愛知県ってどんなところ?
中部地方で人口が最も多い愛知県。東京都・神奈川県・大阪府に次いで、全国で4番目に多い県であり、2023年7月1日時点で人口は748万1863人です。
特に県庁所在地である名古屋市には、県全体の3分の1にあたる約232万人が暮らしています。そんな大都市を抱えている県であるにもかかわらず、森林や農地の割合も多いため、緑豊かな地域ともいえるでしょう。
気候は、四季を通じて温和です。降雨は夏季に多く、冬季に少ない傾向にあります。渥美半島と知多半島南部は黒潮の影響を受けて温暖ですが、北東部の山間地域では涼しさを感じられるのが特徴。尾張地方は、季節風による降雪が見られ、積雪となることもあるようです。
産業としては自動車が有名ですが、陶器や織物などの伝統産業、航空宇宙などの先端産業などさまざまなものづくりを行っていることでも知られています。
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愛知県に移住する魅力をご紹介
モノづくり王国としての産業力や経済力を持ち、豊かな自然や文化などにも恵まれている愛知県。ここでは、そんな愛知県の魅力をご紹介します。
充実した交通ネットワーク
愛知県は日本のほぼ中心に位置しているため、全国各地へ気軽にアクセスできます。新幹線を利用すれば、京都までは約35分、大阪までは約50分で移動することが可能です。
県営名古屋空港と中部国際空港セントレアという2つの空港があるほか、兵庫県まで続く名神高速道路があるなど、あらゆる交通ネットワークが充実しています。
また、2027年に開通予定のリニア中央新幹線では、名古屋から東京まで約40分で移動できるようになるため、東京圏での観光や仕事もより一層身近に感じられるでしょう。
都会のそばにある豊かな自然
愛知県は知多湾や三河湾、渥美湾など、海の自然を満喫できるスポットが各地に点在しています。たとえば、田原市のココナッツビーチは県内でも特に透明度が高いビーチとして有名です。
常滑市のりんくうビーチは中部国際空港から近いため、離発着する飛行機を間近で見ることができます。ロマンチックな夕焼けを鑑賞できる絶景の夕日スポットとして人気です。
また、県内唯一のスキー場である茶臼山高原では、5~6月初旬頃に色鮮やかに咲き誇る芝桜を見られるのだとか。なだらかな傾斜の土地一面が白やピンク、青紫に染め上げられ、見ごたえは抜群です。
魅力的なご当地グルメが豊富
愛知県には、魅力的なご当地グルメがたくさんあります。特に有名なのはひつまぶしや味噌カツ、味噌煮込みうどんなどでしょう。
これらの料理を提供する飲食店は県内各地にあるため、どこを訪れてもおいしいグルメを堪能することができます。
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愛知県が取り組む移住支援をご紹介
愛知県では、移住者に向けたさまざまな取り組みを行っているようです。ここでは、どんな移住支援があるのかを詳しくご紹介します。
愛知県移住支援事業(移住支援金の支給)
愛知県への移住・定住を促進させるために、移住支援金を支給する取り組みを行っています。これは東京圏から愛知県への移住で最大100万円を支給するという内容で、世帯で移住を行った場合は100万円、単身での移住を行った場合は60万円が支給されます。
この制度を利用するには、住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上(直近1年間は連続)、東京23区内に在住していた、もしくは埼玉県や千葉県などの東京圏に在住し、東京23区内に通勤していたなどの条件を満たさなければなりません。
参考資料:愛知県移住支援事業(移住支援金の支給)について/愛知県
移住相談窓口
愛知県のほぼ中央に位置する岡崎市では、中山間地域(通称:オクオカ)の人口の創出・拡大などを図るため、移住促進に取り組んでいます。
2022年夏より移住相談を受ける専用窓口を開設し、移住希望者からの相談を受け付け、移住に関連する情報を提供してくれるそうです。
ほかにも、空き家や借家など住まいの情報、・地域の特色や魅力に関する情報などを聞くことができます。
参考資料:移住相談窓口「愛称:もりまっち」/岡崎市
里山くらし体験
自動車産業でさかんな街として知られる豊田市では、豊田市の暮らしを体験できる施設「里山くらし体験館すげの里」を用意しています。
都市と山間部の交流や中山間地への定住を促進するために作られた施設で、農業体験や宿泊体験が楽しめるのだそう。これまでに米作りやお餅つき、収穫祭などが行われてきました。
宿泊料は1人1500円。ただし、別途シーツセットの実費クリーニング代として500円がかかります。宿泊は一度に13名まで利用できるので、大家族や複数世帯で利用するのもよいでしょう。
参考資料:豊田市里山くらし体験館すげの里
愛知県の宿泊業について
政府統計の総合窓口(e-Stat)で公開されている有効求人倍率によると、2023年7月時点の愛知県の有効求人倍率は1.29倍でした。同じ時期の全国の有効求人倍率も1.29倍だったので、全国と同じくらいの水準といえるでしょう。
宿泊業については、中部の新聞社がまとめた名古屋市内の主要ホテルの客室稼働率は6カ月連続で7割超えとなっているようです。全国旅行支援の活用や訪日観光客の回復、さらにはライブやコンサートなどの開催が宿泊需要を取り込んでいるのでしょう。
そんな愛知県全体の宿泊業の所定内給与は、新型コロナウイルス感染症が大流行していた2020年度と徐々に旅行者が回復してきた2022年度で若干変わっています。
厚生労働省が発表した賃金構造基本統計調査を基に、どれだけ変わったのかを確認しておきましょう。
企業規模 | 2020年度 | 2022年度 |
10~99人 | 男性:26.1万円
女性:19.7万円 |
男性:26.8万円
女性:21.9万円 |
100~999人 | 男性:31.4万円
女性:23.3万円 |
男性:30万円
女性:23.4万円 |
1000人以上 | 男性:28.2万円
女性:21.2万円 |
男性:28.8万円
女性:21.2万円 |
宿泊業の所定内給与は企業規模によって異なりますが、愛知県の場合、どの規模の宿泊施設も給与に大きい変動はないようです。
企業規模が小さい施設だとわずかに給与が上がっているようですが、比較的規模の大きいところはほぼ変動がなく、一部では下がっていることもありました。
しかし、実際に愛知県の宿泊業の求人を見てみると、統計を基にした給与よりもはるかに高い金額で求人募集を行っているところもあります。
また、宿泊業といえども、フロントスタッフ、清掃スタッフ、経理担当など、さまざまな働き方があり、それぞれの部署によって給与が異なるので、仕事を探すときは給与面や条件などをしっかりと確認することが大切です。
出典:令和2年賃金構造基本統計調査/政府統計の総合窓口(e-Stat)
出典:令和4年賃金構造基本統計調査/政府統計の総合窓口(e-Stat)
移住体験をして愛知県の魅力を知ろう!
愛知県では、県だけではなく、岡崎市や常滑市など各市町村でも移住支援を行っています。今回ご紹介したのはあくまで一例で、実際はほかの市でもお試し移住や相談窓口の設置など、移住に関する取り組みをしているようです。
お試し移住や暮らし体験を一度試してみるだけでも、愛知県の魅力がわかるはずなので、興味をお持ちならぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
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