2019.10.24

湯けむりに包まれる小浜温泉の魅力。歴史やその地での働き方とは

長崎県雲仙市小浜町、原島半島に位置する小浜温泉は、高温の源泉から立ち上る湯けむりに包まれた温泉地です。豊富な湯量を誇り、古くから多くの人の心と身体を癒し続けています。また橘湾に沈む夕日の美しさを間近で見ることができる温泉地です。今回の記事では小浜温泉の概要や歴史、温泉地での働き方などをご紹介します。

小浜温泉とは

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長崎県雲仙市には、雲仙温泉と小浜温泉の二つの温泉地があります。今回は高温の湯で知られる小浜温泉をご紹介します。

小浜温泉の概要とアクセス

長崎県雲仙市、原島半島の西側に位置する小浜温泉は、高い泉温と豊富な湯量をもつ温泉地です。温泉街のあちらこちらで湯けむりが立ち上り、温泉風情をかきたてます。

雲仙岳の西麓、橘湾に面した小浜温泉は、夕日の美しさで知られ、旅館の客室や露天風呂からは夕日の絶景を謳う宿もあり、宿泊客を魅了しています。

小浜温泉へのアクセスは、博多から特急電車で2時間、諫早駅で下車し、バスで55分のところにあります。

小浜温泉の歴史と現状

小浜温泉の開湯は古代まで遡り、奈良時代初期の風土記によると713年と伝えられ古くから歴史がある温泉地です。1651年に漢方医が長崎を訪れ、温泉の医療効果を広く伝えたことから小浜温泉の名は世に知れ渡り、徐々に湯治場として人々に利用されるようになります。

その後、1990年代からは小浜温泉の泉温の高さや豊富な湯量でさらに知名度を上げていきます。大正に時代に入り1923年には温泉鉄道が開通し、多くの観光客で賑わいをみせます。

また日本を代表する歌人たちが訪れ、作品を残したことでも知られる小浜温泉では、俳人が詠んだ歌の歌碑が建てられています。現在、約30カ所の源泉を有し、湯の温度が高いことで知られ、湯けむりが温泉情緒を醸し出しています。

小浜温泉の泉質と温泉街や観光資源について

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小浜温泉の泉質と温泉街での見どころについてご紹介します。

小浜温泉の湯量と泉質について

小浜温泉の源泉は約30カ所あり、一日1万5千トンもの湧出量を誇っています。豊富な湯量を誇り、宿では掛け流し湯を堪能できます。また、泉温は100度前後と高温を特徴とし、全国でもトップクラスの放熱量とされています。

泉質はナトリウム塩化物泉で、効能としては神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、きりきず、リューマチ、婦人病などさまざまな症状によいとされています。

小浜温泉では、旅館のお風呂や共同浴場で利用できる「湯めぐり札」を発行しています。橘湾の美しい景色や良質な湯を楽しむことができるので、湯めぐりをしてみるのもよいでしょう。

小浜温泉の温泉街を巡る

夕日の名所でも知られる小浜温泉。橘湾に沈む美しい夕日の絶景を堪能することができ、見る人の心を癒します。温泉街には、小浜温泉の最高泉温が105度となっていることから、全長105mと日本一の長さを持つ足湯が備えられています。沈む夕日を見ながらゆったりと足湯をすることができ、夕暮れ時は多くの人で賑わいます。

すぐ近くには海鮮市場があり、温泉の蒸気を利用した卵や旬の野菜、海産物などを蒸して食べることができます。また、足湯では珍しいペットと一緒に楽しめる足湯スペースも備えられています。

小浜温泉観光協会では、まち歩きのモデルコースや小浜マップを提供し、観光客により楽しんでもらうための取り組みをしています。