青森県の奥座敷、ブナの原生林の中にひっそりと佇む蔦温泉。概要と暮らしについて

青森県十和田市にある蔦温泉は、奥入瀬渓谷に程近い南八甲田山麓にある温泉地です。平安時代からの古い歴史をもつとされるこの温泉地は、ブナの原生林の中に一軒の温泉宿がひっそりと建ち、森の静寂に包まれた穏やかな時間が流れています。今回の記事では、蔦温泉の概要や暮らしをご紹介します。

目次

    蔦温泉とは

    十和田湖

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    ブナの原生林にひっそりと佇む蔦温泉。ここでは、蔦温泉の概要と歴史についてご紹介します。

     

    蔦温泉の概要とアクセス

    青森県の南内陸部、十和田市にある蔦温泉は、奥入瀬渓谷や十和田湖、八甲田山系など豊かな大自然を有する国立公園内に、一軒の温泉宿のみがひっそりと佇む温泉地です。平安時代からの古い歴史を持ち、数多くの文人墨客にも愛されてきました。

     

    交通アクセスにおいては、青い森鉄道の下田駅が車で1時間ほどの距離になります。また、新幹線の七戸十和田駅からは、車で48分ほどでアクセスできます。

     

    蔦温泉歴史と現状

    蔦温泉の名前の由来は諸説あり、真相は定かではありませんが「木に絡むツタが豊富にあったことから蔦温泉となった」というのが有力な説のようです。蔦温泉の開湯については、平安時代の1147年には湯治小屋があったことが文献に残されており、交通も困難だった時代から、山奥の秘湯に人々が足を運んでいたことがうかがい知れます。

     

    明治時代に入ると湯治場の経営が始まり、文人墨客も訪れ紀行文などが執筆されたことにより、蔦温泉の名が全国に知られることとなりました。1909年には旅館として創業が始まり、現在本館として利用されている建物は、大正時代に建設されたもので、今も大切に残されています。

     

    昭和の高度経済成長期を迎えると、多くの観光客が全国から訪れ、映画のロケ地として利用されるほか、この宿の一室を舞台に創作された詩は、当時人気を博していた歌手に提供され、歌謡曲としても発売されました。

     

    2017年度の十和田市の観光入込客数は302万6373人となり、前年の291万5983人を上回り、対前年比103.8%と増加傾向にあります。

     

    参照:2017年度観光入込客統計/青森県観光国際戦略局

     

    蔦温泉の泉質と効能、観光資源について

    散策ルート

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    蔦温泉は源泉の上に湯船があり、空気に触れていない湧き立ての温泉を楽しむことができます。ここでは、蔦温泉の泉質と効能、周辺観光についてもご紹介します。

     

    蔦温泉の湯量と泉質について

    蔦温泉の泉温は45.4℃で、湯温を調節するために蔦の森の湧水を加水しています。泉質は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性高温泉)。効能は主に、神経痛やリューマチ、機能障害に効果が期待できるようです。

     

    蔦温泉の浴場の名前には、日本を代表する文豪がこの温泉に訪れた際、詠んだ言葉が名付けられています。古の時代からこんこんと湧き出る温泉の響きが、泉のせせらぎのように聞こえ、より一層の温泉風情を醸し出しています。

     

    参照:温泉/蔦温泉公式HP

     

    蔦温泉の周辺観光地について

    蔦温泉の観光と言えば、何と言っても周辺に広がる豊かな大自然。温泉地から徒歩5分ほどのところには、蔦七沼と呼ばれる湖沼群があります。沼を巡る遊歩道も整備されており、神秘的とも言える美しい景観の中を散策することができます。

     

    車で15分ほどの所には、奥入瀬渓谷があり、豊かな樹木や滝、奇岩などが見事な渓流美を造り出しています。また、車で30分ほど行くと、日本一の上路式アーチ橋があります。これは八甲田の城ヶ倉渓谷を結ぶ大きな橋で、青森屈指の八甲田ドライブルートとして人気です。車で45分の距離には、十和田湖が広がっています。

     

    5月から6月の柔らかい新緑、10月中旬~下旬頃に見ごろを迎え燃えるような紅葉、冬には幻想的な雰囲気が漂い、四季折々に移り変わる自然の美しさに心が癒されることでしょう。

     

    蔦温泉の旅館での働き方と暮らし

    旅館イメージ

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    蔦温泉の旅館で働く

    ブナの原生林に囲まれ、たった一軒だけ温泉旅館が佇む蔦温泉。大正時代に建設された趣きある木造の建物、広い庭園、旬の食材を使った会席料理が楽しめるレストランも魅力です。素朴で落ち着いた風情あふれる旅館で、この地ならではの温かいおもてなしの心を学ぶことができるでしょう。 

     

    蔦温泉のある十和田市の暮らし

    蔦温泉のある十和田市は、古くは「日本三大開拓地」の一つとして、荒れ果てた台地を開拓し築かれた土地です。現代では青森県内で第4位の人口を擁する都市に成長し、現代美術館をはじめ「アートの街」として、自然と調和した美しい街並みが形成されています。

     

    交通網も整備され、市街地から車で20分ほどのところには、新幹線七戸十和田駅があり、車で40分ほどでは空港もあるなど、全国各地から移動しやすい環境となっています。

     

    教育においては体験学習やふれあい活動も導入するなど、特色ある教育が行われているほか、市内の小中学校で実施された全国学力テストの回答率が高く、水準の高い教育環境があります。

     

    冬の降雪は、十和田市は太平洋側に位置しており、最深積雪量は青森市に比べると半分以下、県内では降雪量が少ない地域です。

     

    四季折々に移り変わる美しい自然と共に過ごす蔦温泉

    大自然

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    豊かな大自然が魅力の蔦温泉では、都会の喧騒から離れた安らかな時間を過ごすことができるでしょう。十和田市ではさまざまな移住支援制度を用意し、移住者の経済的負担を軽減しています。

     

    また、移住を検討している方を対象に、お試し住宅事業やお試し滞在補助金事業も実施しています。十和田市への移住に関心のある方は、利用してみてはいかがでしょうか。

     

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