2019.10.29

奈良時代から続く古湯、二日市温泉の魅力。歴史や温泉地での働き方とは

1300年もの長い歴史を誇る二日市温泉は、福岡県筑紫野市の豊かな山々に囲まれた場所にあります。ラドンを多く含む良質な湯は、傷によく効くことで知られ、古くは湯治場として賑わいました。最古の歌集でも詠まれた古湯、二日市温泉の概要や歴史、観光スポットや温泉地での働き方などについてご紹介します。

古い歴史を誇る二日市温泉とは

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博多の奥座敷として栄え、古い歴史もつ二日市温泉（ふつかいちおんせん）。はじめに二日市温泉の概要や歴史、アクセスなどをご紹介します。

二日市温泉の概要とアクセス

福岡県中部、筑紫野市湯町に位置する二日市温泉は、奈良時代からの長い歴史をもつ温泉地です。天拝山や宝満山などの山々に囲まれ、自然豊かな場所にあります。最古の歌集にも詠まれた二日市温泉は、古くから多くの歌人に親しまれ、今もなお歴史が生き続けています。

二日市温泉へのアクセスは、博多駅から快速で約15分、二日市駅で下車し、徒歩約10分の距離にあります。また、車を利用する場合、筑紫野ICから約5分でアクセスできます。

最古の歌集に謳われた二日市温泉の歴史と現状

二日市温泉の開湯は1300年前まで遡り、奈良時代といわれています。最古の歌集には、万葉歌人が大宰師だった頃に、詠んだ歌が残されています。また、多くの歌人が訪れ歌を詠んだことで知られています。

良質な湯は傷によく効くことで知られ、湯治場として賑わいました。古くは「次田の湯」などと呼ばれていましたが、1950年に二日市温泉と名づけられました。近代では、日本を代表する小説家が訪れた際に詠んだ歌碑が建っており、歴史を感じることができます。現在、観光の拠点として多くの人で賑わいます。

二日市温泉の泉質と観光スポット

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奈良時代から湧き続ける古湯、二日市温泉の泉質と立ち寄り湯、周辺の観光スポットについてご紹介します。

二日市温泉の泉質について

二日市温泉の主な泉質はアルカリ単純ラジウム泉でラドンを多く含んでいます。全国でも有数の泉質を誇り、あらゆる病気に効くと謳われています。また湯上り後も肌をしっとりさせることから「美肌の湯」として女性からも評判です。

効能としては、切り傷、やけど、皮膚病、動脈硬化症、神経痛、関節痛、リウマチ、糖尿病、痛風、冷え性、不妊症などさまざまな症状によいとされています。

参照：筑紫野市観光協会公式HP

二日市温泉には3カ所に立ち寄り湯があり、日帰り温泉施設や宿でそれぞれの趣を楽しみながら入浴することができます。中でも、1860年創業の立ち寄り施設では、地下260mからくみあげる源泉をそのまま堪能でき、贅沢なひとときを味わえるでしょう。

二日市温泉の周辺の観光スポット

二日市温泉の歴史は古く、周辺には数多くの寺院や神社、史跡などが残されています。学問の神として知られる学者が奉られる天満宮や九州最古の寺院、三郡山地の山の一つ宝満山など多くの見どころがあります。他にも、アスレチックを備えた大型公園、川遊びやキャンプなどの自然体験ができる場所もあり、ファミリーでも多いに楽しめるでしょう。

二日市温泉がある筑紫野市では、年間を通して多彩なイベントを開催しています。九州最古の寺院にある樹齢1300年とされる藤の供養「藤まつり」や筑紫野市の指定無形民俗文化財「山家岩戸神楽」など伝統ある祭りが多く行われ、まちは賑わいをみせます。