不採用の連絡をしない「サイレントお祈り」は就活生・求職者と企業の両方にデメリットしかない

「サイレントお祈り」は就活生や求職者がもっとも嫌がる行為だと言われています。採用業務の効率化のためにサイレントお祈りを行う企業がありますが、それ以上に大きなデメリットがあります。応募者と企業、それぞれにどんなデメリットがあるのかを把握し、より良い採用業務の効率化を考えましょう。

目次

    サイレントお祈りとは

    電話しない

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    「サイレントお祈り」とは、採用試験の結果が不採用だった場合、応募者に何の連絡もしないという企業の行いを指す俗語です。不採用の通知が「ますますのご活躍をお祈りします」で締められていることから生まれました。

     

    就職活動・転職活動中にこの「サイレントお祈り」に遭遇した経験がある人は少なくありません。就職活動・転職活動の口コミサイトなどには、サイレントお祈りをされたことに対する不満の声が多数寄せられています。

     

    企業の誠意が無い対応に失望するだけでなく、連絡が来ないことで実害もあるため強い憤りを感じるのですね。また、応募者に不満を抱かれることによって、サイレントお祈りを行う企業にもデメリットが生じます。

     

    求職者と企業、それぞれにどのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。

    サイレントお祈りが起きる理由とは?

    サイレントお祈りは、採用活動がうまく進んでいない企業で起こりがちです。

     

    • ・応募者多数で不採用者に連絡する手が回らない
    • ・内定、次回選考の辞退者が出た時のためにキープしておきたい
    • ・不採用を告げると理由を聞かれたり、クレームに発展することがあるため対応を避けたい

     

    このような理由でサイレントお祈りという手段を取ることが多いのではないでしょうか。

     

    しかし、採用活動を効率よく回すためであっても、応募者にきちんと対応できないのでは企業としての姿勢が問われます。次の項目でサイレントお祈りを行うことで求職者と企業にどのような影響があるのかをは編むしましょう。

    サイレントお祈りが就活生・求職者に与える悪影響

    結果待ち

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    サイレントお祈りが就活生や求職者に与える悪影響は次の通りです。採用担当の方はぜひ「自分がこの立場だったら…」と考えながら読んでくださいね。

    結果が分からずに落ち着かない

    その後の人生を左右する採用試験の結果が、いつまでも分からないのは非常に心細いことですよね。

     

    ソワソワしたまま2週間、3週間と何も手につかない状態になる人も居るでしょう。落ち着かない気持ちで無駄に待たせるのは良くないことです。

    失礼な対応に傷つく・腹が立つ

    就活生や求職者は、時間とお金を使って選考に参加し、個人情報満載の応募書類を提出しています。企業が採用活動に労力を費やすのと同じく、応募者も労力を費やしてエントリーしているのですね。

     

    それなのに、サイレントお祈りという誠意のない対応をされれば、傷ついたり怒りを感じたりするのは当然のことでしょう。中には「選考の結果に関わらず必ず連絡を差し上げます」と案内したにも関わらず、サイレントお祈りをする企業もあります。

     

    そうしたことが続けば、就職活動・転職活動を続けるのが辛くなりますよね。

    新たな企業にエントリーしにくい

    サイレントお祈りでもっとも困るのは、結果を待っている間新たな企業へのエントリーを勧めにくくなることです。内定だった・選考を通過していた場合の次のスケジュールがはっきりしないため、身動きが取れないのですね。
    また、不採用の通知すら来ない宙ぶらりんな状態では、見切りを付けることが難しく、気持ちの面でも次の行動に進みにくいですよね。サイレントお祈りは、就活生や求職者が他の良い企業と出会うチャンスを潰しかねない行動なのです。

    サイレントお祈りは企業にもマイナスしかない

    炎上

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    サイレントお祈りでダメージを受けるのは就活生・求職者だけではありません。法的には不採用の通知を行う義務は無いものの、企業側も次のような大きなリスクを負うことになります。

    企業の印象が悪くなる

    サイレントお祈りをされた就活生・求職者は悲しみや怒りを覚えます。不採用になっただけでも気落ちする上に、サイレントお祈りともなれば「こんな企業の商品やサービスは使いたくない!」と思うのは自然なことですよね。

     

    採用試験に応募してくれるレベルのファンが離れるだけでなく、応募者の周りの人にもサイレントお祈りをしたことが知れ渡る可能性があります。人から人へと話が広がり、企業の印象が非常に悪くなるのではないでしょうか。

    インターネットで拡散される

    現代は、おかしな対応をすればインターネットを通じて瞬く間に世界中に拡散される時代です。実際に、SNSなどに投稿された意見を集約した「サイレントお祈りをする企業リスト」なるものが作られています。

     

    就活生や求職者は、採用可否の通知がどうやって来るのかをとても気にして、事前にインターネットで探りを入れています。応募を考えている企業が「サイレントお祈りをする企業リスト」に載っていたら「やっぱりやめておこうかな…」となるかもしれません。

     

    また、する方もどうかと思いますが、企業名だけでなく採用担当者の名前まで拡散されることも考えられます。採用担当者の個人アカウントが炎上するなど収拾の付かない付かない事態に発展するリスクがあることをよく覚えておいてくださいね。

    取り引きのチャンスを逃す

    「不採用にした人には二度と関わらないだろう」と考えて、サイレントお祈りをしていると後でビジネスチャンスを逃すことになるかもしれません。

     

    サイレントお祈りをした相手が取引先に入社したり、一般消費者として商品の購入を検討する際に「そういえばこの企業にはサイレントお祈りをされた」と思い出せば、取り引きや購入を躊躇することでしょう。

     

    こうしたことが積もり積もって、経営が傾く場合もあるのです。そのため、優秀な採用担当者は応募者を「大事なお客様」として丁寧に扱い、不採用にするときも配慮を忘れないのですね。

    不採用者へのサイレントお祈りは得策とは言えない

    企業がサイレントお祈りを行う理由は、採用活動の効率化を図るためでしたよね。しかし、いつまでも結果の連絡が来なければ、メールや電話で問い合わせをしてくる応募者が出てきて、結局対応が必要になるでしょう。

     

    また、不採用にしたことに対するクレームを避けるつもりで、サイレントお祈りをしたことに対するクレームが生まれることも考えられます。

     

    とはいえ、企業の規模や採用担当者の人員数によっては、どうしても不採用者に連絡をする余裕が無いこともありますよね。

     

    そんな時には、「合格者にのみ〇月〇日までに連絡します」とアナウンスを入れましょう。サイレントお祈りで就活生や求職者が辛いのは「いつまで待てば良いのか分からない」というところです。区切りを明確にし、応募者のその後の就職活動・転職活動に不利益が出ないように配慮してくださいね。

     

    また、採用の工数を削減して効率化したいなら、就職・転職エージェントを活用する方法があります。転職エージェントは企業に代わって有望な候補者を選び出し、面接日時の調整や結果の通知、条件交渉などを行います。

     

    細々としたことを転職エージェントに任せることで、面接や選考などの採用活動の肝心な仕事に注力できることでしょう。おもてなしHRは、ホテル・旅館に特化した採用支援を行っています。ホームページから簡単に資料の請求ができますので、ぜひご活用くださいね。

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