下田温泉とは
開国の舞台となった下田市は、豊かな温泉に恵まれた地でもあります。ここでは、下田温泉の概要と歴史についてご紹介します。
下田温泉の概要とアクセス
下田温泉は静岡県伊豆半島の南部東側、下田市にある温泉地です。下田市内には蓮台寺温泉、河内温泉、白浜温泉、観音温泉、相玉温泉といった5カ所の温泉地があり、下田温泉はこれらの温泉地の総称となります。
最寄駅は伊東線・伊豆急行線の下田駅や蓮台寺駅があります。東京から新幹線と在来線を利用した場合は約2時間20分ほど、特急電車を利用すれば2時間40分ほどでアクセスでき、都心部からの日帰り客も多く訪れます。
下田温泉の現状
下田温泉の歴史は、古くは1300年ほど前、僧侶によって蓮台寺温泉が発見されたという言い伝えがあります。
2016年度の伊豆半島における観光交流客数は4525万599人となり、前年度の4449万4183人を上回り、対前年比101.7%の増加となりました。同年の下田市における宿泊客数は96万2106人となり、前年度の96万2099人からほぼ横ばいの状況となっています。
参照: 2016年度静岡県観光交流の動向/静岡県文化・観光部観光交流局観光政策課
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下田温泉の泉質と効能、観光資源について
複数の源泉を有する下田温泉。ここでは下田温泉の泉質と効能、周辺観光についてもご紹介します。
下田温泉の湯量と泉質について
下田温泉の源泉は15カ所あり、泉温は55.2℃、毎分5500リットルの豊富な湯量を誇ります。泉質は蓮台寺温泉、河内温泉、白浜温泉、相玉温泉は単純泉で、観音温泉のみ強アルカリ単純泉となっています。
効能は神経痛、関節痛、慢性消化器病などに効果が期待できるそうです。
下田温泉の温泉街や周辺観光地について
エメラルドグリーンの透明度の高い海と白い砂浜が魅力の下田市。海水浴やスキューバダイビング、サーフィン、釣りなど、一年を通してマリンレジャーを楽しむ人でにぎわいます。
また、日本最初の開港場でもあり、市内には幕末期の文化や史跡も数多く残されています。市街地に位置する柳並木が美しい川沿いの小径には、石造りの蔵やなまこ壁の建物が残され、幕末当時の風情漂う街並みとなっています。
下田港では黒船を再現した遊覧船で、クルーズが楽しめるほか、毎年5月には黒船祭りが開催され、まちを盛り上げます。
また、下田のグルメと言えば、日本一の水揚げ高を誇る金目鯛。鮮やかな朱色と大きな瞳が特徴ですが、たっぷりと脂がのった白身に、ふっくらとした食感と上品な味わいで人気の高級魚です。
刺身や煮つけ、しゃぶしゃぶなどの定番料理のほかにも、金目鯛のハンバーガーやあんかけチャーハン、かつ丼、ブイヤベース、ラー油など、下田ならではのご当地メニューが次々と生み出されています。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
下田温泉にあるホテルや旅館での働き方と暮らし
下田温泉の旅館やホテルで働く
下田温泉には大小さまざま、個性豊かな温泉宿が揃います。多種多様な職種や部門の中から、自身のこれまでの経験やスキル、個性に応じて仕事を選ぶことができるでしょう。
全国にホテル運営を展開している企業では、正社員の募集も行っており、事業の拡大に向けて支配人候補の採用も行っています。入社後は基礎知識を学び、さまざまな部門を経験し支配人の仕事全体を理解。その後、支配人として経験を積み、実力次第では複数のホテルを統括するエリア長への昇格も望めます。
自身の企画やアイデアも提案しやすいなど、働きやすい職場づくりが行われており、やりがいを感じながら働くことができるでしょう。
下田温泉の暮らし
下田市内にはスーパーやホームセンター、ドラッグストア、家電量販店、コンビニエンスストアが揃い、自家用車があれば日常の買い物に不便を感じることはないでしょう。スーパーには新鮮な魚介類が並び、無人売店では朝採りの農産物などが置かれ、旬の食材が食卓を彩ります。
下田市は年平均気温が17℃と、比較的温暖な気候です。しかし、冬には山間部では氷点下以下、海岸部では厳しい季節風や飛び砂にさらされる地域もあります。
また、海に面していることから塩害による車や家の傷みが早くなることもあり、台風時には暴風雨に見舞われるなど、それ相応の対策を心がけておくことが必要です。
美しい大自然と開港の歴史ロマンあふれる下田温泉
伊豆半島の南部東側、天城山系の南端から太平洋に広がる豊かな自然に恵まれた下田市。複数の源泉を有する下田温泉にはたくさんの温泉宿があり、おもてなしの舞台で幅広く活躍することができるでしょう。
下田市では移住を希望する人を対象として、住居や仕事を探したり暮らしを体験したりするため、滞在費の一部を補助する制度を設けています。移住の下見には経済的な負担も発生するので、こういった制度があると嬉しいですね。