兵庫県でお試し移住ができる地域
神戸市や芦屋市などおしゃれでキレイな街を持つ兵庫県。大阪・京都へのアクセスも良く、移住先の候補に入れている人も居るのではないでしょうか。
兵庫県は転出者数が転入者数を上回る「転出超過」の人数が多い県のひとつです。この状況を改善すべく、県内の自治体では移住者の受け入れに積極的な取り組みがされています。
地域での生活を体験できる「お試し移住」もそのひとつ。兵庫県内でお試し移住ができる地域を見ていきましょう。
なお、兵庫県には今回紹介するエリアの他にも、お試し移住ができる自治体があります。兵庫県の移住情報サイトで確認してみてくださいね。お試し移住に関する情報はすべて2023年8月時点のものです。
兵庫県の移住情報サイトはこちら
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淡路島のお試し移住
兵庫県北部に位置する淡路島には、淡路市、洲本市、南あわじ市という3つの市が存在します。島の人口は3市の合計で約12万5000人(2022年4月時点)。淡路島の特色や、お試し移住の取り組みを見てみましょう。
淡路島の特色
海を挟んで神戸市と隣接する路島は、「島暮らしをしてみたいけど生活の不便さに不安がある」という人におすすめの移住先です。
淡路島は島の面積の半分以上が森林で、平地には民家と田畑が広がるのどかな地域です。玉ねぎの名産地として知られていますよね。
島内には学校や病院などの生活に必要な施設がそろっています。鉄道がないため自家用車が必須ですが、そこさえクリアになれば暮らしに困ることはないでしょう。
そして街中で買い物がしたい、都会で遊びたい!という時も明石海峡大橋を渡ればそこは大都会・神戸市です。美しい神戸の夜景や、港を行き交う船を眺めるといった楽しみも。
もちろん、遊びに行くだけではなく淡路島から神戸市内への通勤・通学も可能です。橋を一本渡るだけで、ガラッと変わる雰囲気を味わえるのは、この地域ならではの魅力ではないでしょうか。
お試し移住の内容
淡路島では3市がさまざまな角度からお試し移住の提供に取り組んでいます。
たとえば、洲本市では「GoTo移住キャンペーン」が実施されています。市外に住む人が市内の宿泊施設に移住目的で滞在した場合、最大10万円の補助金が受けられるということです。
宿泊費だけでなく、高速道路やレンタカーの利用料金も補助の対象になるので、アクティブに市内での暮らしを体験できるのではないでしょうか。
また、紡績工場だった赤レンガの建物を、コワーキングスペースとして無料で解放していることも特徴。リモートワークしながらのお試し移住も可能です。
参考:
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
新温泉町
兵庫県南部に位置する新温泉町は、人口13000人の町です(2023年8月時点)。この町の特色や、お試し移住の制度を見ていきましょう。
市の特色
新温泉町は、町名の通り温泉が湧き出る地域。全国各地に温泉地はありますが、この町のすごいところは一般住宅のお風呂にも温泉をひけるという点です。
安い家賃で入居できる公営住宅の中にも温泉が出る物件があるようで、温泉好きにはたまらない魅力ではないでしょうか。
また、町の北側にはJR山陰本線の駅が4つあり、隣県の県庁所在地・鳥取市へのアクセスが便利です。
新温泉町内にもスーパーマーケットやコンビニエンスストアといった施設はあるので、のんびりと自宅の温泉につかりながら、不便のない生活を送れるのではないでしょうか。
お試し移住の内容
新温泉町では地域の特色をいかし、温泉付きのお試し住宅を提供しています。「蛇口をひねれば温泉が出る」という体験ができるのは、この地域ならではの魅力ですね。
利用期間は1カ月から3カ月までの間で、料金は1カ月25000円。1カ月に満たない期間がある場合(1カ月と1週間の滞在など)は、25000円を上限に、1日あたり1000円が加算されます。
また、1日あたり500円の水道光熱費や寝具をレンタルする場合はレンタル代金が別途必要なので注意しましょう。
参考:
丹波篠山市
丹波篠山市は兵庫県の中東部に位置する街。2019年5月1日に、市名が篠山市から変更されて誕生した市で、2023年8月時点の人口は約4000人です。この街の特色と、お試し移住の内容を見てみましょう。
市の特色
丹波篠山市は古くから農業が盛んな地域です。黒豆や栗、山芋といった多様な農産物は、京の都の食文化を支えてきたとのこと。
特に栗は大粒で全国でもトップクラスの味と言われています。そのため「美味しいものが多い田舎」というイメージで知られ、古典落語や漫画などに「丹波篠山」という地名がたびたび登場しています。
市名を「丹波篠山市」に変更したのは、こうした「丹波ブランド」を地域振興にいかそうという取り組みの一部。農業で地域に貢献したい!という人におすすめの移住先です。
お試し移住の内容
丹波篠山市では「宿泊型」と「賃貸型」のタイプが異なるお試し移住支援を実施しています。
「宿泊型」は、移住を目的とし、対象の宿泊施設に1泊以上滞在した場合に、1泊当たりの宿泊料金の1/2もしくは3000円の、どちらか低い方を補助するという内容です。
一方「賃貸型」は移住を目的とし、対象の住宅に1カ月以上連続して滞在する場合、利用料または賃借料の月額の1/2(上限30000円)を、滞在月数に応じて補助するというものです。ただし12か月分の36万円がトータルの上限で、千円未満は切り捨てです。
好きな期間でお試し移住ができるので、興味のある人は市のホームページで詳細をご確認ください。
参考:
相生市
相生市は兵庫県本土の南西部に位置する街。2023年7月末時点での人口は約28000人です。相生市の特色や、お試し移住の内容を見てみましょう。
市の特色
相生市は、自然環境と近隣都市へのアクセスに恵まれた地域です。市の南側には瀬戸内海、北側には森林地帯が広がっており、四季を通して美しい景色を楽しめるでしょう。
その一方で交通網が充実しており、姫路市まで在来線で約20分、神戸市まで約60分、大阪へは新幹線を使って約50分でアクセスできます。関西圏で出張が多い人にとって、特に便利ですね。
ユニークな温泉施設を備えた道の駅や、新鮮な魚介が手に入る市場など生活を彩る施設が多いことも特長。飽きずに暮らせる街ではないでしょうか。
お試し移住の内容
相生市では、駅から徒歩10分という便利な場所にお試し移住用住宅を整備しています。
2階建ての広々とした戸建てで、家具・家電が付いている他Wi-Fiも完備。テレワークをしながらの移住体験にぴったりな施設ではないでしょうか。
利用できる期間は4週間から8週間ですが、それ以外の期間で利用したい場合も相談に乗ってくれるとのこと。料金は1週間あたり7500円(水道光熱費を含む)です。
また、滞在中に地域行事がある場合には積極的な参加を、とされています。移住前に地域の雰囲気をよく知りたい!という人は、お祭りなどが開催される時期を狙って申し込むと良いでしょう(2021年12月時点の情報)。
参考:
養父市
養父市は兵庫県北部に位置する街です。2023年7月末の時点で市の人口は約22000人。養父市の特色と、お試し移住の内容を見ていきましょう。
市の特色
養父市は2004年4月1日に、4つの町が合併して生まれた市。市の東部には一級河川の円山川が流れ、西部・北部には雄大な山々がそびえる風光明媚な地域です。
同市は国家戦略特区に指定されており、人口の減少と高齢化の進行、農業の担い手不足と耕作放棄地の増加といった課題を解消するためにさまざまな取り組みをしています。
そのひとつが「企業による農地取得の特例」。農業生産法人の要件が緩和されたことにより、地域に根付いた法人によって本格的な農業が営まれています。
お試し移住の内容
養父市では、市内に2カ所のお試し住宅を整備しています。
入居期間は1カ月単位で、最大12カ月までの滞在が可能。申込後には目的や移住の意思を確認するための面談が実施され、家族構成なども考慮の上、入居可否が決定するとのこと。
料金は月額30000円で、水道光熱費込みです。審査にかかる時間なども加味し、早めに申し込むと良いでしょう。
また、兵庫県には今回紹介したエリアの他にも、お試し移住ができる自治体があります。兵庫県の移住情報サイトで確認してみてくださいね。
参考:
兵庫県での仕事探しはおもてなしHRで
兵庫県は大阪・京都にも引けを取らない観光地。ターミナル駅や空港といった旅の玄関口となる施設もほど近く、国内外から多くのお客様が訪れます。
兵庫県への移住後は、ホテル・旅館の仕事に就くことも検討してみましょう。大きなやりがいを感じながら、働けるはずです。仕事を探す際にはぜひ、おもてなしHRにご相談ください!