黒川温泉の魅力。江戸から続く歴史や温泉地での働き方、暮らしについて

黒川温泉は、熊本県阿蘇郡南小国町にあり、山と川の自然に恵まれた小さな温泉郷です。景観の整備や地域活性化の取り組みなど、黒川温泉のブランドを確立し、全国区の温泉地として有名です。今回は、黒川温泉の概要やアクセス、歴史の他に、観光の魅力、温泉地にある旅館での働き方や周辺の暮らしについてご紹介します。

目次

    黒川温泉とは 

    黒川温泉

    iStock/takafumi99

     

    黒川温泉は、阿蘇の奥地に広がる自然溢れる温泉郷です。田舎の小さな温泉郷でありながら全国から観光客を集めており、若者による地域活性化のプロジェクトなども盛んです。黒川温泉の概要や歴史、取り組みについてご紹介します。

     

    里山に広がる温泉郷「黒川温泉」の概要とアクセス

    熊本県の阿蘇郡南小国町に位置する黒川温泉は、大分県との県境にある豊かな緑に囲まれた温泉郷です。その美しい自然や昔ながらの落ち着いた佇まいの旅館など、田舎としての魅力を最大限に活かした温泉街は全国的に有名です。

    黒川温泉へのアクセスは、博多から新幹線で40分の熊本の主要駅から、更に電車とバスを乗り継ぐこと約2時間20分、最寄りのバス停で下車後、車で10分走ったところにあります。アクセスには多少の不便もありますが、深い緑と澄んだ空気や水、豊かな食文化と、田舎の良さが存分に味わえる貴重な温泉地と言えるでしょう。

     

    熊本地震にも屈しない、長年かけて築き上げた黒川温泉のブランド。  

    阿蘇の奥地にある黒川温泉は、知る人ぞ知る秘境とされ、2000年まで地元新聞が発行する「熊本県万能地図」にも名前が載ることはありませんでした。黒川温泉の発祥には「首なし身代わり地蔵」の伝説が残っており、今でもこのお地蔵さまは黒川の中心地に大切に祀られています。湯治場として知られていた江戸時代中期は、役人ももてなす「御客屋」としての役目も担い、その後も半農宿として人々は生活を営んできました。

    戦後、1960年に6軒の旅館によって黒川温泉観光旅館協同組合が設立。1986年には、旅館組合は再編成され、温泉街の看板の統一化や里山の植樹や剪定など、街全体の景観づくりにも注力しました。その後も旅館組合を中心に「黒川温泉一旅館」のコンセプトのもと、さまざまな取り組みを実施し、多くのメディアにも取り上げられたことから、全国区の温泉郷として評判になりました。

    2016年、最大震度7を記録した熊本地震が発生し、黒川温泉でも一部の旅館では長期休業を余儀なくされました。一方、被害の少ない旅館では発生1カ月後にほぼ通常営業に戻ったところも多く、宿泊客数も2018年にはほぼ地震前の水準に戻っています。

     

    黒川温泉の泉質と周辺の観光

    温泉

    iStock/kuppa_rock

     

    黒川温泉の泉質や周辺の観光についてご紹介します。

     

    宿ごとに異なる泉質が楽しめる黒川温泉 

    黒川温泉の泉質は旅館ごとに異なるため、泉質を選ぶことでさまざまな効能を楽しむことができます。単純泉は、こどもから高齢者まで、肌がデリケートな人向きの湯あたりしにくい泉質です。硫黄泉は動脈硬化症などに効果があると言われ、肌にも浸透しやすく美白効果も謳われています。

    他にもさまざまな湯があり、合わせて7種類の泉質があります。黒川温泉では、お客様により多くの温泉を楽しンでいただけるよう、「入湯手形」というサービスを導入しています。手形を一枚購入すると、黒川温泉全体の対象となる旅館の温泉の中から、好きな温泉を3カ所選んで入浴することができ、観光客にも評判のようです。

     

    昔ながらの店が軒を連ねる黒川温泉周辺の観光

    黒川温泉は、昔ながらの落ち着いた雰囲気が楽しめる街並みがあちこちに存在します。地元産の米や野菜を使った田舎料理が味わえる食堂や、ブランド牛乳のソフトクリームを提供する地元産品専門店、阿蘇山のもち米を原料に使った本格白玉が看板メニューの甘味処など、地元ならではの食材を大切にした個性豊かな店が軒を連ねます。

    また、黒川温泉がある南小国町では、色鮮やかなこいのぼりが空に踊る「鯉のぼり祭り」や、冬の風物詩となっている「湯あかり」など、イベントも精力的に行っています。

     

    黒川温泉にある旅館での働き方や周辺の暮らし

    旅館で働く

    iStock/recep-bg

     

    黒川温泉にある旅館での働き方や周辺の暮らしについてご紹介します。

     

    個性豊かな黒川温泉の旅館やホテルで働く

    黒川温泉には、個性豊かな旅館が約30軒あります。黒川温泉にある旅館での働き方や周辺の暮らしについてご紹介します。中には、創業享保七年(1722年)という、江戸時代からの屋号を今の時代に大切に受け継いでいる老舗旅館もあります。その昔、お殿様やお役人を癒してきた宿として、働く際には老舗ならではの品格も身に付くでしょう。

    一方、黒川温泉青年部などではざっくばらんに交流できるビアパーティーなどの催しも行われており、旅館の垣根を越えてスタッフ間でのコミュニケーションもしやすそうです。未経験からの募集もあり、寮完備の旅館もあるため住み込みで働くことも可能です。

     

    人の温かさに触れられる黒川温泉周辺の暮らし

    黒川温泉の位置する熊本県南小国町は、山と川の自然に恵まれた緑豊かな地域です。古来よりさまざまな命を育んできた里山と共存する暮らし方も実現できるでしょう。生まれ育った東京を離れて、南小国町へと移住してきた人からは、学生時代に実習で訪れた際に、地域の人の温かさに触れたことで、移住を決めたという声も聞かれました。阿蘇山の絶景や降る様な星空など、田舎ならではの暮らしの醍醐味を存分に味わっているようです。

     

    伝統を守りながらも革新を続ける黒川温泉

    ジャンプする若者

    iStock/daruma46

     

    地震災害など、幾多の困難を乗り越えてきた黒川温泉。人々の温かさは、苦労を知ってこその周りに対する情かもしれません。若者による新しい取り組みも盛んで、地域全体で温泉地を盛り上げようという動きも盛んです。黒川温泉では、「第二村民」を募集しており、仕事をしている人や学生でも、温泉地のプロジェクトやイベントへ参加することができます。黒川温泉に興味のある方は、まずはそれぞれの興味ある分野で関わってみるのもよいのではないでしょうか。

     

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