仙台の奥座敷、秋保温泉の魅力と暮らし、働き方について

杜の都仙台の奥座敷、1500年の歴史に彩られた秋保温泉。仙台市街地にほど近い、豊かな大自然の中に佇む東北屈指の温泉地です。奥座敷と呼ぶにふさわしい高級な宿が多く、訪れる人に贅沢な時間を提供しています。今回の記事では、秋保温泉の概要や周辺観光の楽しみ方、暮らしや働き方についてご紹介します。

目次

    秋保温泉とは

    温泉

    iStock/t_kimura

     

    鳴子温泉や飯坂温泉と並び、奥州三名湯の一つに称される秋保温泉。ここでは、秋保温泉の概要や歴史、現状についてご紹介します。

     

    秋保温泉の概要とアクセス

    秋保温泉は宮城県仙台市に位置する東北屈指の温泉地で、仙台の奥座敷と呼ばれています。仙台市街地から車で30分ほどの自然豊かな環境にあり、名取川の深い渓谷に沿って温泉街が広がります。

     

    秋保温泉周辺は、鉄道やバスなどの公共交通機関が充実しており、仙台駅からは複数の運行会社が秋保温泉周辺までのバスを運行しています。最寄り駅はJR仙山線の愛子駅で、愛子駅からは車で約15分ほどの距離です。

     

    秋保温泉の歴史と現状

    秋保温泉の由来は、塩を運んでいた少女が牛と共に渓谷に落ち、探しに行くと少女の姿が無く源泉が発見されたと伝えられています。開湯時期は古墳時代と言われ、史料に残るものとして531年~539年頃に、当時の天皇が秋保温泉の効能の素晴らしさに詠んだ歌が残されています。鎌倉時代には皇室の御料温泉の一つに選定され、江戸時代には仙台藩主の湯浴み御殿が設置されました。

     

    宮城県の観光客入込数は、東日本大震災で大きく減少したものの、2017年には震災前の水準を超え過去最高を記録しています。秋保温泉については、2017年の観光客入込数は116万人と、宮城県の温泉地では第1位に上がりました。また、同年仙台市における外国人宿泊客数は過去最高となる168632人泊に達し、このうちアジア地域からの宿泊者が75%を占め、中でも台湾からの宿泊者が半数を占めています。

     

    出典:2017年宮城県観光統計概要/宮城県

     

    出典:仙台市観光統計基礎データ/仙台市

     

    秋保温泉の泉質と観光資源について

    渓谷

    iStock/nattya3714

     

    秋保温泉の湯量と泉質について

    秋保温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、クセがなくさらりと柔らかい、湯ざめしにくい特徴があります。効能は冷え性、末梢循環障害、胃もたれ、糖尿病、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる睡眠障害など、さまざまな症状によいとされています。

     

    参照:温泉地詳細[秋保温泉]/日本温泉協会

     

    秋保温泉を満喫する

    秋保温泉には温泉だけでなく、美術館やガラス工房、天文台やワイナリー、ゴルフ場など一日中楽しめる施設がいくつもあります。また、秋保の自然を堪能できるドライブコースとして、迫力ある奇岩が続く峡谷や自然に作られたハート型の岩くぼみなど、自然の面白さにふれられる観光スポットも多いです。国の名勝にも指定されている壮大な滝は、落差55m、幅6mで流れ落ちる迫力の景観を楽しめます。

     

    秋保温泉の特産品としては、地元で生産されている低農薬の環境保全米や各旅館の女将が共同して仕込んだ味噌があり、各旅館でさまざまな料理として提供されています。また、秋保温泉郷では料理長のネットワーク「森のダイニング」があり、期間限定で旬の地元食材をふるまうイベントが開催されています。他にも、地元のスーパーには名物のおはぎが置かれ、このおはぎを目的に秋保まで足を運ぶ人もいるほどの盛況ぶりなのだそうです。

     

    秋保温泉にあるホテル・旅館での働き方&その地での暮らし方紹介

    ビールをつぐ女性

    iStock/TAGSTOCK1

     

    秋保温泉の旅館やホテルで働く

    秋保温泉には仙台の奥座敷と呼ばれるにふさわしい、高級な旅館が多くあります。全室スイートルームの旅館、チャペルやエステサロンを備えブライダルにも対応しているホテル、全天候型のプールを備えているホテルなど、各施設ごとにゆったりと贅沢なリゾートを楽しめる趣向が凝らされています。スタッフも上質なおもてなしを求められることから、着付けや館内の生け花作りなど、和のおもてなしについて学ぶことができるでしょう。未経験から正社員への登用や子育て中の主婦も活躍するなど、ワークライフバランスを大切にした働きやすい環境が整っている施設が多いのも魅力です。

     

    都市部に近く暮らしやすい秋保温泉

    秋保温泉は仙台市街地から車で約30分ほどの距離にあることから、市街地からの通勤が可能です。また、秋保温泉で暮らす場合、社員寮や食事が用意されている旅館やホテルが多く、経済的負担が軽減されるのも嬉しいところです。休日はショッピングや観光に出掛けやすいのも魅力と言えるでしょう。

     

    仕事とプライベートが充実する秋保温泉の宿泊施設

    ホテルで働く女性

    iStock/itakayuki

     

    杜の都仙台の市街地から、車で30分ほどの距離に位置する秋保温泉。都市部からほど近い場所にありながら豊かな自然に囲まれて、都会とリゾートの両方を満喫できる環境にあります。贅を凝らした旅館やホテルも多いことから、接客においても高い質が求められ、一流のおもてなしを学ぶことができるでしょう。未経験からの採用も多く職種も幅広いので、キャリアのステップアップを目指した働き方ができそうですね。

     

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