これからのホテルにはWEBマーケティングが重要
WEBマーケターは就職・転職市場での需要が高い職業。多くの人がパソコン・スマートフォンで情報収集するようになった今の時代、ホテルの集客にもWEBマーケティングは必要不可欠といえるでしょう。
この記事では、WEBマーケターの業務内容や、ホテルでWEBマーケターとして働くために必要なスキルやおすすめの資格などを解説します。ホテル業界やWEBマーケティングに興味のある人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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webマーケティングの業務内容を見てみよう
まずは、WEBマーケティングとはどのような仕事なのかを見ていきましょう。基本的な業務内容や求められるスキルと併せ、ホテルにおけるWEBマーケティングのあり方も解説します。
WEBマーケティングの基本
WEBマーケティングとは、WEBサイトにユーザーを呼び込み、企業の認知度を上げたりサービス・商品の販売を促進するための活動。この業務の担当者を「WEBマーケター」と呼びます。
多くのユーザーを自社サイトに集めるためには広告を出す、SEO施策(特定のキーワードで検索した際、検索結果の上位に自社サイトを表示させるためのアクション)を取るなどの工夫が必要です。
そしてもちろん、WEBで発信する情報の質も重要。ホームページを訪れた人が「見て良かった!」と思える内容でなければ、WEBマーケティングの効果は期待できないでしょう。
ホームページを見た人だけが利用できるクーポンコードを作ったり、自社の商品にまつわる面白い豆知識を紹介するなど、アクセスするだけの価値があるページを作らなければなりません。WEBマーケターはホームページ作りやインターネットの知識だけでなく、ユーザーの動向を捉え、ニーズに応えるセンスも求められるのですね。
WEBマーケターの年収は業界や経験による差が大きく、300万円~800万円と言われています。また、事業会社にWEBマーケターとして入社するよりも、広告代理店やコンサルティング会社に勤めた方が高収入を得られる傾向にあります。
キャリアアップ転職で高収入を狙える職業ではないでしょうか。
ホテルにおけるWEBマーケティング
ホテルにおけるWEBマーケティングで重要視されるのは「自社ホームページから多くの予約を獲得すること」です。ユーザー数の多いOTA(宿泊予約のポータルサイト)は、予約処理の効率化や知名度アップに効果的ですが、送客手数料として売上の何割かをOTAの運営会社に支払わなければなりません。
送客手数料を削減し、ホテルの実入りを良くするために、自社サイトからの予約を増やすのですね。
あるビジネスホテルチェーンでは、公式からの予約を最安値に設定しています。直接予約専用のアプリも開発し、お得感と使いやすさの両立を実現しました。
別のビジネスホテルでは「安くて気軽に使えるホテル」を演出するために、公式サイトの予約ページをあえてチープなデザインにしているそう。
また、数あるホテルの中からお客様に選んでもらうためには、WEB上で魅力を最大限にアピールすることが重要です。SNSを活用したコミュニティマーケティングも欠かせません。コミュニティマーケティングについては以下の記事をご参照ください。
コミュニティマーケティングとは?宿泊業でコミュニティマーケティングを活かす方法!
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
ホテルでWEBマーケティングの仕事をするには?
ホテルに限らずWEBマーケターは経験者の募集が多い傾向にあります。最初のうちは業界にこだわらず、未経験でも応募可能なところを探した方が近道かもしれません。
また、クラウドソーシングでWEBライティングなどの仕事を請け負い、経験者と言えるだけの実績を作るのも良いでしょう。
そうして経験を積めば、選択肢が広がります。ホテルのWEBマーケターとして働く方法は、大きく分けて以下の3通り。
・ホテルにWEBマーケターとして就職する
・コンサルティング会社や広告代理店に勤め、ホテルのWEBマーケティングを担当する
・フリーランスのWEBマーケターになり、ホテルのWEBマーケティングを担当する
ホテルに就職する場合は、現場の仕事をする一方でSNSの更新を担当する、フロント係などからスタートし、将来的にWEBマーケターを目指すといった手段もあります。
やりがいの大きいホテルのWEBマーケティング
客足の増減が目に見えて分かるホテルでは、WEBマーケティングの仕事に大きなやりがいがあります。手応えを感じながら働きたい、ユーザーの生の反応を見てWEBマーケティングを考えたい!という人は、ホテルのWEBマーケターに向いているかもしれません。
WEBマーケターは、未経験からいきなり希望の業界で働けるとは限らない職業。しかし、アクセス数の伸びや売り上げの増減といった数字で力量がはっきりと分かる世界なのです。
目標を定め、実績を作っていけばいつかは望む仕事にたどり着けるはず。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!