湯野上温泉とは
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湯野上温泉は、大川渓谷に抱かれた南会津観光の拠点となる温泉地。ここでは、湯野上温泉の概要と歴史についてご紹介します。
湯野上温泉の概要とアクセス
湯野上温泉は福島県の南会津郡下郷町にある温泉地です。奥会津から会津若松に流れる大川渓谷に抱かれ、江戸時代からの湯治場として賑わいました。日本でも珍しい茅葺屋根の駅舎「湯野上温泉駅」の南側に、約30軒の温泉宿を中心とした温泉街が広がります。湯野上温泉は源泉数は少ないですが、掛け流しにできるほど湯量が豊富で、美肌の湯としても知られます。豊かな自然に囲まれ、周辺には観光名所も多く、魅力ある地域です。最寄駅は会津鉄道会津線の湯野上温泉駅で、駅から徒歩15分ほどの距離になります。
湯野上温泉の歴史と現状
湯野上温泉は奈良時代に発見され「湯の原」と呼ばれていました。「猿湯」「安楽湯」「箱湯」「舟湯」「舘湯」など、大川渓谷の岩間の湧き湯を利用した風呂があったそうです。
湯野上温泉には、猿湯伝説というものがあります。「闘いに敗れた頭領の猿が、湯に浸かり傷を癒していたが、飢え死に寸前まで追い詰められてしまう。そんな折、偶然通りかかった老婆が握り飯を与えると、猿は拝むような仕草をしてから食べた」というものや「温泉近くの集落で、その昔猟師が一匹の猿を撃ったところ、その猿が手負いとなり、湯野上にきて傷を癒した」という言い伝えが残っています。
明治18年の新日光街道の開設などがあり、古くから商人宿がありましたが、温泉宿として最初のものは、明治20年頃に営業を開始したと言われています。その後、電力による給湯設備が完成し、各旅館は内湯を持つことができるようになりました。その後も少しずつ宿が増え、約30軒の民宿や旅館が揃う温泉街に発展しました。
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湯野上温泉の泉質と観光資源について
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滑らかな泉質で美肌の湯とも言われる湯野上温泉は、湯量の豊富な温泉郷です。
ここでは、湯野上温泉の泉質や効能、周辺観光についてご紹介します。
湯野上温泉の湯量と泉質について
湯野上温泉の源泉数は7カ所で、噴出量は毎分3000リットルと湯量の豊富な温泉郷です。泉質は弱アルカリ単純泉で、効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、関節のこわばり、慢性消化器病、アトピー、冷え性、疲労回復など、さまざまな症状に効果が期待できます。また、マイナスイオン濃度の高いお湯が肌を包み込み、身体の芯から温めてくれます。湯野上温泉の源泉はお湯がとても柔らかく、なめらかな肌触りが特徴で美肌効果にも良いと言われています。
参照：湯野上温泉観光協会HP
http://www.yunokami.com/outline.html
湯野上温泉の周辺観光について
湯野上温泉の周辺には、自然や歴史を感じられる様々な観光スポットがあります。茅葺屋根が珍しい駅舎や、国の天然記念物に指定されている渓谷の「塔のへつり」、江戸時代の宿場の面影が残る「大内宿」など見どころが満載です。
会津鉄道「湯野上温泉駅」は全国でも珍しい茅葺屋根の駅舎で、駅の中には囲炉裏があり、お茶を飲みながら電車の到着までの時間を過ごすことができます。春にはホーム沿いの桜並木が一斉に花を咲かせ、撮影スポットとしても人気です。
「塔のへつり」は、国の天然記念物に指定されています。約百万年の歳月をかけ、侵食と風化によって生み出された断崖で、つり橋を渡って侵食部分を歩くことができます。一帯が樹々に覆われており、季節ごとに様々な景色を楽しめます。
「大内宿」は、かつて旅人や参勤交代の大名行列が、旅の疲れを癒した宿場町として栄えました。江戸時代の面影を残す茅葺屋根の民家が建ち並び、紅葉の季節には多くの観光客が訪れる人気スポットです。どの場所も見応えがあり、日常の喧騒を離れ、時間を忘れて過ごすことができます。
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湯野上温泉にあるホテルや旅館での働き方と暮らし
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湯野上温泉の旅館やホテルで働く
湯野上温泉には民宿から旅館まで、さまざまな温泉宿が建ち並びます。
客室数の少ない小規模の宿が多いため、募集職種に関わらず接客、配膳、清掃など多くの仕事を経験することができます。また、ほとんどの施設で住み込みが可能で、館内の温泉を利用することができるのも嬉しいポイントです。
湯野上温泉の暮らし
湯野上温泉がある下郷町は、福島県会津地方の南部に位置しています。商業施設や病院、学校は点在しており、大きく不便を感じることはないでしょう。また、町のほぼ中央を南西から北東に阿賀川（大川）が流れ、面積の約87％が森林に覆われていて緑豊かな風景が広がります。気候は、日本海側の影響を強く受けるため、夏は高温多湿で朝晩は涼しく、冬は降雪量が多い積雪寒冷地帯です。そのため、四季がはっきりと分かれており、一年を通して自然を感じられます。
歴史の面影を残し、ありのままの自然が残る温泉地、湯野上温泉
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湯野上温泉は雄大な自然に囲まれた温泉地で、周辺の山々や渓谷は、季節ごとに素晴らしい景色を見せてくれます。豊富な湯量に恵まれているため、生活水にまで温泉水が使用され、茅葺屋根や囲炉裏など、古き良き日本の風情を感じられるのも魅力です。また、湯野上温泉のある下郷町は、南会津の町村では最も会津若松市に近く、ライフラインも整備され暮らしやすい環境が整っています。下郷町での生活は、都会では感じられない自然の息吹を感じることができるのではないでしょうか。
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