面接官の感じ悪いが原因の内定辞退を企業が防ぐためには?

ホテル・旅館によっては、応募者の職業適正を見極めるために、あえて面接で厳しい態度で接している担当者の方もいらっしゃるでしょう。しかし、採用活動が終わってみれば、内定辞退が多く人材不足になってしまうこともあるかもしれません。一体どのような面接官が「感じが悪い」と判断され、応募者は内定辞退を選択するのかなどについて、ご紹介します。

目次

    感じの悪い面接官が原因で内定を辞退する求職もいる

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    面接官が応募者に与える印象は、内定者の入社を左右してしまうことがあります。

     

    内定辞退の理由が「面接官の感じが悪かったので」という内容でなくとも、実際には面接官の対応や態度が影響しているケースがないとは言い切れません。

     

    そうであれば、せっかく優秀な人材に働いてもらえる機会があったにもかかわらず、応募者がホテル・旅館などの会社に悪い印象を抱いてしまいます。会社としても後味の悪い結果となってしまうのは不本意ですよね。

     

    求職者としてもホテル・旅館などに魅力を感じ、働く意欲があったのにもかかわらず、面接官が感じ悪いという印象から選考辞退の判断を下してしまうということがあります。

     

    面接官の感じの悪さだけが原因で求職者は辞退してしまい、ホテル・旅館としても採用したかった人材を逃してしまうという結末になってしまうのです。

    面接官が感じの悪い印象を与えるとどのような影響がある?

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    応募者に面接官が感じの悪い印象を与えてしまうと、会社や採用活動にマイナスの影響が出てしまいます。

     

    場合によってはブラック企業と認定されてしまい、それが誤解だとしてもビジネス面でイメージが悪くなり取引先から敬遠されることもあるかもしれません。

     

    感じの悪い面接官がいるだけで、優秀な人材から内定を辞退されてしまったり、悪い評判の影響で応募者数が減ってしまうことにもつながります。現代ではインターネットが普及したこともあり、転職サイトの口コミで悪い評判を書かれてしまったり、応募者が受け取った悪い印象はSNSなどでも簡単に広がってしまう可能性も視野に入れましょう。

     

    さらに、採用活動の場では優秀な人材が競合他社に流れてしまう可能性があります。そうなってしまっては、ホテル・旅館としても採用する人材の質が低下し、事業の成長が見込めないといった事態を引き起こす原因にもなることもあり得るのです。

     

    ですので、なるべく応募者には、面接官に対して良い印象を持ってもらうようにしなくてはならないでしょう。

     

    応募者に悪い印象を与えてしまう面接官の「感じの悪さ」

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    どのような面接官が「感じが悪い」という印象を応募者に与えてしまうのでしょうか。応募者からみた印象をご紹介します。

     

    態度・対応

    まずは、面接官の態度や対応で「感じが悪い」と判断した内容はこの通りです。

     

    • ・態度が偉そうだった
    • ・回答内容をすべて否定する
    • ・質問に対して真剣に答えてくれなかった
    • ・形だけの面接のように感じた
    • ・遅刻や途中退席がある

     

    面接官の態度や対応で、応募者は面接官に不信感を募らせており、その評価はそのまま会社への不満や不信感につながってしまいます。

     

    見た目・人柄

    見た目や人柄でも面接官に対して「感じが悪い」という印象を抱かせるきっかけになるようです。

     

    • ・やつれており、疲れている印象だった
    • ・他社を批判していた
    • ・暗い印象で、一緒に働くことを考えると不安になった
    • ・仕事への熱意が感じられなかった
    • ・髪が乱れていて清潔感のなさに不信感をもった
    • ・やる気が感じられない

     

    このように、見た目からでも面接官を「感じが悪い」と判断する応募者もいます。ホテル・旅館業界では普段から身だしなみを整えている方も多くいらっしゃいまが、応募者は人柄もチェックしています。見た目だけを重視するのではなく、品位も意識しておきたいポイントでしょう。

     

    ブラック企業と誤解されてしまう「感じの悪い」面接官の特徴

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    ホテル・旅館にとっては応募者にブラック企業だいう誤解は与えたくないものです。面接でどのような対応をすると、そのような印象を応募者に与えてしまうのか確認していきましょう。

     

    連絡の重要性を理解していない

    応募後、決められた期間内に面接日程調整の連絡がなかったり遅れたりすると、応募者からは不信の目で見られてしまうでしょう。

     

    いくら仕事が多忙でも応募者に対して連絡を怠ったり、急すぎる面接日程の連絡をしてしまうと、ブラック企業ではないかと勘ぐられ会社の印象を落とします。

     

    また、連絡ミスにより面接会場で面接官が不在になってしまうケースもあるようですが、応募者も忙しい時間を調整して面接に来ている方がほとんどです。

     

    応募者の貴重な時間を預かるという意識をもつよう、応募者と連絡を取る際は細心の注意は払いましょう。

     

    不快な態度や言動があった

    応募者にストレス耐性があるかどうか見極めるために、わざと圧迫面接を試みるホテル・旅館もありますが、応募者側は快く思っていない場合があります。

     

    応募者の回答をすべて否定的な言葉や態度で返すだけでは、せっかく時間や労力を割いて面接会場に来ている応募者にとって、実りのある時間を提供できているとは言えないでしょう。

     

    さらに、社内の雰囲気も悪いのではないかと誤解を与えてしまうきっかけにもなるのです。

     

    ストレス耐性を見極めるのであれば、違う方法を試したほうが良いかもしれません。

     

    マナーがなっていない

    なかには、何かしらの作業をしつつ面接を行う面接官もいるようです。面接官のマナーが徹底されていないと、失礼のないように振る舞う応募者に対しても失礼にあたるのではないでしょうか。

     

    また、ホテル・旅館業界とは別に、服装自由の会社であっても面接を行う際はある程度きちんとした恰好を意識しないと、応募者に「だらしない」といった印象を与えてしまうかもしれません。

     

    面接官には、節度を守った行動や意識が必要です。

     

    質問内容が差別的だった

    面接中に仕事に関係ないような個人情報を聞き出す面接官は、悪印象を与えやすくなります。

     

    特に女性に対して、入社後の結婚や出産で退職する場合を想定して、結婚の予定や家族構成など質問することは就職差別につながります。

     

    面接官だけでなく、モラルが低く問題意識も低い会社であると判断される可能性があるので注意してください。

     

    面接時に募集内容とのミスマッチがあった

     

    応募資格や募集内容に当てはまっているから応募したのに、面接で応募資格を満たしていなかったり、募集内容が把握していた通りでなかったと判明するケースもあります。

     

    そのような場合は、書類審査と面接選考の間で情報共有ができていないことがわかります。

     

    会社としても連携が薄いと想像できますし、応募者の大切な時間を奪ってしまうだけになってしまうのです。

     

    コミュニケーションが一方的だった

    応募者は魅力を感じたホテル・旅館で働くために、面接の準備をします。

     

    そのような応募者の話を聞き流しているような態度をすると、たとえ入社したとしても社員のことをきちんと考えてくれない会社ではないかと疑ってしまい、応募者はその企業で働く気さえなくしてしまう場合があります。

     

    応募者をよく理解し合否の判断をするためにも、一方的なコミュニケーションで終わらないよう聞き方や話し方に工夫しましょう。

     

    面接時間が極端に短かった

    一般的に、面接時間は30分から1時間であるケースが多いでしょう。そのなかで、10分以内で面接が終了してしまうと応募者をよく理解して合否を判断しようとしていることは伝わりません。

     

    逆に「誰でもいい」という印象を与えてしまいますので、面接を行う際は応募者のことをしっかりと理解するという姿勢を忘れないようにすることが必要です。

     

    面接官の感じが悪いと判断されないために

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    「感じの悪い」面接官が応募者に与えるものは、ホテル・旅館などの会社に対してのネガティブな印象です。採用活動においては、会社のイメージは面接官が決めると言っても良いでしょう。面接官が悪い印象を持たれないよう、気を付けたい点をチェックしてみましょう。

     

    面接官も面接されている意識をもつ

    面接官が応募者を面接しているのと同時に、自らも応募者に面接されているという意識を忘れてはなりません。

     

    会社のイメージを背負う面接官ですので、その意識だけで面接官の姿勢も正されます。態度が偉そうだと判断される面接官や、真剣に面接してくれない面接官もきっといなくなるでしょう。

     

    結果として、応募者が受け取る会社のイメージも良いものとなるのです。

     

    自社の「魅力」と「辛いこと」を正直に伝える

    何度もお伝えしますが、面接官は会社のイメージを背負っています。面接中に、面接官が自社の魅力をどのような表現で伝えるかによっても、優秀な人材が「この会社で働きたい」と感じて入社してくれるかが決まります。

     

    反対に、勇気はいりますが、自社のマイナスポイントも正直に伝えると良いでしょう。自社の抱える課題や問題、辛いことを応募者にきちんと伝えるだけで、応募者は信用にたる会社だと判断してくれるでしょう。

     

    質問の意図を明確にしておく

    面接官は応募者の長所を引き出し、優秀な人材を発掘するために面接を行うべきです。この前提がないと、一つの質問をとっても意図や聞き方が異なるものになります。

     

    応募者も「なぜこの質問をされているのか」という質問の意図が明確に理解できると、「自分はどのような人間なのか」というアピールがしやすくなります。応募者自身をしっかり見極めるためにも、面接官が強い芯をもって質問の意図を明確にすることが必要なのです。

     

    面接後に「フォローメール」をする

    選考や内定辞退を防ぐ最後の手段として、面接後、その日のうちに「フォローメール」を送るとより丁寧な印象を与えられます。フォローメールとは、ここでは感謝を伝えるお礼のメールを指します。

     

    フォローメールを送る際は、最低限ですが、応募者の「面接の時間を作って会場まで足を運んでくれたこと」に対して感謝を伝えましょう。

     

    フォローメールを出すか、出さないかによって、応募者がホテル・旅館などの企業に抱くイメージは大きく異なります。フォローメールを出したほうが、応募者一人ひとりと誠実に向き合っていることをアピールできるので、優秀な人材を確保したいときは試してみてくださいね。

     

    面接官が会社の行方をにぎっている!

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    「感じの悪い」面接官が応募者やその後の採用活動に与える影響は、とてつもなく大きな犠牲を払います。大抵の優秀な人材は、そういった面接官がいる会社を避ける傾向がありますので、優秀な人材を失うだけでなく、次々とユーザーが離れていく原因にもなります。

     

    面接官が与える影響を理解したうえで、「感じの悪い」と判断された面接官は改善の機会を設ける必要があるでしょう。それでも、採用活動自体が改善されない場合は、面接官の業務を離れてもらうことも選択肢の一つとして検討したほうが良いかもしれません。

     

    採用活動にお悩みのホテル・旅館業界の方は「おもてなしHR」が力になります。

     

    専任アドバイザーが採用活動全般をサポートしていますので、気になる点があればお気軽にお問い合わせくださいね。

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