働く上で知っておきたい有福温泉の特徴

有福温泉は懐かしい風情が残る温泉地です。「美人の湯」としても知られ、日本屈指の優れた泉質を誇ります。ここでは、有福温泉の概要やアクセス、泉質などの特徴を紹介します。

有福温泉の概要とアクセス

島根県江津市の三方を山に囲まれた小さな町に、温泉宿と公衆浴場が肩を寄せ合うように佇む有福温泉。ひなびた温泉街には趣があり、時が止まったようなノスタルジックな雰囲気が漂います。

細い石段の坂道が続く情景は、群馬県の伊香保温泉と似ていることから、「山陰の伊香保」とも呼ばれ、訪れた人を懐かしい気持ちにさせてくれます。

有福温泉へのアクセスは、自家用車が便利です。浜田自動車道の旭日ICを降りて、30分ほどの位置に温泉街があります。

公共交通機関を利用する場合は、JR江津駅が最寄りです。そこからバスで約40分かかるので、時間に余裕を持って動きましょう。

有福温泉の歴史

1300年以上前に開湯されたといわれる有福温泉。650年頃、天竺から帰った法道という僧侶が諸国をまわっている際に発見したとされています。

法道仙人は、持っていた仏と自分で彫った仏像をその場に安置し、この地を去りました。試しに里人たちが湯浴みしてみると、大変気持ちが良く、病などにも効果があったそうです。

この話が由来となり、「古来より名湯が湧く福有りの里、有福温泉」の名がついたと伝えられています。

有福温泉の泉質

有福温泉の泉質は、無色無臭で透明なお湯が特徴のアルカリ性単純温泉です。

こんこんと湧き出るお湯は、さっぱりとした湯ざわりながらも、しっとり滑らかな肌になるといわれています。自然湧出の源泉が生み出す美肌作用により、透き通るような美しい白肌を作る「美人の湯」として有名です。

また、皮膚病や神経痛、リウマチのほか、運動器障害・外傷性諸症状・不眠症・うつ病・疲労回復などに効果があるとされ、古くから湯治湯としても利用されてきました。

有福温泉の泉質の最大の魅力は、源泉が自然湧出であることです。掘削技術が進歩した現代では、地中深くの源泉もくみ上げられますが、有福温泉の源泉は約8000年前の雨水がゆっくりと地中に浸透し、時間をかけて湧き出ています。

長い年月をかけてろ過され、多くのミネラルを含んだ源泉にはさまざまな効果が期待できるようです。

有福温泉の周辺観光地

タイムスリップしたような雰囲気が漂う有福温泉街。斜面に数軒の宿が点在し、細い石段や坂道で結ばれています。

昔ながらの湯治場風情を残し時間が止まったような街並みは、ゲタを鳴らして歩きたくなるでしょう。温泉街には、伝統芸能が行われる神楽殿や泉源を見守る薬師堂、老舗の菓子店など、散策にぴったりの場所が数多くあります。

さらに足を延ばすと、シロイルカに会える水族館や山陰地方屈指の美しい庭園などがあり、一人はもちろん、カップルや友達、家族でも楽しめるスポットが豊富です。

参考:有福温泉について/江津市ホームページ

有福温泉の旅館・ホテルでの働き方

iStock/wingtatwong

有福温泉には古くから続く温泉旅館が数軒並んでいるようです。小規模な宿は求人情報が出にくい傾向にあり、採用人数も多くはないでしょう。しかしその分、入社のチャンスをつかめば丁寧に仕事を教えてもらえたり、業務全般を経験できたりといったメリットがあります。

また、伝統的な旅館でマナーや作法をしっかりと学べることも嬉しいポイントです。スキルアップにつなげたい方はもちろん、新しい仕事にチャレンジしたい方にも適した地域かもしれません。

興味のある方は、有福温泉の求人情報をこまめにチェックしてくださいね。

ノスタルジックな趣を持つ有福温泉で働こう！

iStock/Biscut

有福温泉は、坂道や路地裏の細い階段に囲まれた風情漂う温泉地。

1300年以上前から湧くお湯は自然湧出で、「美人の湯」としても有名です。良質な温泉のほかにも、縁が深まるスポットや旬の食材を使ったグルメ、特産品のお土産などが豊富にそろいます。

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