萩姫様のお墨付き　磐梯熱海温泉での働き方と暮らし方

福島県郡山市の磐梯熱海温泉は、京の都の萩姫の病を癒し、もとの美しい姿に戻したと言われる「美人の湯」。福島県の中心部に位置し、アクセス良好な温泉地です。また、猪苗代湖や磐梯山など、福島県を代表する観光スポットにも近く、充実した旅行ができるめ、全国から大勢の観光客が訪れます。冬場はウィンタースポーツを楽しみに来る人も多く、若者にも人気の温泉地です。今回はそんな磐梯熱海温泉の特長と、働き方、暮らし方を紹介したいと思います。

磐梯熱海温泉とは

磐梯熱海温泉には、20軒の宿泊施設があります。

内陸の温泉地なのに「海」と付くのが不思議ではないでしょうか。

この地名は、1189年に首領となった伊東裕長が、ふるさとの伊豆国を懐かしく思い、熱海の名を取って磐梯熱海温泉と名付けたのが由来だそうです。

ここでは、磐梯熱海温泉の概要やアクセス、歴史と現状について紹介します。

磐梯熱海温泉の概要とアクセス

東北で2番目に大きな都市だといわれる郡山市にある磐梯熱海温泉。

車でも公共交通機関でもアクセスが良く、宿泊施設も日帰り温泉施設も多数ある、規模の大きな温泉地です。

JR磐越西線の磐梯熱海駅から出てすぐのところから、温泉街が広がっています。駅前には無料で利用できる足湯も設置されているので、足の疲れを癒してからの散策が楽しめます。

車で行く場合は、東北自動車道の郡山JCTで降りて8キロで到着です。

また、磐梯山から約41キロ、猪苗代湖から約26キロの場所にあるため、雄大な自然を満喫してから来やすい点も良いですね。

磐梯熱海温泉の歴史と現状

磐梯熱海温泉は、「美人の湯」と謳われる名湯です。その由来は、今から800年前まで遡ります。

京の都の公家の娘であった萩姫が不治の病に苦しんでいたところ、不動明王が夢枕に立ってこう告げたそうです。「都を去る東北方、数えて500本目の川岸に霊泉あり。それに浸かれば全快する。」

このお告げを聞いた萩姫は、侍女を連れて旅立ち、困難の末、500本目の川岸にある現在の磐梯熱海温泉にあたる温泉にたどり着いたのです。そして夢のお告げの通り病は全快し、美しい姿に戻ったと言われています。

この話が日本全国に広がり、現在のにぎやかな温泉地となりました。また、毎年萩姫伝説にちなんだ「ミス萩姫」を選ぶコンテストが行われます。

磐梯熱海の泉質と温泉街・観光資源について

ここでは、磐梯熱海温泉の泉質や周辺の観光地について紹介していきます。

磐梯熱海温泉の泉質と特長について

泉質は、アルカリ単純温泉です。美人の湯と言われるだけあって皮膚病や火傷、外傷などお肌の悩みを改善する効果が期待できます。

また、お湯がぬるぬるとした感触で、入浴後にはお肌がつるつるになったという口コミが多数あります。

pH値８.5以上の単純温泉は「アルカリ性単純温泉」と分類されますが、磐梯熱海温泉のpH値は9.1です。アルカリ性のお湯には石鹸と同じく、垢や角質をふやかし、落としやすくする働きがあります。pH値が高いお湯なので、老廃物が洗い流されやすく、つるつるのお肌になるのです。

美人の湯と呼ばれるだけの、ちゃんとした根拠があるのですね。

参照：泉質について/磐梯熱海温泉旅館協同組合

参照：磐梯熱海温泉のpH値について/熱海町商工会議所

磐梯熱海温泉の温泉地や周辺観光やについて

磐梯熱海温泉は、観光向けの温泉やお店だけでなく地元の人に親しまれる昔ながらの商店も多数あります。小さな商店が点在する路地を散策するだけでも面白いでしょう。

また、いかにも温泉街らしい、「湯泉神社」という神社もあります。この神社は1738年に土地を治めていた吉田弥右ェ門守という代官が、河原石を積んでお風呂を作ったことなどを顕彰して建立されたものだそうです。

境内は詫び錆を感じる佇まいで、普段は静かなムードですが、毎年8月には「萩姫祭り」が開かれて賑わいを見せるそうです。

磐梯熱海温泉にあるホテルや旅館での働き方と暮らし

ここでは、磐梯熱海のホテルや旅館での働き方や暮らしについて触れていきます。

磐梯熱海温泉の旅館やホテルで働く

磐梯熱海温泉は、規模の大きな温泉街なので、働き方もさまざまです。

ホテル・旅館のフロントや客室スタッフの募集はもちろん、ホテルスタッフのお子様を預かる保育園での仕事やイベント会場の設営などの募集もあるようです。温泉地で接客以外の仕事をしてみたいという人にも合う仕事が見つかりそうですね。

接客を希望する人にも、仲居さんの補助など、高い経験値を積める仕事の募集が出ているようです。

大きな温泉地で働くことの魅力はやはり、サービスレベルの高いホテルや旅館で、スキルを磨ける点ではないかと思います。未経験の人もステップアップしたい人も、検討してみてはいかがでしょうか。

磐梯熱海温泉の暮らし

磐梯熱海温泉は、地方の温泉地の中ではかなりアクセスが良いところです。

東北自動車道があるので仙台には車で1時間40分ほどで行くことができます。

電車もJRが通っており、福島県内を東西に移動できます。車はあった方が便利ではありますが、運転が多少苦手という人にも暮しやすいのではないでしょうか。

また、磐梯熱海温泉付近にはプールや体育館、アイスアリーナなどのスポーツ施設もあります。温泉とスポーツで、身も心も健康的な生活ができそうですね。

郡山市のある福島県には、県外から移住を希望する人が福島を訪問するための交通費を補助する制度があります。また、空き家や古民家の活用にも積極的に取り組んでいます。

参照：移住希望者支援について/郡山市ホームページ

アクセス良好な美人の湯　磐梯熱海温泉

福島県内各所や仙台市へ便利にアクセスでき、さまざまな働き方のある磐梯熱海温泉。

この温泉地のお湯でお肌を磨くとともに、ホテル・旅館のスタッフとしてのスキルを磨いてみるのはいかがでしょうか。

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