2019.9.30

山陰屈指の名湯と称される皆生温泉。概要や泉質、働き方、暮らしについて

鳥取県米子市の海辺に位置する皆生温泉は、自然と調和した街並み、夕日や朝日、渚などの美しいスポットが各地にあり、さまざまな名所百選に選ばれている温泉地です。また、日本におけるトライアスロン発祥の地として、聖地とも呼ばれています。今回の記事では、皆生温泉の概要や泉質、暮らしについてご紹介します。

皆生温泉とは

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さまざまな名所の百選にも選ばれている皆生温泉とは、どのような温泉地でしょうか。ここでは、概要や歴史についてご紹介します。

皆生温泉の概要とアクセス

鳥取県米子市にある皆生温泉は、日本海の美保湾に面し、温泉と海水浴が楽しめる温泉地です。最寄り駅は山陰本線米子駅で、車で15分ほどの距離になります。日本海に面し、東には名峰と呼ばれる大山、西には妖怪漫画でも有名な境港市が位置しています。

皆生温泉の歴史と現在の街並み

皆生という地名は1573年～1592年当時、この地にあった大きな池が｢海池｣と呼ばれていたことに由来します。海池から皆生になったのは、1867年に当て字として用いられたものが、そのまま名称になったというエピソードがあります。温泉が発見されたのは、明治時代の1900年で、浜辺で漁をしていた地元の漁師が、海中から噴き出す泡を見つけたことに始まります。

現代では、山陰屈指の名湯として20軒ほどの旅館やホテルが建ち並びます。客室数11室ほどの家族的なおもてなしを持ち味にした旅館から、100室ほどの規模の大きなホテルまで、個性豊かな宿が揃っています。

皆生温泉の泉質と温泉街・観光資源について

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美肌の湯としても注目されている皆生温泉の泉質と効能、周辺の観光スポットについてご紹介します。

皆生温泉の湯量と泉質について

皆生温泉の湧出量は、毎分4456.5リットルと豊富な湯量を誇ります。源泉数は19カ所、源泉温度は63?83℃の高温泉です。泉質は、ナトリウム・カルシウム塩化物泉で、主に神経痛、リウマチ、慢性皮膚病、慢性婦人病などにもよいとされています。また、保湿作用があり美肌効果に優れているとして、女性客からも注目されています。

参照：皆生温泉について/皆生温泉旅館組合公式サイト

皆生温泉の温泉街や周辺観光スポット

皆生温泉は海辺の温泉郷で、旅館から水着のまま海に出ることができ、夏場は海水浴客でにぎわいます。また、国内トライアスロン発祥の地でもあり、1981年以来、毎年夏にはトライアスロンの大会が開催され、トライアスロンの聖地とも言われています。

車で30分ほどの距離にある境港市は、妖怪ワールドのメッカとして知られています。境港駅から延びる街道には、約800メートルにわたって140体もの妖怪のブロンズ像が置かれているほか、妖怪漫画で有名な漫画家の記念館があります。

皆生温泉のグルメとしては、海辺の温泉地であることから海の幸が豊富で、松葉ガニや岩カキ、白イカが有名です。各温泉宿からは、イカ釣り船の漁り火が夜の海に灯り、美しい情景を見ることができます。また、ご当地グルメとして、日本海のマリンブルーをイメージした皆生カクテルやオリジナルの日本酒も楽しめます。

皆生温泉にあるホテルや旅館での働き方と米子市の暮らし

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皆生温泉の旅館やホテルで働く

皆生温泉には純和風の旅館から近代的なホテルまで、大小さまざま、個性豊かな温泉宿が揃っています。人材への投資を宝として、調理師がソムリエの資格を取得できるよう、無料の社内スクールを開講するなど、日本旅館としての伝統を大切にしながらも、時代のニーズに合わせて、新しいサービスを展開している宿もあります。

皆生温泉の旅館で働く人からは、「新しいことにどんどんチャレンジさせてもらえる。失敗してもそこから学び、成長していくことにやりがいを感じている。」という声があります。また、「仕事は一人ではなくチームで行うもの。お互いに協力し合い、フォローすることで信頼関係が築ける。少し緊張感を持ちながらもとても働きやすい職場」という言葉に示されるように、生き生きと働ける職場環境であることがわかります。

皆生温泉の暮らし

皆生温泉のある米子市は、鳥取県の西側に位置し、東には大山、北には日本海が広がる豊かな自然に囲まれた都市です。山陰を代表する商都として発展してきたことから、交通の利便性も高く、鉄道路線の拠点となる米子駅や国際線のある空港、高速道路も充実しています。米子駅から皆生温泉までは、車で15分ほどの距離にあるので、都市部からの通勤も便利な立地となっています。

教育環境においては、鳥取県西部の高校のほとんどは米子市に集中しているほか、医療機関も総合病院が市内には5つあるなど、安心して暮らせる環境があります。米子市民の人柄として、自由で心が広く小さな事にこだわらない開放的な人柄が挙げられていますが、親しみやすい人柄から移住者も温かく受け入れてくれそうです。