長崎県五島市の魅力と移住支援とは?
長崎県五島市は五島列島の最南端に位置し、福江島、久賀島、奈留島などを含む11の有人島と52の無人島で成り立っています。古い歴史を持ち、万葉集や蜻蛉日記などの古典作品にもたびたび登場しているのだとか。
豊かな自然に囲まれた地域ですが、生活環境も整っており、商業施設や医療機関、保育所や小中学校なども多数あります。
この記事では、五島市で暮らす魅力と移住支援の内容について解説します。離島での暮らしに興味のある方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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五島市で暮らす魅力
移住先として人気の高い五島市ですが、日々の暮らしを送る上でどのような魅力があるのでしょうか。代表的な例を紹介します。
新鮮でおいしい食材に恵まれている
五島市の魅力は、何と言っても新鮮でおいしい食材に恵まれている点でしょう。
ぶりやクエ、きびなごなどを始めとする魚介類や、五島列島のブランド牛「五島牛」、名物の「五島うどん」など、バリエーション豊かな食生活が楽しめます。
生活の基盤は食にあります。豊かな食生活を送ることが、心身ともに満たされた状態で毎日を送るための第一歩につながるのではないでしょうか。
温暖な気候と伝統のある暮らし
また、五島地方は対馬暖流の影響により、冬は温かく夏は涼しいという特徴があり、年間平均気温は17℃前後と比較的温暖な気候です。
また、古くから伝わる伝統的な行事が多いことも五島市の特長です。国の重要無形民俗文化財である奇祭や、念仏踊りといった行事が開催されるので、地域の歴史に触れながら住民との親睦を深められるのではないでしょうか。
医療施設が充実
五島市には、病院が4カ所、診療所が40カ所、歯科診療所が14カ所と、計58カ所の医療施設があります。
各支所地区だけでなく、二次離島地区にも診療所が開設されているため、島民の健康を維持するための環境は十分に整っていると考えていいでしょう。
また、対応が難しいと判断した患者はドクターヘリで島外に搬送し、適切な処置を受けられるように、国立病院機構長崎医療センターと連携が図られているのだそう。万一の事態にも迅速に対応してもらえる仕組みがあるため、安心して暮らせることでしょう。
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五島市へ移住する際の注意点
五島市への移住を検討する際には、いくつか考慮すべき点があります。
行き当たりばったりではなく、計画性をもって移住に取り組むことで、実際に移住をした際にギャップに苦しむリスクを軽減できるはずです。注意点を詳しく見ていきましょう。
不便を感じない生活のためには車が必須
五島市では島内の全域で路線バスが運行していますが、本数が多くないため通勤や買い物には不便なのだそう。
そのため、島の住民にとってマイカーは必需品です。家族が多い場合、少なくとも2〜3台は必要になると見て良いでしょう。
▼地方での車の必要性についてはこちら
首都圏へのアクセスには時間と手間がかかる
五島市から首都圏へのアクセスには、ある程度の時間と手間がかかります。
首都圏へ行くには福岡県や長崎県を経由する必要がありますが、五島列島から両県に到着するまでの時間はそれぞれ以下の通りです。
【五島列島福江島から福岡県】
・飛行機……40分
・フェリー……8時間30分
【五島列島福江島から長崎県】
・飛行機……30分
・フェリー……3時間10分
・高速船……1時間25分
飛行機や船は、天候に左右されやすいという弱点もあります。行きたい時、行きたい場所に行けるとは限らないことを覚えておいてくださいね。
物によっては割高に感じる場合も
家賃や物価は都市部より安いかほとんど変わらないものの、物によっては割高に感じることも。
ガソリンなどの燃料がその代表格です。マイカーが必須である五島列島での生活を送る上で、大きなウエイトを占める出費になるかもしれません。
必要以上に身構えることはありませんが、「地方=物価が安い」と安易に考えないことが大切です。
五島市の移住支援を紹介
五島市は移住支援に力を入れており、さまざまな角度から移住に関するサポートを提供しています。賢く利用し、スムーズな移住のためにいかしましょう。情報はすべて2023年9月時点のものです。
また、ここで取り上げる制度の他にも、五島市では移住や暮らしの助けになる支援制度が実施されています。詳細は五島市の移住定住促進サイトをご確認ください。
五島市の移住定住サイトはこちら
短期滞在住宅
五島市では、1カ月から3カ月の期間、無料で短期滞在ができるプログラムが実施されています。対象者は市外からの移住希望者で、以下のすべてもしくは1.2に該当する方です。
- ・五島市移住相談会に参加したことがある方(オンライン移住相談含む)
- ・五島市の下見経験がある方(Uターンは除く)
- 1.五島市へ定住するための住居を探す方
- 2.五島市内において定住のための住宅を建築予定、またはリフォーム中の方
非常に人気が高いため、Uターン者と下見をしたことのある方が優先ということです。興味のある方は、早めに申し込んだ方が良いでしょう。
参考:短期滞在住宅について/住んでみらんかな 五島やけんよか!
子育て世帯引越し補助
五島市に転入する子育て世帯等の引越し費用を、一部助成してもらえるという内容の移住支援です。
五島市に引越してきた時点で、以下のいずれかに該当する方が支給対象者です。
- ・18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある子(高校3年生以下)を扶養し、同居している世帯
- ・妊娠中であって、母子健康手帳の交付を受けている者を含む世帯
- ・夫婦の双方が40歳未満の世帯
転入するための引越しに要した経費(引っ越し業者に支払った実費相当額)に対し、上限15万円の補助金が出ます。
参考:子育て世帯引越し補助について/住んでみらんかな 五島やけんよか!
空き家バンクリフォーム補助金
五島市では移住希望者や市民に対して、市内の空き家情報を提供する「空き家バンク」を実施しています。UIターン者や新婚世帯が空き家バンクに登録された物件を取得し、リフォームする場合、費用の一部を補助する「空き家バンクリフォーム補助金」という制度があります。
対象のリフォーム箇所は以下の通りです。
- ・台所
- ・浴室
- ・便所
- ・洗面所
- ・内装
- ・屋根
- ・外壁
- ・設備等の改修
- ・不要物の撤去および運搬
これに加え、不要物の撤去及び運搬も対象となります。なお、補助額は補助対象経費の2分の1以内の額で、空き家の改修1件あたり上限は100万円です。また、空き家の持ち主が補助金を活用する場合も、上限100万円の補助が受けられます。将来、別の物件に引越しをする際にも活用できるのではないでしょうか。
参考:空き家バンクリフォーム補助金について/住んでみらんかな 五島やけんよか!
ばらかもん奨学金返還助成
市内で就労する、35歳未満の方の奨学金返還費用のうち一部が助成されます。
条件は奨学金の返還および市税を滞納していないことで、補助額は年間36万円(Iターン者は24万円)以内、期間は償還開始から10年です。
医療や介護といった職種の場合は助成額が異なるので、詳細は市の移住定住促進サイトをご確認ください。
参考:ばらかもん奨学金返還助成について/住んでみらんかな 五島やけんよか!
五島市は移住支援が充実している!
手厚い移住支援を実施している地方は数多くありますが、その中でも五島市は特に移住支援が充実している地域ではないでしょうか。移住後の暮らしに役立つ制度もあるので、ぜひ活用して夢の離島暮らしを実現させてくださいね。
なお、移住後の仕事探しは、おもてなしHRがお手伝いします!