2019.10.2

自然の恵み溢れるあつみ温泉の魅力。概要や歴史、旅館での働き方など

あつみ温泉は山形県鶴岡市に位置する温泉地で、昔ながらの温泉旅館が今も営業を続けています。温泉街のあちこちには一休みできる足湯やカフェがあり、周辺の散策も観光客の楽しみとなっています。今回は、あつみ温泉の概要やアクセス、歴史と現状の他、観光の魅力や旅館での働き方、周辺の暮らしについてご紹介します。

千年以上の歴史を持つあつみ温泉とは

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日本海に面し、山や川、海など多彩な自然が魅力のあつみ温泉。ここでは、あつみ温泉の概要やアクセス、歴史と現状についてご紹介します。

あつみ温泉の概要とアクセス

あつみ温泉は、山形県鶴岡市の南西に位置する温泉地で、新潟県と県境を接しています。千年以上の歴史を持つ温泉地で、湯治湯として古くから愛されてきました。かつては漢字で温海温泉とされることも多かったのですが、難読であるため現在は主にひらがなで表記されます。

桜の名所でもある温泉街の中心を流れる温海川沿いを散策し、足湯施設でのんびり一休みするなど、周辺の散策も観光の楽しみの一つです。
あつみ温泉へのアクセスは、東京より新幹線を利用して約2時間、新潟駅で電車を乗り換え約1時間30分で最寄りのあつみ温泉駅に到着します。

あつみ温泉の歴史と現状

あつみ温泉の開湯は今から千年以上も昔に遡ります。温泉の発見には諸説あり、真言宗の開祖である著名な僧が夢のお告げを受けたことから発見されたという説や、傷ついた鶴が温泉に浸かり傷を癒す様子をきこりが見つけたという説など、さまざまな由来が語り継がれています。温泉は温海川の川底から湧出しており、これが河口に流れて日本海を温かくしていたことから、あつみ温泉と名前が付いたとされています。

その後、庄内藩主による湯役所が設けられ、鎌倉時代後期には湯治場として栄えます。現在は、温海川を中心として各所に足湯などの休憩施設が設けられ、情緒ある景観や周辺の整備が進み、人気の観光地となっています。

2019年6月に山形県沖を震源とした地震が発生し、あつみ温泉にある旅館なども一時は休業に追い込まれましたが、その後は全ての旅館などが営業再開を果たし、常連客などに支えられ現在は元通りの賑わいを見せています。

あつみ温泉の泉質や観光の魅力

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あつみ温泉の泉質や観光の楽しみ方についてご紹介します。

あつみ温泉の泉質

あつみ温泉の泉質は、ナトリウムやカルシウムの成分が多い、塩化物・硫酸塩泉です。切り傷や火傷、湿疹、皮膚病などに特に効くとされ、神経痛やリウマチ、婦人病、腺病質などにも効能があります。

あつみ温泉には、温泉の効能を気軽に体験できる無料の足湯施設や、低料金で入れる共同浴場が各所に存在します。温海川に架かる湯之里橋の橋上には飲泉所も設けられており、さまざまな温泉との触れ合いが楽しめるでしょう。

参照：あつみ温泉/あつみ観光協会　公式サイト

あつみ温泉周辺の観光の魅力

あつみ温泉の中心を流れる温海川。川の両岸には桜並木が広がり、風情ある景色を眺めることができます。ライトアップされた夜桜の幻想的な風景や、儚い散り際の桜吹雪など、さまざまな季節の表情を楽しむことができるでしょう。

また、あつみ温泉では地元で開催される朝市が人気を呼んでいます。赤かぶの漬物や、笹の良い香りともちもちとした食感が魅力の「笹巻き」など地域の名産品や、旬の食材などさまざまな品物が並び、朝食前のひとときに浴衣姿でぶらりと散策する観光客も多くいます。

地元の方言で「あば」と呼ばれる売り子との会話も楽しみながらお土産を選ぶのも良いですね。

あつみ温泉にある旅館での働き方や周辺の暮らし

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あつみ温泉にある旅館での働き方や、周辺での暮らし方についてご紹介します。

あつみ温泉の旅館やホテルで働く

あつみ温泉は、温海川沿いを中心に旅館や保養所などの宿泊施設が9軒ほど存在します。代々受け継がれた木造の建物で営む老舗旅館もいくつかあり、あつみ温泉の歴史を今に伝えています。客室数が10前後のこじんまりとした温泉宿では、アットホームな雰囲気で働くことができ、幅広い業務をこなすことも多いことからさまざまなスキルが経験として身に付くでしょう。

大規模な旅館やホテルでは、グループ旅行などの団体客や、会議や研修などビジネス客も多く、食事や宴会などをスムーズに進行するためチームワークや効率の良いオペ―レーションも重視されます。