歴史情緒あふれる箱根温泉郷の魅力とは?温泉地での働き方や暮らし

箱根温泉郷は、都心に一番近い温泉地としても知られ、宿泊客数は全国でも上位に上がり、年間を通して多くの観光客が訪れています。病気療養を目的に湯治の場としても、古くから親しまれている箱根温泉。今回の記事では、概要やアクセス、温泉の泉質や効能、箱根温泉での働き方や暮らしについてご紹介します。

箱根温泉郷とは

箱根温泉

iStock/gyro

日本屈指の温泉地とされる箱根温泉郷。箱根温泉郷の概要やアクセス、歴史についてご紹介します。

歴史と文化に彩られた箱根温泉郷の概要とアクセス

箱根温泉郷は、神奈川県の南西部、箱根町に位置する歴史ある温泉郷です。箱根火山による約40万年もの火山活動に伴い、カルデラや温泉を育んできました。その温泉を使った温泉地は、今では20か所以上あるといわれています。観光雑誌やインターネットには、箱根温泉のほかにも箱根二十湯と呼ばれることもあるとか。

そんな箱根町には、パワースポットとしても知られる神社をはじめ、旧街道では江戸時代の面影が残る茶屋や関所があり、風情を感じられます。

箱根温泉郷までのアクセスは、新宿から特急列車に乗り、箱根湯本まで約85分の距離にあります。車を利用する場合は、東京I.C.より約60分となっています。

箱根温泉郷の歴史

箱根温泉郷の開湯は奈良時代まで遡り、1200年もの歴史を持つと言われています。神々が降臨したと伝えられる駒ヶ岳をはじめ、開湯にまつわるさまざまな神話が残されています。箱根は、街道や電車など交通機関の整備に伴い人気の旅先として進歩してきました。箱根の発展の裏では、交通を整えるために明治の蘭学者や政治家など多くの人が携わっているのです。数多くの文献や資料などでは、箱根七湯として開湯された時に、温泉番付に七湯すべてが入り、湯治の場として認められています。

今では箱根二十湯に増え、”都心に一番身近な温泉郷”(箱根温泉の宿探し「箱ぴた」公式HPより引用)として全国有数の温泉リゾートとなっています。旅人や湯治客に愛されてきた名湯として、世代を問わず多くの人に親しまれています。

〇箱根二十湯の温泉地名

「湯本温泉(ゆもとおんせん)」「塔之沢温泉(とうのさわおんせん)」「宮ノ下温泉(みやのしたおんせん)」「堂ヶ島温泉(どうがしまおんせん)」「底倉温泉(そこくらおんせん)」「木賀温泉(きがおんせん)」「芦之湯温泉(あしのゆおんせん)」この温泉地だけの総称を箱根七湯といいます。

さらにここへ、「姥子温泉(うばこおんせん)」で箱根八湯。

「小桶谷温泉(こわくだにおんせん)」「強羅温泉(ごうらおんせん)」「大平台温泉(おおひらだいおんせん)」「宮城野温泉(みやぎのおんせん)」「二ノ平温泉(にのたいらおんせん)」「仙石原温泉(せんごくはらおんせん)」「湯ノ花温泉(ゆのはなおんせん)」

「芦ノ湖温泉(あしのこおんせん)」「蛸川温泉(たこかわおんせん)」を加え、箱根十七湯。

「大涌谷温泉(おおわきだにおんせん)」「湖尻温泉(こじりおんせん)」「早雲山温泉(そううんざんおんせん)」の箱根にあるすべての温泉地の総称を箱根二十湯といわれています。

〇温泉地と温泉郷の違い

温泉地や温泉郷、聞いたことあるけど違いは何か知っていますか?

温泉地とは、温泉を提供している宿泊施設が1軒でもある場所のことを指します。ですが、宿泊施設がなく、日帰り温泉のみの場合は温泉地とは呼びません。

それに対し温泉郷は、一定の範囲に温泉地が複数集まったエリアのことを指します。この一定の範囲とは、川や山、地形、地域などが基準とされています。

また、温泉郷に関しては、宿泊施設が1軒の場合や、1つの温泉地しかない場合でも宣伝のため「温泉郷」と表記されることもあります。

さらに、知名度の高い温泉地の名称を利用するために使われることも。

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箱根温泉郷の泉質や観光の魅力

温泉でゆっくりする女性

iStock/Tomwang112

箱根温泉郷の湯量や泉質や観光についてご紹介します。

箱根温泉郷の湯量と泉質について

箱根温泉郷は、1日2万5000tもの湧出量があり、20カ所もの温泉場があります。泉質は20種類を超え、肌触りが柔らかいアルカリ性の単純温泉や殺菌力が強い酸性泉・硫黄泉など多種多様な泉質を備えています。温泉の魅力をアピールする取り組みとして、温泉の泉質や適応症などの情報をわかりやすく表現した掲示プレートを提供しています。

参照:箱根温泉の泉質と効能/箱根温泉旅館ホテル協同組合公式ガイドHP

雄大な富士山を望める箱根温泉郷

箱根温泉郷は、芦ノ湖をはじめ豊かな自然に恵まれています。箱根には富士山を望むことができるビューポイントが点在し、雄大な景色を見ることができます。他にも、年間を通して多彩なイベントを行っています。芦ノ湖では、夏に神を祭る行事と共に6夜連続で花火大会を開催し、伝統や歴史深さを感じることができるでしょう。冬の風物詩として知られる箱根駅伝は、毎年お正月に行われ、多くのファンが応援にかけます。箱根の温泉地でも積極的に箱根駅伝を応援しており、応援グッズを用意し、地域の名物を振る舞うなどイベントを開催しています。

箱根温泉郷は、箱根火山の麓から中腹まで温泉街が点在しています。箱根観光の拠点とされる箱根湯本では、駅前に土産店や飲食店が軒を連ね、そこでは、箱根を代表する銘菓「湯もち」や温泉饅頭、伝統工芸寄木細工などが販売され、買い物が楽しめます。

ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事

箱根温泉郷にあるホテル・旅館での働き方や周辺の暮らし

ホテルで働く女性

iStock/maroke

箱根温泉郷にあるホテルや旅館での働き方や箱根町での暮らしについてご紹介します。

箱根温泉郷の旅館やホテルで働く

箱根温泉郷には、老舗旅館や大規模ホテルなど100軒以上もの宿泊施設が点在しています。中には、ブライダルを行っている宿泊施設もあり、パティシエやセラピストなど専門分野で活躍することも可能です。スタッフの育成として、ワイン講習会や生け花教室などを行っているところもあり、学びながらスキルアップを図ることもできるでしょう。単身寮や社宅を備えているところもあり、住み込みで仕事をすることができ、事前に確認しておくと良いでしょう。

温泉を思う存分楽しめる箱根温泉郷での暮らし

箱根町は、四季の移り変わり目を感じられる自然豊かなまちです。箱根町には、温泉を引き込んだマンションが立地しており、温泉地ならでは暮らしができるのも魅力の一つです。箱根温泉には、多くの泉質があり、お気に入りの温泉を見つけることもできるでしょう。町内在住者は特別料金で入浴することができます。買い物においては、大型商業施設のある小田原まで車で約30~40分、御殿場まで約20分で移動でき、そちらを利用する人も多いようです。

箱根町では若い世代が産み育てやすいまちづくりを目指し、子育て支援に取り組んでいます。その一環として、「はこねっこ誕生祝金」を実施し、第2子以降の子どもを出産した保護者を対象に、第2子10万円、第3子以降20万円を交付し、子育て世代をサポートしています。

季節を肌で感じる箱根温泉郷での暮らし

紅葉の中を歩く着物の女性

iStock/tawatchaiprakobkit

東京や横浜方面にも近く日帰り温泉としても利用する人が多く、年間を通して賑わいを見せる温泉地です。純和風旅館やリゾートホテルなど多彩な宿泊施設を備え、専門分野を生かせる職種など自分の希望に合った職場をみつけやすいかもしれません。

中には、接客に関する研修だけでなく、着付け教室など資格取得のためのサポートを行っているので、働きながらスキルを高めることも可能でしょう。休日は温泉巡りや新緑や紅葉、雪景色などを見ながらドライブを楽しむなど、充実した暮らしを送ることができそうですね。

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