日本一の湧出量と源泉数を誇る別府八湯の一つ、明礬温泉。概要と暮らしについて

明礬温泉は大分県別府市に位置する温泉地です。大分市には別府八湯と呼ばれる8つの温泉エリアが点在し、その中の一つが明礬温泉になります。わら葺き屋根の「湯の花小屋」から立ちのぼる白い噴煙に、温泉風情あふれる明礬温泉。今回の記事では、明礬温泉の概要と暮らしについてご紹介します。

目次

    明礬温泉とは

    別府のまち

    iStock/SeanPavonePhoto

    日本を代表する温泉地、別府八湯の一つ明礬温泉。ここでは、明礬温泉の概要と歴史についてご紹介します。

     

    明礬温泉の概要とアクセス

    明礬温泉は九州の北東部、大分県別府市にある温泉地です。別府市は緑豊かな山々、波穏やかな別府湾に囲まれた美しい景観を誇り、古くから日本を代表する温泉地として賑わってきました。

     

    毎分8万7000リットルを超える湧出量と源泉数、大地から立ちのぼる「湯けむり」は別府を象徴する風景であり、一年を通して観光や湯治を目的に多くの人が訪れます。市内に点在する8つの温泉エリアは別府八湯と呼ばれ、その中の一つが明礬温泉です。

     

    明礬温泉は伽藍岳の中腹、八湯の中で最も標高の高い場所に位置する温泉地で、地下30cmあたりに温泉脈があり、地表からは温泉ガスの蒸気が勢いよく噴出している地熱地帯です。この土地の条件を活かして、約300年に渡り小屋方式による湯の花の製造技術が大切に守り継がれてきました。この技術は世界唯一の製法であり、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。 

     

    明礬温泉の最寄駅は日豊本線の別府大学駅で、駅から明礬温泉までは車で14分ほどの距離になります。

     

    明礬温泉の歴史と現状

    明礬温泉の地名は、かつて全国に名を馳せた野田・鶴見明礬山に由来していると伝わります。明礬温泉は江戸時代「明ばん」の採取地として全国一の質量を誇り、採取事業の隆盛とともに湯治場として発展した温泉地です。

     

    この地区の明礬は、唐より輸入されていたものよりも質が高いことを認められ、幕府の専売品として日本国内の明礬の製造、販売権を独占することとなります。当時、明礬は止血や下痢止めの薬、火薬、染め物、鍛冶溶接、絵画などに使用され重宝されていたのだとか。

     

    現在では明礬の原料となっていた入浴剤として「湯の花」の生産が盛んになり、別府を代表する特産品となっています。この地区ならではの小屋方式による湯の花の製造方法は、2006年に国の重要無形民俗文化財の指定も受けました。

     

    2017年の別府温泉の宿泊客数は 254万4330人と前年の234万8584人を上回り、前年比8.3%増加。また、外国人観光客数も増加傾向にあり、中でも大分とソウル間を結ぶ航空が毎日運航となったことにより、韓国からの観光客数が前年比54.5%と大幅な増加をみせています。

     

    参照:別府市観光動態調査結果2017年/別府市観光戦略部観光課

     

    明礬温泉の泉質と効能、観光資源について

    温泉イメージ

    iStock/anants

     

    効能豊かな泉質が評判高い明礬温泉。ここでは、明礬温泉の泉質や効能についてご紹介します。

     

    明礬温泉の湯量と泉質について

    明礬温泉では乳白色の硫黄泉、無色透明の単純泉、赤茶色の含鉄泉、酸性泉、酸性明緑礬泉、炭酸水素塩泉、酸性緑ばん泉など、バラエティー豊かな泉質を持ちます。効能は泉質によっても異なりますが、主に、神経痛や筋肉痛、疲労回復、美肌効果も期待できるそうです。

     

    明礬温泉で採取された湯の花を配合した化粧品も開発されており、石けんやミストスプレー、全身ジェルなど、みやげ物としても喜ばれています。

     

    参照:温泉/別府市観光情報

     

    明礬温泉の観光資源について

    明礬温泉の象徴とも言える湯の花小屋は、江戸時代から続く伝統的な建物です。縄文時代の住居のようにも見えるこのわら葺き屋根の小屋は、昔の人々の深い経験と知恵から生みだされ、内部の温度を一定に保ち雨漏りもしないのが特徴です。

     

    しかし、温泉蒸気の作用で小屋の寿命は長くて3年のため、そのたびに葺き替えが行われており、大変な手間と労力が掛けられ守り継がれています。

     

    別府地獄めぐりは、噴気や熱湯が噴出する別府の代表的な観光名所で、鉄輪温泉・亀川温泉に8カ所点在しています。「海地獄」ではコバルトブルーの温泉、「龍巻地獄」は一定の間隔で吹き上げる間欠泉、「鬼山地獄」では温泉熱で飼育されているワニがいるなど、個性豊かな地獄が訪れる人を楽しませます。

     

    明礬温泉にあるホテルや旅館での働き方と暮らし

    旅館

    iStock/krblokhin

     

    明礬温泉の旅館やホテルで働く

    明礬温泉には食事や飲み物の持ち込みを歓迎している民家のような宿や、明治時代に創業したレトロモダンな宿など、宿泊客のニーズに応じた個性豊かな温泉宿が揃います。創業から140年余りの老舗旅館では、別府で一番働きやすい旅館を目指し、社員を大切な資産として、常に職場環境を整え笑顔を絶やさずに働けるよう改善を続けているそうです。

     

    未経験から正社員の採用も行っており、先輩スタッフの丁寧な指導やサポートがあるので、安心して仕事を始められるでしょう。また、外国人観光客が多く訪れる中で、外国語のスキルも求められています。将来へのステップアップに向けて、やりがいを感じながら働ける環境が用意されています。

     

    明礬温泉の暮らし

    明礬温泉のある別府市は瀬戸内海性の温暖な気候で、冬期の積雪は山間部で年数日程度と暮らしやすい環境です。人口は約12万人で、県内では大分市に次ぐ2番目の人口となっています。市街地は都市機能も充実していることから、買い物や病院など、日常の暮らしに不便を感じることはないでしょう。

     

    交通アクセスにおいても、大分の空港からは車で40分ほどの距離にあり、フェリーの発着する港、高速道路のインターチェンジも有しているので、陸海空と充実し国内外への移動にも便利な立地です。

     

    豊かな自然環境と暮らしやすさを合わせ持つ明礬温泉

    別府のまち

    iStock/takafumi99

     

    海と山の美しい自然、湯量豊富で効能の高い泉質が魅力の明礬温泉。自然の恵みを体いっぱいに感じ取りながら、心豊かな暮らしが実現できそうです。海外からの観光客や留学生も多いので、語学力を活かして活躍することもできます。

     

    別府市では市での実際の暮らしを体験できる、お試し移住施設を用意しています。別府市の移住に関心のある方は、利用してみてはいかがでしょうか。

     

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