富山県の魅力と移住支援の内容とは
中部地方の日本海側に位置する富山県は、立山連峰や黒部渓谷といった見どころの多い地域です。観光地として人気の高いエリアですが、移住先としてはどのような魅力があるのでしょうか。
移住支援の内容と併せて見ていきましょう。
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富山県での生活をのぞいてみよう
移住を検討する際には、地域についての理解を深めることが重要です。富山県の基本情報や、地域の特徴を紹介します。
基本情報
人口 | 101万7000人(2022年10月) |
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転入人口 | 17902人(2022年) |
年間降水量 | 2401.5mm (富山市2022年) |
雪日数 | 56日(富山市2022の寒候年) |
気温 | 日平均15.1℃、最高気温37.3℃、最低気温-3.4℃(富山市2022年) |
求人倍率 | 1.65倍(2023年6月) |
消費者物価 地域差指数 |
98.6 (2022年) |
参考:
気象と積雪
富山県は日本海側気候に属し、冬型の季節風により積雪が多い地域。山地は世界でも有数の豪雪地帯ですが、気温は対馬暖流の影響で比較的温暖です。
富山県は積雪の多い日と少ない日がありますが、道路には融雪装置がついているので、道路凍結の心配はほとんどありません。
それでも雪道の運転が心配な方は、自動車教習所で行われている雪道のドライビング講習会に参加すると良いでしょう。
安心できる暮らし
富山県は過去30年の震災回数が全国最少で、今後30年の震度6弱以上の確率も11.1%と低リスクのようです。
また、1991年〜2021年までの31年間、富山県の火災発生件数は全国最少でした。防火に対する意識が高く、安心して暮らせる地域と言えるでしょう。
参考:
子育てしやすく働きやすい環境
富山県は自然豊かで、子育てしやすい環境であると同時に働きやすい場所でもあります。保育所の待機児童はゼロで、子育て中でも安心して働けるでしょう。
また、高齢者だけでなく子どもも入所できる富山型デイサービスがあり、地域ぐるみで交流を持つことができます。
有効求人倍率が全国平均より高いことも、富山県での暮らしの魅力につながっているのかもしれません。
参考:
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
富山県で暮らす魅力とは
富山県は、東京から北陸新幹線で2時間8分、飛行機で55分と首都圏からもアクセスしやすい地域です。
「幸せ人口1000万人」のキャッチコピーを掲げ、ウェルビーイング先進地域を目指すなど、住民の幸福を考えた取り組みがあることも特長。
富山県で暮らす魅力を、詳しく見ていきましょう。
ダイナミックで神秘的な大自然
富山県は三方に3000m級の山々が連なり、天然の巨大ダムと称される、鋭く傾斜した山岳地帯に囲まれています。
また、植生自然度(土地の自然性がどの程度残されているかの基準)においては、全国で3位を誇る自然豊かな環境です。一年を通じて清涼で豊富な水が流れ、名水百選では全国最多の8件が選ばれています。
自然をいかした観光
富山県の南西端・南砺市にある五箇山の合掌造り集落は、素朴ながら美しい日本の原風景が残されており、世界遺産にも認定されています。
古いものでは400年近く前に建造された建物もあり、集落では今もなお生活が営まれているそうです。
また、富山県と長野県をつなぐ立山黒部アルペンルートは、ケーブルカーやロープウェイを使って、3000m級の北アルプスを横断する世界的な山岳観光ルートとなっており、多くの観光客が訪れます。
富山湾のおいしい海の幸
水深1000mの富山湾の地形は、沿岸部から急に深くなっています。海底には入り組んだ谷があることから「天然のいけす」と呼ばれ、魚介類の宝庫です。漁場から港までも近く、鮮度が保たれた状態で運ばれるので、新鮮でおいしい魚介類を味わえます。
さらに富山県には、透明で美しい白エビや夜明け前の海で青く光るホタルイカなど、この土地でしか味わえない海のごちそうがたくさんあるのです。
富山県には市場の他にも、有名な鮮魚店が入っているスーパーがあり、新鮮な海の幸を安く手に入れられることも移住する魅力かもしれませんね。
富山県の移住支援
富山県は積極的な移住支援に取り組んでいます。移住者に寄り添った多くの手厚い支援があります。例として4つの取り組みを紹介するので、気になった方は自治体のホームページなども確認してくださいね!
なお、支援に関する情報は全て2023年8月時点のものです。
オンライン移住相談
移住に興味を持ち始めると、さまざまな疑問や不安がわいてきますよね。仕事はあるのか、住む場所はどうやって決めるのか、地域での暮らしになじめるかなど、事前に知りたいことは多いものです。
そのような時は、オンライン移住相談を活用すると良いでしょう。富山県では予約制のオンライン相談を受け付けています。窓口は東京都に2カ所、大阪府に1カ所、富山県に1カ所あり、それぞれ定休日や受付時間が異なります。また、ウェブ会議用のアプリを使うので、準備を整えて臨みましょう!
とやま移住応援団
富山県への移住を検討している方をさまざまな形でサポートする「とやま移住応援団」という取り組みがあります。
移住検討中の方が交付申請書を提出すると、移住応援団優待カード「TSUKAENcha」(つかえんちゃ)というカードがもらえます。
このカードを使うと、移住前に富山をじっくり見るためのレンタカー代や宿泊代の割引が受けられたり、移住の際の引越し料金の割引や、賃貸物件の家賃、仲介手数料などが割引されたりするということです。
入手して損はないカードなので、富山県への移住に興味がある方は申請してはいかがでしょうか。
▼その他、移住支援についてはこちら
とやまっ子 子育て応援券
移住者に限ったものではありませんが、子どもがいる世帯での移住にうれしい、子育て世代向けの支援も充実しています。
富山県では、地域の保育サービスなどが利用できる「とやまっ子 子育て応援券」を配布しています。詳しい内容は以下の通りです。
金 額 :第1子/10000円分 第2子/20000円分 第3子以降 30000円分
有効期限 :3年間(3歳の誕生日の前日まで)
配布窓口 :市町村の児童福祉担当窓口など
この応援券は、育児支援サービスの利用や親子で公共施設に入場する際のチケット代、子ども同伴でのタクシー利用で使えるということです。
移住体験
富山県では、県内に12カ所の移住体験施設を設けており、それぞれに異なる特色を持っています。
例えば富山市の移住体験施設は滞在型市民農園で、農業の指導や収穫祭、蕎麦打ち体験といったイベントがあるということです。また、高岡市の体験住宅は町屋を利用したゲストハウスで、城下町での暮らしが体験できます。
自治体ごとに多種多様な体験住宅があるので「理想の富山暮らし」をイメージしながら選ぶと良いでしょう。利用料金や滞在期間もそれぞれ異なるので、詳細は公式ホームページなどをご確認ください。
首都圏と近く、自然の恵み豊かな富山県
富山県は3000m級の山々と清らかな水、新鮮な魚介類が豊富に獲れる富山湾など、自然の恵みが豊富な地域です。その一方で、北陸新幹線が開通したことにより、東京から最速2時間8分でアクセスできる利便性も兼ね備えています。
「都会から少し離れて暮らしたい」という方には、ぴったりの移住先ではないでしょうか。今回の記事を参考に、移住を検討してみてくださいね!
なお、移住後の仕事探しはおもてなしHRにお任せください。