板室渓谷に広がる温泉地。板室温泉の魅力とホテル・旅館での働き方を紹介。

板室温泉は栃木県の那須塩原市にある温泉地。下野(しもつけ)の薬湯と呼ばれ、日光国立公園内にあるため、観光地化はしていません。また、那須連山のふもとにあることから、600メートルほどの標高となっています。 板室温泉のある那須塩原市は、年間930万人以上の人々が訪れる街。宿泊客においても90万人を超えることから、板室温泉も多くの観光客を向か入れてきました。こうした背景をふまえて、板室温泉の歴史や概要、観光の魅力とホテル・旅館での働き方について見ていきましょう。

板室温泉とは

板室温泉は、那須塩原市にある温泉街の総称。古くは弁天・高雄温泉などが含まれる那須7湯として数えられてきました。自然景観に優れ、渓谷にあるため、紅葉などの四季折々の変化をより実感できるでしょう。建物自体は、温泉街というよりも周辺に点在している形となっています。近くに日帰りの公共施設も併設されたことから、多くの観光客にとって寄りやすい場所になりました。

板室温泉の概要やアクセス、歴史などについて詳しくみていきます。

板室温泉の概要とアクセス

板室温泉は、栃木県那須塩原市にある温泉郷。那須岳のふもとにあるため、標高は600メートルほど。宿泊施設数は、10を超えるものの、比較的時代を感じさせる建物が多いといえます。そのため、レトロな気分を味わえる温泉地としても人気があります。また、湿原や乙女にまつわる伝承のある滝、ダムなども近いことから自然を堪能できる温泉地といえるでしょう。

板室温泉へのアクセスは、近くのICからであれば20分程度。

板室温泉の歴史と現状

板室温泉の開湯は、1059年まで遡ります。鹿狩りで山に入った那須三郎宗重が温泉を発見したことから、板室温泉は多くの人々に知られるようになりました。また、下野(しもつけ)の薬湯と呼ばれるようになったのは、1789年の寛政年間から。那須七湯の1つとして数えられています。湯治場として知られつつ、近代に入ってから温泉施設が建ち始めました。

日光国立公園の一部となってからは、渓谷の立地を活かした観光資源をアピールし、多くの観光客を引きつけています。

板室温泉の泉質と温泉街・観光資源について

ここでは、板室温泉の泉質や周辺の観光地について詳細にみていきます。

板室温泉の湯量と泉質について

温泉施設に利用している源泉数は2。湯量は源泉を多数の施設に分けていることに加え、源泉かけ流しであるため豊富だといえます。源泉の温度は40℃前後。主な泉質はアルカリ性単純温泉、筋肉痛や冷え性、運動麻痺などに効果を発揮します。

参照:ホテル板室公式サイト

板室温泉の温泉街や周辺観光地について

板室温泉の温泉街はレトロな建物が非常に多く、宿泊施設も年季の入ったものが多いといえるでしょう。国民保養温泉地の指定を受けたうえで、ふれあい・やすらぎ温泉地にも選ばれています。また、温泉地の周りの観光を行う場合は、滝・キャンプ場・ダムなど自然を活かしたものが多い状況です。

那須塩原市の街中までいくと、アウトレットモールやテーマパークなどファミリーで楽しめる観光地もあります。年代を問わず楽しめる街だといえるでしょう。

板室温泉にあるホテルや旅館での働き方と暮らし

板室温泉のホテルや旅館での働き方や暮らしについて詳しく見ていきましょう。

板室温泉の旅館やホテルで働く

板室温泉の宿泊施設には、旅館とホテルどちらもあります。そのため、求人の内容も幅広く、ナイトフロント・フロント、ホール、調理師などの業種を選択することが可能です。

フロントスタッフに求められる能力として、英語は評価される傾向にあります。板室温泉における外国人のお客様もおおいためです。加えて、自分のスキルをそのまま活かすこともできるため、前職が異業種であっても問題ありません。場合によっては、受付だけでなく、売店の販売、送迎などを行う必要があるためです。

ホテルや旅館などの施設の形態よりも、自分がどのような業種のスキルが欲しいのかによって選択する業種を決める必要があります。また、一人のみで業務を行うことはないものの、円滑なチームワークが重要な業種です。

板室温泉の暮らし

板室温泉があるのは、栃木県の那須塩原市。那須塩原市の人口は約12万人、栃木県内でも人口の多い街だといえます。また、複数の河川の合流地であるため、日本でも最大の扇状地を持つ場所です。那須原にちなんだブランドを複数展開しており、特にほうれん草・牛乳・アイスなどが有名。

那須塩原市の暮らしやすさを見てみると、駅の近くであれば店舗が多く、他の街に行く際にも苦労することはないといえます。しかし、電車やバスの本数は少ないため、急な買い物や大きな病院への診察などは車での移動が前提です。また、夏でも場所によっては非常に涼しい地域も。

那須塩原市は街づくりの将来像として「人と自然がふれあうやすらぎのまち 那須塩原」を策定しています。新幹線や道路などについても観光客の増加を目指した整備を進めていく予定です。

移住の施策について見てみると、１ヵ月で最大1万円となる新幹線の定期代の補助、移住者に対して最大100万円の補助などの取組を行っています。子育てに関しては、相談センターの設置、利用者負担額の軽減、有料預かりサービスなどに使用できる子育て応援券などの事業を展開している状況です。

開湯から1000年経っても愛される板室温泉

板室温泉は、栃木県の那須塩原市にある温泉地。開湯から1000年以上の歴史を誇り、日光国立公園の内部に存在しています。また、温泉街は観光地というよりもレトロな雰囲気や自然を堪能できる場所です。

那須塩原市は、栃木県でもトップクラスの面積と人口を持つ街です。高原だけではなく、アウトレットなど多くの観光地を持つ場所でもあります。板室温泉では、多くの宿泊施設があることから、求人にも様々な種類での募集があるといえます。そのため、板室温泉で自分の理想にあったキャリアプランを叶えていくことも可能でしょう。

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