花山温泉とは
平安時代からの歴史ある温泉地、花山温泉。ここでは、花山温泉の概要と歴史についてご紹介します。
花山温泉の概要とアクセス
花山温泉は和歌山県の県庁所在地、和歌山市にある温泉地です。茶褐色の湯色をしたこの温泉は、炭酸ガスの圧力で自噴する全国屈指の高濃度温泉で、一度入ると忘れられない温泉とも言われています。
都市部に位置し和歌山駅から車で7分ほどのアクセスのよさで、周辺観光の拠点としても利便性が高く、全国から湯治や観光を目的に多くの人が訪れます。
花山温泉の歴史と現状
花山温泉の歴史は古く、西暦803年の平安時代までさかのぼります。歴代の天皇が熊野へ行幸する際、入湯のため必ず逗留されたとも伝えられており、古来より効能名高い温泉地であったことがうかがい知れます。
一時期は地質の変化により自然噴出が止まってしまいましたが、1965年に地質調査を行いボーリング調査を実施、地下501mから湧出し、現在の温泉地の姿に至ります。
2018年度の和歌山市内の宿泊客数は、95万9215人で対前年比102.2%の増加となり、統計を開始して以来、過去最高を記録しました。同年の外国人宿泊客数については、11万7034人で対前年比96.2%とわずかに下回りましたが、日本人宿泊客数は84万2181人で前年比103.1%増加し、日本人宿泊客数についても過去最高を記録する結果となりました。
参照:2018年和歌山市入込客数について/和歌山市観光課報道資料
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花山温泉の泉質と周辺観光について
全国屈指の高濃度を誇る、花山温泉。この天然の炭酸温泉を求めて、全国から訪れる人が後を絶ちません。ここでは、花山温泉の泉質と効能、観光資源についてもご紹介します。
花山温泉の泉質と効能について
花山温泉の泉質は含二酸化炭素・鉄(Ⅱ、Ⅲ)‐カルシウム・マグネシウム‐塩化物温泉です。ph6.4の中性で肌に優しく、飲泉としても利用できます。湯色は茶褐色を特徴としていますが、湧出時は無色透明、空気にふれることにより白色から褐色に変化します。
水面に浮遊しているのはカルシウムの湯の花で、放って置くと水面一面にカルシウムの膜がはり、湯船の縁に木の年輪のように堆積していきます。美容や疲労回復に注目されている炭酸ガスを含有しており、血行促進によるあらゆる効果が期待されています。
主な効能は神経痛、慢性消化器病、不眠症、高血圧症、動脈硬化症など、さまざまな症状によいそうです。
花山温泉の周辺観光について
温泉の裏にある花山には、花山温泉の守護神として薬師如来が祀られており、山頂からは、和歌浦湾などを一望することができます。毎月8日には薬師如来の例祭が行われ、多くの人々が参詣に訪れます。
和歌山市内には市のシンボルともされる城をはじめ、往時をしのぶ古刹、国の重要文化財に指定されている大庄屋の屋敷などの歴史スポットが点在。また、スペインやイタリア、フランスの街並みをモチーフとした地中海の情緒漂うテーマパークなどもあり、魅力あふれる観光都市となっています。
市の北西に位置する加太は美しい海岸線が広がり、鯛の一本釣りなど釣りのメッカです。夏にはサーフィンや海水浴などマリンスポーツも盛んに行われ、リゾート地としてにぎわいます。
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花山温泉にある旅館での働き方と暮らし
花山温泉の旅館で働く
花山温泉には一軒の温泉宿があり、泉質や効能の豊かさが注目され、テレビなどメディアの取材もたびたび行われています。職種は日帰り温泉や宿泊の受付などの接客業務が主で、予約管理では簡単なパソコン操作ができれば問題ありません。
「温泉に毎日入りたい」という応募理由も歓迎しており、スタッフの年齢層は10代から50代まで幅広く、和気あいあいとした働きやすい職場環境となっています。社員登用制度も導入されているので、あたたかい雰囲気の中でおもてなしの心を一から学び、将来のステップアップに向けてやりがいを感じながら働くことができるでしょう。
花山温泉の暮らし
花山温泉は和歌山市の中心部に位置しており、都市機能が充実した暮らしやすいまちです。大阪へも車で1時間ほど、国際空港へも40分ほどで往来ができるなど、国内外へのアクセスも良好。大学病院をはじめとする医療体制も充実しており、安心して暮らすことができます。
「奇跡の湯」と称される花山温泉で、からだも心も元気を磨こう
古来から効能の豊かさで名高い温泉地、花山温泉。職場環境もアットホームな雰囲気で、からだも心も元気に暮らせそうです。和歌山市は高い都市機能と豊かな自然を合わせ持つ、暮らしやすいまちとなっています。
移住フェアや移住相談会が東京や岐阜、京都など各地で開催されていますので、和歌山市への移住に関心のある方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。