移住して農家になりたい!農家になる方法は?支援策はある?

地方に移住して農家になりたい。農業で生計を立てたい。そんな夢を持って移住を検討している人もいるかもしれません。都会の生活とはかけ離れた農家の暮らし。どうすれば移住して農家になることができるのでしょうか?移住して農家になるための方法、就農支援制度などについてご紹介します。

目次

    移住して農家になりたい!

    iStock.com/JGalione

     

    都会を離れて、地方で暮らしたいと考える人が年々増えていると言われています。時間に追われ、せわしない生活に疲れを感じ、理想の生活を実現するために移住を検討するという人も少なくないはずです。

     

    中には、地方に移住して農家になりたいという具体的な夢を持っている移住検討者も。「自然に囲まれながら汗を流し、心身にストレスのない生活がしたい。」「収入は低くなっても自給自足の生活がしてみたい。」そんな思いを持って農業に憧れる人もいるでしょう。

     

    • ・耕種農業(米、野菜、果物などの畑作やビニールハウス栽培など)
    • ・畜産農業(牛・豚・鶏などを育て、出荷する仕事)
    • ・農業サービス業(苗を育てる、野菜や果物の選別をするなど、栽培から出荷の一部を請け負う仕事)
    • ・園芸サービス業(植木業や造園業など)

     

    農業と一言にいっても、これらの種類があります。移住する地域の気候風土によって、向き不向きがあるのも農業の特徴。農家になって何を育てたいのかによって、移住する地域も変わってきます。

     

    移住して農家になる方法は?

    iStock.com/tdub303

     

    移住して農家になるための方法についてご紹介します。

     

    独立して農家になる

     

    移住先に農地を持ち、農作物を育て収入を獲得する、独立して開業する方法です。開業する前には、移住先で研修を受けることが一般的です。

     

    就農支援が手厚い自治体の中には、設備投資費用の一部を補助したり、収入が安定するまでの間の給与に代わる給付金を支給したり、手厚いサポートが用意されていることもあります。

     

    農家に就職する

     

    地方に移住し、就農者を募集する農家に就職する方法もあります。農地の確保や、設備投資が不要なため、初期投資にかかる負担は少なくて済みます。

     

    農業のノウハウを学びながら、収入を得ることができるので、初心者でも働きやすい環境です。将来的に独立したり、場合によっては後継として農家を任されることもあるようです。

     

    就農支援制度を活用する

    iStock.com/iryouchin

     

    移住して農家になるためには、多額の資金が必要になったり、農業についての知識や経験が不可欠。農家を目指すなら、移住先の就農支援制度を活用するのがおすすめです。

     

    就農支援制度とは?

     

    農業を始める際に利用することができる、就農支援制度。担い手不足を解消するという目的で、新規就農者に対してさまざまな支援が用意されています。

     

    新規就農者への支援は、複数の支援制度が用意されています。

     

    【農業次世代人材投資資金】

     

    農林水産省は、農業の担い手不足の課題を解決するため、新規就農者の準備費用と就農後の経営を支援しています。これには「準備型」と「経営開始型」の2種類があり、返済不要で資金交付されます。

     

    • ・準備型

     

    就農前の研修をサポートする目的をもつ準備型の交付金。都道府県が主体で、必要書類を添えて申請すると、対象者には年間最大150万円が最長2年間交付されます。

     

    交付対象者は原則49歳以下で、次世代を担う農業者となることについての強い意欲を有していることや、独立・自営就農または雇用就農を目指すことなど、交付のためには複数の条件を満たす必要があります。

     

    • ・経営開始型

     

    就農後の経営を安定させるための資金となる経営開始型の交付金。就農計画書などの書類を添えて申請します。農業経営開始から経営が安定するまでの最長5年間のうち、1~3年目は年間最大150万円、4~5年目は年間最大120万円を定額交付します。

     

    準備型と同様に、交付のためには複数の条件に該当する必要があります。交付期間が終了したあとも、5年間以上は農業を継続する義務があり、離農した場合には返納の対象になります。

     

    参考:農林水産省/就農準備資金・経営開始資金

     

    【青年等就農資金】

     

    新規就農者を対象に、国が無利子で資金を融資する制度。農業で経営を開始するために必要な資金を長期、無利子で借り入れることができます。資金の使い道は農業関係に限定されますが、就農準備資金として幅広く活用することが可能です。

     

    融資限度額は3,700万円(特認1億円)で、返済期間は12年です。据置期間は最大5年以内と設定されています。融資の対象となるのは、認定新規就農者として市町村から青年等就農計画の認定を受けた個人、または法人で、複数の借入条件があります。

     

    参考:農林水産省/新規就農者向けの無利子資金制度について

     

    就農支援が手厚い自治体は?

     

    【北海道北竜市】

     

    北海道北竜市では、経営責任者の年齢が22歳以上45歳未満で、今までに2年以上の就農経験がない、心身ともに健康であることを条件にした、就農支援を行っています。

     

    • 農地の賃貸料1/5の補助。対象期間は5年間
    • 農地取得のために最初に借入した制度資金1/10の補助。限度額は250万円
    • 制度資金借入額(限度額2千万円)に対し、利率3.5%を超える部分の補助
    • 農地にかかる固定資産税を農地取得後から3年間補助
    • 住宅の修繕増改築費用の1/5(限度額250万円)の補助

     

    北竜町では就農支援の他にも、住宅支援や子育て支援が充実。農家として定住したいという人には嬉しい制度は豊富にそろっています。

     

    参考:北竜市HP あかるい農法/新規就農支援  

     

    【千葉県我孫子市】

     

    千葉県我孫子市では、我孫子市内に住所を所有し、就農後5年未満の農業者などを対象に「我孫子市新規就農者補助金」という就農支援制度を設けています。

     

    • 農地の賃借料の補助。(上限は年10万円を5年間)
    • 農業で必要な施設、設備、機材など整備費の1/2を補助。(上限は5年間で50万円)
    • 就農研修費を1/2補助。(上限は5年間で10万円)
    • 宣伝広告費の補助。(上限は年10万円を5年間)

     

    高齢化などにより農家数が減少したことで、農地として利用されず放棄されている農地が増えています。農地の斡旋や就農に関する研修費の補助など、多くの支援策を設けています。

     

    参考:千葉県我孫子市公式HP/新規就農支援

     

    農業体験に参加する

    iStock.com/kumikomini

     

    未経験者であっても農家を目指して移住することは可能ですが、農業体験に参加してみることをおすすめします。農業が盛んな地域、新規就農者の受け入れに積極的な地域では、特色豊かな農業体験プログラムが用意されています。

     

    【新潟県上越市】

     

    上越市での農業に関心がある人を対象にした上越市のおためし農業体験は、2泊3日を基本に実施されています。市外在住の満50歳未満(中山間地域で実施するおためし農業体験に参加する人は、満61歳未満)に対しては、宿泊費や交通費の補助も行っています。

     

    体験できる農業分野は、水稲の田植えや稲刈り、トマトやナスなどの収穫や箱詰め、ぶどうの剪定や収穫など、体験先や時期によって異なります。

     

    参考:上越しHP/上越市農業なび 美味しい上越農業ポータル

     

    【徳島県美馬市】

     

    美馬市では、美馬市への移住を検討している市外在住者を対象にした農業体験を実施しています。所要時間は1時間~3時間程度で参加費用は無料です。

     

    野菜の植付や収穫、除草や手入れや調理など、季節に応じた体験が可能です。

     

    参考:美馬に夢ひらく 美馬市 移住・定住促進サイト/移住おためし農業体験

     

    農家を目指して移住するなら暮らしを知ることから!

    iStock.com/kazoka30

     

    移住して農家になることを目指すなら、農家の暮らしを知ることも大切です。自然豊かな環境で穏やかに暮らせるように見えても、現実はそう甘くはありません。天候に左右されやすかったり、収穫量次第で収入の増減があったり、農家ならではの大変さもあるもの。農家になるためには、多額の初期費用も必要です。

     

    まずは、農業体験や移住相談などを通して、農家の暮らしを知ることから始めましょう。

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