は「吉良温泉の湯」。泉質は、塩化物温泉でマグネシウム-カルシウム-ナトリウムです。効能は、神経・筋肉・関節の痛みや冷え症、疲労回復、健康増進などに効きます。源泉温度は25℃と低く、沸かして使われているようです。
宿泊施設によっては泉質が異なる場合もあります。
吉良温泉の周辺観光地
吉良温泉近くには、環境省が「日本の水浴場八十八選」に選んだ美しいビーチが広がっています。白い砂浜でヤシの木が風に揺れる光景は、まるで南国のリゾート。
そのビーチは、2006年に西尾市がハワイ州の観光局に許可を得て「吉良ワイキキビーチ」と命名しました。夏には多くの観光客が、海水浴やマリンスポーツを楽しみに訪れます。また、三河湾は「魚の宝庫」とも言われており、釣り人も多く見られます。
吉良温泉周辺の特産品
吉良地域は、江戸時代から三河湾における塩製造の中心地でした。
この地で採れた塩は、苦汁分が少なく良質な饗庭塩(あいばじお)として有名でした。饗庭塩は、地元三河はもちろん、足助(豊田市)を経由して中馬街道を経て信州伊那谷方面まで運ばれました。
饗庭塩は岡崎の八丁味噌の原料として用いられた他、知多のたまり製造にも使われ、特徴ある愛知の醸造業の発展に大きく貢献したそうです。
饗庭塩は現代でも、高級食塩として販売されています。また、塩づくりが体験できる施設もあるようなので、観光の際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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吉良温泉の旅館・ホテルでの働き方
吉良温泉は比較的規模の大きな温泉地で、複数の宿泊施設が営業しています。マリンリゾートとして知られるこの地域では、海鮮料理が自慢の旅館やオーシャンビューのホテルが中心。海の幸や三河湾の美しさを、存分にいかした温泉地と言えるでしょう。
素朴な民宿から多くの客室を備えたホテルまで、宿泊施設のタイプはさまざまです。「こういう施設で働きたい!」という理想がかなうかもしれません。
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苦難を乗り越え復活した吉良温泉で働こう!
吉良温泉は長きにわたり、地元の人や全国の観光客に愛されてきた温泉地です。源泉が枯渇しても、「またこの地に賑わいを」と思い立ち上がった人々の頑張りが、今の吉良温泉を作り上げました。
「地域一丸となって温泉の魅力をアピールしたい!」「海の近くで働きたい!」という方は、吉良温泉への就業を検討してはいかがでしょうか。