8つの温泉地と10種類の泉質を持つ大分県・別府八湯の魅力

おんせん県といわれている大分県。その中でも、全国的に有名な別府市にある「別府温泉」を中心に広がる別府八湯と呼ばれる温泉郷があります。ここでは、この地でしか見れない様々な魅力や各温泉の歴史、泉質、アクセスを紹介。さらに、大分県の情報をわかりやすくお届け。また、転職やお仕事探しの方向けに、「温泉地周辺の宿泊施設の働き方」「暮らす環境」にも触れていきます。

別府八湯(べっぷはっとう)とは

大分県 温泉街

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大分県別府市に広がる源泉数・湧出量ともに、日本一を誇る別府八湯温泉。名前の通り、8つの有名な温泉地があります。その他にも、源泉を引いた温泉施設が多く集まるこの地には、多くの魅力が詰まっています。

 

ここでは、別府八湯温泉の概要などの基本情報を紹介します。

 

別府八湯の概要

 

別府八湯は、「別府(べっぷ)」「浜脇(はまわき)」「鉄輪(かんなわ)」「明礬(みょうばん)」「観海寺(かんかいじ)」「亀川(かめがわ)」「柴石(しばせき)」「堀田(ほりた)」8つの温泉地のことを指す総称です。

 

また、世界には11種類の泉質があるといわれています。そのうちの10種類が、別府八湯にあることで世界的にも注目されている温泉地です。

 

温泉地と温泉郷の違い

 

温泉地は、温泉と提供する宿泊施設を指します。その施設が1軒でも「温泉地」と呼びます。日帰り温泉のみの場所は、「温泉地」とは呼びません。

 

それに対し温泉郷は、一定の範囲に「温泉地」が複数軒集まったエリアのことを指します。ですが、温泉を提供する宿泊施設が1軒しかない「温泉地」でも、宣伝や有名な温泉地の場合「温泉郷」と呼ばれることもあります。

 

この別府八湯は、「別府八湯温泉郷」ともいえます。ですが、「別府八湯」という名前自体が総称のため、「温泉郷」と呼ばれていないと考えられます。

8つの温泉地の歴史・アクセス

歴史

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8つの温泉地が集まる「別府八湯」。ここでは、各温泉地の歴史とアクセスについて紹介していきます。

 

「別府温泉(べっぷおんせん)」

 

「別府八湯」の中心的な温泉地・別府温泉。名前は、地名から付けられたといわれています。

 

この温泉地は、詳しい開湯伝説はわかっていません。ですが、8世紀始めに書かれた「伊予国風土記」に別府温泉のことが記されていることから、この時代にはあったとされています。それ以降の書物にも、「赤湯泉」や「血の池地獄」など様々な名前で呼ばれ記されていました。

 

明治に入ると発掘技術が進み、別府温泉は一気に発展していきました。さらに、温泉開発が進み、温泉地が作られ始めたのは昭和にはいってからのことです。

 

別府温泉へのアクセスは、JR日豊本線の「別府駅」目の前に温泉街が広がっています。

 

その他の別府温泉については、こちらをご覧ください。

 

「浜脇温泉(はまわきおんせん)」

 

別府温泉と並ぶほど、人気のある温泉地・浜脇温泉。源泉が「浜」から湧き出ていることから、「浜わき」という地名がつきました。そして、その源泉を使った温泉を「浜脇温泉」と呼ぶようになったといわれています。

 

浜脇温泉の源泉は、「浜」から自然に湧き出ていたところを発見されたのが始まりです。「いつ」「誰が」見つけたのかなど、詳しいことはわかっていません。ですが、鎌倉時代には温泉地として誕生していたといわれています。

 

浜脇温泉はもともと、「浜脇東温泉(東の湯・弦月泉)」と「浜脇西温泉(西の湯・清華泉)」の2つに分けられていました。ですが、昭和3年に統合され「浜脇温泉」と「浜脇高等温泉」と呼ばれるようになったといわれています。

 

統合されたその年に、「浜脇温泉」と「浜脇高等温泉」が日本初となる鉄筋コンクリートで造られた浴場を取り入れたことで大きな話題となりました。

 

浜脇温泉へのアクセスは、JR日豊本線「別府駅」からバスで10分の場所にあります。

 

「鉄輪温泉(かんなわおんせん)」

 

温泉地らしい湯煙が多く立ち上る、鉄輪温泉。名前の由来には諸説ありますが、昔、この地に湧く温泉にタオルを入れると、茶色に染まるほど金気が強い泉質だったことから付けられたといわれています。

 

倉時代、時宗の開祖である僧侶が鉄輪の地獄を鎮め、温泉地を開いたという伝説が残っています。江戸時代には、鉄輪温泉の名物「蒸し湯」が有名となり、さまざまな病を治す湯治場として多くの人々が訪れ、温泉の蒸気を利用した地獄釜で自炊しながら長く逗留した旅人もいました。

 

長期滞在の多かった鉄輪温泉では、「入湯貸間」や「入り湯滞在」という独特の宿泊スタイルが現在も残っており、宿泊客は素泊まりで自炊や外食などをしながら滞在します。

 

鉄輪温泉へのアクセスは、JR日豊本線「別府駅」からバスで20~30分の場所にあります。

 

鉄輪温泉について、詳しくはこちらをご覧ください。

 

「明礬温泉(みょうばんおんせん)」

 

江戸時代から「美人の湯」として知られている明礬温泉。この温泉地の地名は、かつて全国に名を馳せた野田・鶴見明礬山に由来していると伝わります。

 

明礬温泉は江戸時代「明ばん」の採取地として全国一の質量を誇り、採取事業の隆盛とともに湯治場として発展した温泉地です。

 

明礬温泉へのアクセスは、JR日豊本線「別府駅」からバスで20~30分の場所にあります。

 

明礬温泉について、詳しくはこちらをご覧ください。

 

「観海寺温泉(かんかいじおんせん)」

 

別府八湯の中で、最も透明度が高いとされている観海寺温泉。観海寺の湯や復興泉とも呼ばれていました。

 

温泉地の名前は、この地にある寺が由来といわれています。

 

観海寺温泉の歴史は、明礬温泉と同じく鎌倉時代からあるといわれています。詳しい開湯伝説などはわかっていません。ですが、その歴史は古く、多くの人を癒していたことは間違いありません。

 

観海寺温泉へのアクセスは、JR日豊本線「別府駅」からバスで10~20分の場所にあります。

 

「亀川温泉(かめがわおんせん)」

 

海岸に源泉が湧いている亀川温泉。

 

その歴史は、江戸時代の書かれた「豊国紀行」にこの温泉地が記されていました。このことから、江戸時代には存在していたといわれています。

 

「いつ」「誰が」見つけたのかは、わかっていません。

 

亀川温泉へのアクセスは、JR日豊本線「別府駅」からバスで15分から20分の場所にあります。

 

「柴石温泉(しばせきおんせん)」

 

傷がきれいに治るといわれている柴石温泉。その名は、江戸時代に紫色の化石が見つかったことに由来しています。

 

柴石温泉は、醍醐天皇や後冷泉天皇が療養のため使われたともされている歴史長い温泉です。

 

柴石温泉へのアクセスは、JR日豊本線「別府駅」からバスで30分の場所にあります。

 

「堀田温泉(ほりたおんせん)」

 

渓谷沿いにある、自然豊かな温泉地・堀田温泉。

 

同じ大分県にある、有名な温泉地・湯布院や日田に行くために通る道として、江戸時代の後期から温泉地として栄え始めたといわれています。

 

堀田温泉へのアクセスは、JR日豊本線「別府駅」からバスで15分の場所にあります。

 

別府八湯温泉 泉質と効能

温泉 桶

iStock/taka4332

 

別府八湯は、8つの温泉地の総称です。さらに、この8つの温泉地には、異なる泉質をもつ温泉施設が多くあります。そのため、ここでは別府八湯にある泉質と、その効能について紹介していきます。

 

単純温泉

 

多くの温泉施設で見かける、単純温泉。肌触りが柔らかく、癖がないのが特徴です。老若男女楽しめる温泉で、肌がスベスベになるといわれています。

 

疲労回復や健康増進、病後回復などに効果があるとされています。

 

二酸化炭素泉

 

日本の温泉では、とても珍しい希少なこの泉質。

 

炭酸は、高温だと気がぬけてしまいます。それと同じように、この泉質も高温だと成分が気化してしまうため、ぬるめのお湯が多いのが特徴です。

 

末梢神経を拡張し、循環を改善する効果があるといわれています。飲むと、胃酸・胃液の分泌が促進され、食欲増進の効果も期待されている泉質です。

 

炭酸水塩泉

 

旧分類では、「重炭酸土類泉」と「重曹泉」に分けられています。

 

肌の角質や毛穴の汚れを取り除くため、アンチエイジング効果のあることで知られている泉質です。入浴すると、肌がスベスベになることから「美人の湯」や「清涼の湯」とも言われています。

 

入浴後は、肌から水分が蒸発しやすく、乾燥しやすいため保湿クリームなどを塗ると、すべすべ肌を持続させることができます。

 

この泉質の温泉と相性がいいのは、「硫酸塩泉」と「塩化物泉」です。

 

塩化物泉

 

日本で最も多い泉質といわれています。

 

この泉質は、塩分が主成分です。口に含むと塩辛く、濃度が濃い場合やマグネシウムが多いと苦く感じることがあります。

 

入浴すると、塩分が肌に付着して汗の蒸発を防いでくれる効果がある泉質です。それにより、保温効果が高まり、湯冷めしにくいことで知られています。このことから、「熱の湯」とも呼ばれています。

 

自律神経不安症や不眠症などに、効果があるといわれています。

 

硫酸塩泉

 

高血圧や動脈硬化などの血液系に効果があるといわれています。カルシウムには鎮静効果があるため、「傷の湯」や「痛風の湯」「脳卒中の湯」とも呼ばれ、老若男女楽しめる泉質です。

飲泉としても利用されている場所もあります。飲むと、胆汁の分泌を促進させ、腸の運動を活性化させてくれる作用もあるとされています。

 

無色透明、無臭が特徴。

 

含鉄泉

 

この泉質のお湯は、空気に触れると鉄の酸化が進み、赤褐色になるのでにごり湯になるのが特徴。

 

名前の通り、お湯には鉄分が含まれており、飲泉することによって貧血に効くといわれています。また、月経障害などにも効果があることから、「婦人の湯」とも呼ばれるているそうです。

 

含アルミニウム

 

名前の通り、アルミニウムが含まれている泉質です。旧泉質名は「明礬泉(みょうばんせん)」といわれています。日本では、比較的に珍しい泉質とされ、皮膚病などに効くといわれています。

 

硫黄泉

 

この泉質は、殺菌効果が高いことで知られています。そのため、皮膚炎や高血圧などに効果的です。

 

他には、糖尿病やメタボリック、生活習慣病にも効果があることから、今話題の泉質としても知られています。

 

酸性泉

 

有名温泉でも知られている、「酸性泉」という泉質。殺菌効果が高く、ニキビや水虫、皮膚の疾患などに効果があるといわれています。

 

肌への刺激が強いため、肌が敏感な方や弱い方、妊娠中、小さなお子様も控えたほうが無難です。

 

この泉質の温泉に入浴する際は、金属や鉄製のものを溶かす作用があるため、アクセサリー類は外してください。入浴後は、必ずシャワーなどで洗い流したほうがいいといわれています。

 

様々な泉質・効能を紹介しましたが、源泉によって含まれている物質が異なる場合があります。その物質によって、泉質の名前や効能が若干変わったりします。

 

また、1つの泉質にも何種類かに分類されている場合もあります。

 

参照:日本温泉協会

 

別府八湯のある大分県別府市の観光・名物

あじ

iStock/Promo_Link

 

別府市の観光地やグルメ・名産などの紹介します。

 

観光地

 

温泉巡り「別府八湯温泉道」

 

日本一を誇る温泉の地・別府八湯。豊富な湯量や質のいい効能に、全国の温泉好きが集まる有名どころです。そんな温泉地で行なわれているのが、「別府八湯温泉道」というスタンプラリーがあります。

 

内容は、別府八湯にある144の温泉の中から88の温泉を巡るという温泉好きにはとても人気のイベントです。88の温泉を巡ると、別府八湯温泉道実行委員会公認の「別府八湯温泉道名人」の称号が与えられます。

 

巡る期間などは、定められていません。そのため、自分の好きな時やリフレッシュしたいときなどに訪れるだけでいいのです。

 

参照:別府八湯温泉道

 

グルメ

 

旅行の醍醐味ともいえるグルメ。大分県といえば、「琉球丼」や「とり天」などが有名ですが、ここでは大分の特産品や別府市でしか食べれないグルメを紹介します。

 

「関あじ・関さば」

 

九州といえば、新鮮な魚介が楽しめることで知られています。その中でも、おんせん県・大分のブランド魚、「関あじ・関さば」。

 

佐賀関半島と愛媛県の佐田岬に挟まれた海で獲れる真あじ・真さばの中から、あらゆる条件をクリアしたものだけを、関あじ・関さばといわれています。

 

港にいけば、朝早くに獲れた新鮮な関あじ・関さばを買うこともできます。近くには、獲れたての魚を食べさせてくれる場所もあります。

 

「別府冷麺」

 

冷えたスープに、コリコリ・つるつるした麺が特徴の冷麺。冷麺といえば、盛岡冷麺と思う人もいるかもしれません。ですが、大分県別府市にある「別府冷麺」も有名です。

 

「盛岡冷麺」と「別府冷麺」の違いには2つあります。それは、歴史と材料です。

 

「盛岡冷麺」は、日本人がジャガイモのでんぷんで作ったコシの強い麺が特徴。トッピングにキムチが載せられ、牛骨を使ったスープで食べられています。

 

それに対し「別府冷麺」は、昭和25年頃に中国の料理人が中華料理屋を開き、冷麺を出したのが始まりです。もちもちとした太めの麺と、のど越しの良い中細麺の2種類があります。太めの麺は、専門店で食べることができ、中太麺は焼肉店で食べることが多いのが特徴です。どの麺のも共通するのは、和だしベースのスープが使われていること。

 

別府市では、これが始まりで現在は多くの店で、冷麺を食べることができます。

 

別府八湯の旅館やホテルでの働き方

ホテル 仕事

iStock/Ilya-Ginzburg

 

ここからは転職を考えている方やお仕事を探している方に、別府八湯での働き方や暮らしについて触れていきます。

 

別府八湯・ホテルや旅館で働く

 

別府八湯には、8つの温泉地があるため、多くの宿泊施設が立ち並んでいます。

 

求人には、料理人や受付、客室清掃などの業種が多く募集されています。

 

近年、日本では外国人観光客が増え、旅館でもお品書きなどを英語表記にする工夫がされています。旅館で働くのに必要な資格はありませんが、英語ができると役に立ちます。

 

温泉地周辺での暮らし

 

別府八湯のある別府市は、公共交通機関のも恵まれ、1年を通して温暖な気候の地域です。コンビニやスーパーなども充実しており、病院や学校などの公共施設も多くあります。

 

最寄り駅である「別府駅」から、県の中心地「大分駅」までは10分ほどで着くことができます。

 

また、別府市は事業を始めたい人や、この地で働きたい人を応援する移住制度があります。様々な条件はありますが、多くの方がこの制度を利用してこの市を盛り上げようと活動してます。

 

詳しくは、別府市のホームページをご覧ください。

 

参照:別府市ホームページ

 

全国から温泉好きが集まる・別府八湯

温泉 浴衣

iStock/DmyTo

 

別府市のほとんどが温泉地といっても過言ではないくらい、源泉数・湯量共に豊富な温泉郷・別府八湯。交通の便にも優れ、温暖な気候に恵まれたこの地には、温泉だけでなく多くの名物があります。そのため、日本人観光客だけでなく、外国人観光客にも人気のある観光スポットです。ここでは紹介しきれなかったものも多くあるため、ぜひ自分の足で見に訪れてみてはいかがでしょうか。また、この温泉地を盛り上げる一員になってみませんか。

 

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