長崎県の魅力と移住支援を見てみよう!
美しい自然や、数々の世界遺産を持つ長崎県。何よりの魅力は、異国情緒あふれる街並みではないでしょうか。
日本の玄関口として、歴史上重要な役割を果たしてきた長崎には、和洋中が混ざり合う独自の文化があります。
長崎県が世界の異文化を柔軟に受け入れてきたからこそ、今の日本があると言っても過言ではありません。
外からの人を分け隔てなく受け入れるという懐の深さは長崎県の特徴でもあります。移住者も暮らしやすさを感じるのではないでしょうか。
長崎県の魅力、移住支援について紹介します。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
長崎県の基本情報
移住支援について紹介する前に、まずは長崎県がどんなところなのか、基本的な情報から見ていきましょう。
基本情報
人口 | 126万9079人(2023年7月1日) |
---|---|
転入人口 | 2万2404人(2022年)前年比3.8%の増加 |
年間降水量 | 1742.5mm (長崎市2022年) |
雨日数 | 116日(長崎市2022年) |
気温 | 日平均17.7℃、最高気温34.4℃、最低気温-0.3℃(長崎市2022年) |
求人倍率 | 1.38倍(2023年6月) |
消費者物価 地域差指数 |
99.1(2022年) |
安心安全で暮らしやすい環境
長崎県は空気が綺麗で寒暖差が少ないため、快適に暮らせる地域です。また、犯罪発生率の少なさにおいては全国的に見てもトップクラスで、治安のよい県だと言えるでしょう。
医療が充実している地域でもあり、人口に対して病院数や診療所数、医師数がかなり多いのが特徴です。
気候、治安、医療の面で安心できるので、暮らしやすさを感じているという声も頻繁に聞かれるようです。
公共交通機関が充実している
長崎市は路面電車が市民の足として利用されており、レトロな雰囲気にゆったりとした時の流れが感じられます。
その他の地域では、主にバスや自家用車が日常生活の移動手段として使われています。
2022年秋に西九州新幹線が開業し、他県からのアクセスも便利になりました。開業によって生活利便性が向上しただけでなく、新しい観光ルートの構築への取り組みが進められています。
豊かな緑の中で生きる力を育む子育て
温暖な気候で豊かな自然に恵まれた長崎県は、のびのびと子育てしやすい環境に恵まれています。
子育て支援についてもさまざまな取り組みが行われていますが、注目するものの一つに、スウェーデン発の環境教育を保育に取り入れた、園舎のない保育園があります。
この、森の中で遊び生きる力を育む保育は、自然豊かな環境で子育てがしたいと考える、都心で暮らす子育て世帯への定住支援の一つとしても活用されているようです。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
異国の香り漂う長崎県の魅力
長崎県は古くから西洋や中国との長い交流を通じ、海外文化の影響を色濃く受けてきました。そのため、国際色豊かな独自の文化が花開き、日常生活のあちこちに息づいています。
そんな長崎県の魅力について、紹介していきましょう。
国際的な観光都市
古くから海外との交流が盛んな長崎県には、世界遺産をはじめ近代日本の源流とされる歴史的資産が各地にあります。
長崎市は江戸時代に日本で唯一、西洋との貿易が許されていた出島を有し、市内のあちこちに異国情緒の面影を残しています。
長崎は、日本に西洋の知識や技術を取り入れる窓口としての重要な役割を果たしていました。日本の近代化や産業化において長崎を外して語ることはできないでしょう。
また、第二次世界大戦で原爆を投下された歴史を持ち、落下の中心地に建つ公園には、原爆犠牲者の冥福と平和への祈りを胸に多くの人が訪れます。
県内には世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」と「明治日本の産業革命遺産」など、長崎独自の文化が感じられる歴史的資産が数多く残されています。
個性豊かな伝統ある祭り
長崎県では個性豊かで歴史と活気あふれる祭りが、県内各地で開催されています。
370年以上の伝統を持つ秋の大祭「長崎くんち」は、観客も一体となりアンコールを意味する「モッテコーイ」のかけ声を合わせ、街全体が興奮に包まれます。
壱岐市最大の夏祭り「郷ノ浦祇園山笠」は、270年以上の歴史をもち、石段を駆け上がる難所が見所の一つです。
他にも、伝統文化を受け継ぐ民俗芸能から新たな祭りまで、年間を通して大勢の見物客で盛り上がります。
長崎独自の食文化
長崎県の食文化は、交易があった中国やポルトガルなどの影響を大きく受けています。
地場で採れた食材を食べるという素朴な食文化であった長崎ですが、交易が盛んになった16世紀の中ごろにさまざまな料理や食材が入ってくるようになりました。
じゃがいも・たまねぎ・トマトといった食材、豚の角煮や天ぷらといった料理、長崎県名物である、ちゃんぽん・皿うどん・カステラも、全て長崎を通じて日本に伝えられたものです。
長崎は、日本の多様な食文化のはじまりの地としても言えるでしょう。
長崎県の移住支援の取り組み
移住を検討している人に向けて、長崎県がどのような移住支援の取り組みをしているのかを紹介していきます。
移住支援金
長崎県では、以下の条件を満たした移住者に対し、移住先の市町から移住支援金を給付しています。
1、住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上、東京23区内に在住又は東京圏(埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県をいう。以下同じ。)のうちの条件不利地域(注)以外の地域に在住し、東京23区内へ通勤をしていた方
2、住民票を移す直前に、連続して1年以上、東京23区内に在住又は東京圏のうちの条件不利地域(注)以外の地域に在住し、東京23区内へ通勤をしていた方
3、対象となる移住先(※)に移住した方で、5年以上継続して居住する意思のある方
4、県が運営する県内就職応援サイト「Nなび」に支援対象求人として掲載された法人に就職された方、又は県の地域産業雇用創出チャレンジ支援事業において、創業支援金の採択を受けて創業された方
5、県の地域産業雇用創出チャレンジ支援事業において、創業支援金の採択を受けて創業された方
6、 所属先企業等からの命令ではなく、自己の意思により移住した場合であって、移住先を生活の本拠とし、移住元での業務を引き続き行う方
7、長崎県内の各市町が設定している「関係人口の対象範囲」の要件に該当する方
<※対象となる移住先>
長崎市、佐世保市、島原市、諫早市、大村市、平戸市、松浦市、対馬市、壱岐市、五島市、西海市、雲仙市、南島原市、長与町、東彼杵町、川棚町、波佐見町、小値賀町、佐々町、新上五島町
なお、給付金額は2人以上世帯の場合は100万円、単身の場合は60万円です。ご自身が給付の対象になっていないか事前にチェックしておくことで、申請漏れを防ぐことができますよ。
ながさき移住倶楽部
長崎県への移住に関心のある県外在住者を対象として、「ながさき移住倶楽部」という無料会員制度があり、移住に向けて行動する際に役立つ、さまざまな特典サービスを受けることができます。
主な特典サービスは以下の通り。
・レンタカー料金の割引
・宿泊施設での割引・各種サービス
・引越料金の割引
・シニア向け住宅での割引・各種サービス
・住宅・リフォームローン
・リフォーム・新築工事費の割引
・不動産に関する特典
・自動車学校での割引・サービス
・経営コンサルタントのサービス
・電力会社のIJUターン応援プラン
・コワーキングスペースの利用料割引
・車の陸送、配車サービスの利用料割引
・カーリースサービスのキャッシュバック
・電力会社のIJUターン応援プラン
特典を受けられる条件や適用されるエリアなどに制約がありますので、きちんとチェックしてから会員の申し込みをすることをおすすめします。
ながさきウェルカムパスポート『よかパス』
「ながさきウェルカムパスポート『よかパス』」とは、長崎県外に在住かつ長崎市への移住を検討している方が、市内の協力店舗で割引等の特典サービスを受けられる制度です。
移住相談窓口「ながさき移住ウェルカムプラザ」や、長崎市が参加する移住相談会などで、希望する人に無料で利用カードを発行してくれます。
有効期間は発行日から2年間ですが、移住後であっても有効期間内であれば、特典サービスの利用は可能とのことです。
自治体における移住支援の取り組み
県の中心部となる長崎市以外にも、長崎県のさまざまな地域で移住促進の取り組みが行われています。県内で移住支援を行っている地域について紹介しますので、参考にしてみてください。
佐世保市
人口23万人の佐世保市は、長崎で2番目に大きい街です。利便性の高い生活を送りながらも、身近に自然を感じることができる、コンパクトな地形を持っています。
佐世保市は古くから港として栄え、現在はアメリカ軍基地が設置されているため、異文化が街に溶け込んでいます。佐世保バーガーやレモンステーキなど、アメリカ軍の影響を受けた佐世保発祥のグルメが楽しめるのも魅力です。
佐世保市では、さまざまな移住支援制度を設けています。例えば、住宅取得、就業に関する助成金などです。また、「ながさき移住倶楽部」に入会すると、レンタカー料金の割引や引越し料金の割引など、さまざまなサービスを受けることもできます。
佐世保市の特設サイトには、対象になる支援制度が分かるチェックチャートが用意されていますので、移住を検討している方は参考に事前に確認してみてくださいね。
参考:佐世保移住サポートサイト
大村市
長崎県の中央に位置する大村市は、長崎市や佐世保市へのアクセスが良く、ベッドタウンとしての一面も持っています。
1970年から50年近く人口が増加し続けており、暮らしやすいという声も多く聞かれます。子育て世帯の移住者も多く、首都圏からのUIターンも増加しているようです。
令和4年には新幹線が開通し、令和6年には大型商業施設やマンションなどから構成される開発地「サクラミライ新大村」が誕生予定です。利便性が増すことで、移住地としても注目を浴びそうです。
大村市では、お試し移住を支援する「おおむらくらしサポートプロジェクト」を用意しています。提携宿泊施設に滞在しながら、移住相談、観光付き体験ツアーに参加できるものですので、大村市への移住を検討している方は、チェックしてくださいね。
壱岐市
壱岐市は、九州の玄界灘に浮かぶ離島「壱岐島」にあります。大村市にある長崎空港から飛行機で30分程の距離にあります。
壱岐島は、中国の歴史書「魏志倭人伝」、日本の「古事記」や「日本書記」にも名が記され、日本の歴史を知る上で欠かせない島でもあります。
美しい青い海に囲まれ、アワビやウニなどの海の幸が豊富です。自然豊かな環境で育つ「壱岐牛」は、高品質な希少性の高い和牛としても知られています。利便性の高い暮らしはできませんが、自然の中で過ごしたいと言う方には魅力の多い市でしょう。
「島外通勤・通学者交通費助成」「壱岐市移住者賃貸住宅家賃補助金」など、移住・定住促進のための制度も複数用意されています。オンラインによる移住相談も受け付けているので、気になる方は問い合わせてみてくださいね。
参考:いきしまぐらし
五島市
五島列島の最南端に位置する五島市には、11の有人島と52の無人島があります。離島ではありますが、生活インフラが整っている島も多く、移住者数は長崎県内トップクラスだそうです。
移住者の年齢層は20代・30代が中心です。移住支援制度やサポート制度が充実しているので、島暮らしがしたいという方には、魅力の多い移住先ではないでしょうか。
五島市の移住支援については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、参考になさってくださいね。
参考:離島移住促進サイト-住んでみらんかな 五島やけんよか!
移住支援策を利用して長崎県への移住計画を
山や森、海に島と多様で豊かな自然に恵まれた長崎県。古くから海外との交流を通じて、それぞれの地域で特色のある文化が育まれてきました。
移住先を選ぶ際には実際にいろいろな土地を訪れ、地域の人や文化にふれて自分に一番合った土地を選ぶとよいでしょう。
それと同時に、長崎県の移住支援についても入念にチェックし、制度の利用を織り込んで移住計画を立てることで、新生活をスタートしやすくなりますよ。
なお、長崎県への移住を検討している方の中に、宿泊業界で働きたい!とお考えの方がいたら当社サービスおもてなしHRをご活用ください。