甲府温泉とは
甲府温泉は、日本でも珍しい県の中心地にある温泉郷です。数多くの歴史が残るこの地で栄えた温泉は、今でも地元の方にも愛されています。ここでは、甲府温泉アクセス、歴史などについて焦点をあてていきます。
甲府温泉のアクセス
甲府温泉は山梨県の県庁所在地にされている甲府市にあります。JR甲府駅、徒歩5分の場所に温泉地があり、アクセスが良いため日本各地から観光客が訪れます。
甲府温泉の歴史と現状
甲府温泉は、今から千年以上前の808年に弘法大師(空海)によって開湯されたといわれています。
弘法大師が、東北めぐりの帰りにやく厄除地蔵(現在の塩澤寺)に泊まりました。厄除地蔵には旅行人の通行を防ぐように、道の真ん中に大石がありました。それを見た弘法大師が呪文を唱えながら杖で寄せると、温泉が湧き出たといわれています。その温泉は「杖の湯」「弘法杖」と呼ばれています。また、塩澤寺の隣に立つホテル裏手に、弘法大師が杖で寄せたとされている跡地が今でも残されています。
塩澤寺の門前から延命橋を渡り、少し下がった柳屋とナック湯村(元富士野屋)の間に、「谷の湯」という湯がありました。この湯は、湯量が多く塩辛い温泉でした。ナック湯村の人々が溝を作り、その温泉が村に流れるようにしました。ですが、湯村に流れる途中にある村の畑に湯が入ってしまい、作物がダメになってしまいました。村の人々は怒り、農耕馬を連れ、湯が通る溝をふさぎとめてしまいます。
それにより今度はナック湯村の畑が湯に浸ってしまいます。これが原因で隣の村との争いが始まりました。人々が争っている中、土手を作るために働き疲れ切った馬や病気の馬が温泉に入り始めました。しばらくすると、疲れ切っていた馬や病気の馬たちが元気になりました。それを見ていた人々は争いをやめ、この湯のことを「馬の湯」というようになりました。
明治12年になると「馬の湯」は「湯村温泉」といわれるようになり、人や牛馬の腫物や筋肉の痛みに効くとされ、日々、人や牛馬で賑わっていたそうです。
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甲府温泉の泉質と温泉街・観光資源について
ここでは、甲府温泉の泉質や周辺の観光地について紹介していきます。
甲府温泉の湯量と泉質について
甲府温泉の源泉は8本あります。温度は平均40℃で加水加温せずに泉質の変化をせずに使われているため、源泉かけ流しの温泉が多くあります。湯量は1分間に830リットルで、豊富な湯量といえます。
泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉です。効能は、神経痛や筋肉痛、関節痛、打ち身、疲労回復など様々な効果があります。そのため、禁忌症もあります。妊娠している方や重い心臓病、活動性結核などがあります。
甲府温泉の温泉街や周辺観光地について
観光地としても有名なため、日本人だけでなく外国人観光客にも人気のある観光地です。武田信玄や真田幸村などの武将たちがいた山梨県は、歴史好きにはたまらない聖地です。JR甲府駅前には武田信玄公の像や建てられています。
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甲府温泉にあるホテルや旅館での働き方と暮らし
ここでは、甲府温泉のホテルや旅館での働き方や暮らしについて触れていきます。
甲府温泉の旅館やホテルで働く
甲府温泉は山梨県の中心地のため、多くのホテルや風情ある旅館があります
正社員からアルバイト、パートまで雇用形態は充実しています。業種も配膳係から客室掃除まで幅広く募集されています。場所によっては交通費などが出ない場所もあります。また、モーニング時のみの雇用やディナータイムのみの雇用などもあり、主婦の方でも働きやすくなっています。
また、外国人観光客なども多いためフロントや受付などお客様とコミュニケーションをとる業務は「英検必須」の場所などもあります。
甲府温泉の暮らし
甲府温泉は山梨県の中心地にある温泉地です。県中心地ということもあり、アパートなども多く建てられています。1ルーム・1Kの平均賃金は4万円といわれています。スーパーやコンビニなどは多くあります。JR甲府駅という大きな駅もあるため、アクセスは非常に便利です。また、住む場所によっては日本一の山「富士山」を拝むことができます。
山梨の誇り、甲府温泉
甲府温泉は日本でも珍しい県中心地にある温泉地です。アクセスはとても便利で、日帰りでも楽しめるます。また、歴史を感じられる建物も多いため、資料館や美術館も近くにあります。天気のいい日には富士山を拝むことができ、日本の風情を味わうことができます。そんな甲府温泉に、疲れを癒しに来てはいかがですか。