多彩な観光スポットを持つ神奈川県への移住
神奈川県には西洋文化をいち早く取り入れた横浜や、良質の温泉に恵まれた箱根、古い街並みが美しい鎌倉、アメリカの文化が感じられる横須賀など観光スポットがたくさんあります。神奈川県の暮らしにはどんな魅力があるのでしょうか。
都心から日帰りで行ける手つかずの大自然
神奈川県は都会的な顔とはまた別の、自然を感じられるスポットがあります。横須賀沖から船でわずか10分ほどの距離にある無人島は、かつて旧日本軍の要塞(ようさい)として使われていました。
今では公園として歴史散策やBBQ、夏はビーチリゾートを楽しむ人でにぎわっています。兵舎や弾薬庫など旧要塞(ようさい)施設を覆うように、木の根を張り巡らせる手つかずの自然は、まさに神秘的な空間といえるでしょう。
また箱根には、約3000年前の箱根火山によってできた爆裂跡があります。火山噴火により樹木は立ち枯れ、赤茶色の山肌が見え、白い噴煙が吹き上がる様子から「地獄谷」と呼ばれていました。今もなお100℃前後の噴煙が上がり続けており、大自然の迫力を感じられるスポットです。
見どころがいっぱいの神奈川県
日本有数の観光都市、横浜をはじめ県内の広範囲に観光スポットがある神奈川県。古都の雰囲気を味わえる鎌倉は、日本最古の禅寺や鎌倉のシンボルともいえる大仏、ご当地グルメを食べ歩きできる観光ストリートなど、幅広い年代の人々が楽しめる場所です。
鎌倉から電車で20分程の距離には、江ノ島があります。江ノ島には波の浸食でできた洞窟や日本三大弁財天の一つ「裸弁財天」がまつられている神社など、海水浴だけではなく、季節を問わずに楽しめる場所がたくさんあります。東京から1時間ほどでいけるのも魅力ですね。
ジャンクフードから海鮮料理まで豊かな食
神奈川県には、東アジア最大規模のチャイナタウンとして知られる横浜中華街があります。大通りから細い路地裏まで飲食店が立ち並ぶので、食べ歩きにおすすめの場所です。
米軍基地や自衛隊の基地がある横須賀市は、ボリュームたっぷりのハンバーガーなどアメリカンな料理を楽しめます。また、しらす漁やまぐろ漁が盛んなことから、生しらす丼やまぐろ料理が有名です。
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移住前にチェック!神奈川県の住環境
基本情報
人口 | 923万3545人(2023年7月) |
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転入人口 | 23万7839人(2022年) |
年間降水量 | 1658.5mm(横浜市2022年) |
雨日数 | 105日(2021年) |
気温 | 日平均16.7℃、最高気温31.5℃、最低気温2.2℃(横浜市2022年) |
求人倍率 | 1.11倍(2023年6月) |
消費者物価 地域差指数 |
103.1(2022年) |
都心部からアクセスしやすい環境
神奈川県は東京都心までの交通アクセスが良く、距離的には遠い地域でも、快速・特急を利用すれば東京へ30分以内で行ける駅もあります。
駅前には大型商業施設や飲食店が多くありますが、駅を少し離れると閑静な住宅街が広がり、自然公園、緑地が多く整った住環境です。神奈川県は、住みやすさなどからベッドタウンとして発展し、東京に次ぐ人口を有しています。
子育て世代にうれしい環境
神奈川県の県庁所在地である横浜市は、待機児童ゼロを目指し、市内18区すべてに保育教育コンシェルジュを配置しています。
就学前の子どもを持つ母親を対象にしたサービスで、各家庭のニーズに合った保育サービスなどを紹介する、保育園に入れなかった場合のアフターフォローをするなど、子育て支援の活性化に取り組んでいます。
また、父と子どもが一緒に学べる講座やイベントなどの情報を発信するヨコハマダディの運営など、父親の育児をサポートする制度も設けられています。
横浜市での生活や、移住支援制度については以下の記事をご参照ください。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
神奈川県の移住・定住支援の取り組み
神奈川県は都会の便利さがありながら、海、山、川という自然の魅力も併せ持ち、移住者も年々増加傾向です。各市町村で行っている移住支援制度を、3つの市を例にご紹介します。
平塚市
平塚市は神奈川県のほぼ中央、茅ヶ崎や江の島へと続く湘南エリアに位置する街です。心地よい潮風を感じながら、湘南の街ならではの刺激のある暮らしが送れます。
支援金などの移住支援はありませんが、中学3年生まで医療費が通院・入院問わず無料であったり、妊娠中から就学前までの子育てをサポートする支援施設があったり、子育て世代への支援に積極的です。
子育て環境では、大学のキャンパスで子ども向けの講義が行われたり、子どもたちが五感で科学を体感できるイベントが実施されたりと、楽しみながら学べる取り組みがいっぱいあります。
相模原市
神奈川県内では横浜市、川崎市に次いで人口が3番目に多い都市です。新宿まで快速で約30分という、アクセスの良さが魅力です。また、リニア新幹線の駅が市内に設置される予定で、実現すれば都心までの所要時間が約10分と、移動時間が飛躍的に短縮されます。
相模原市であれば、都心で働きながら移住するという選択もできるでしょう。都心に比べて家賃や物価も安く済むため、生活費を抑えながら利便性の高い暮らしが実現できそうです。
自然も多く、のどかな里山風景が色濃く残っている相模原市。日帰りで移住体験ができる藤野里山体験ツアーでは、かながわ観光大賞で審査員特別賞を受賞しました。里山に暮らす人たちと一緒に料理を作ったり、話したりとライフスタイルを楽しく体験できます。
箱根町
箱根は「箱根十七湯」と呼ばれるように、大小17の温泉地が集結した日本有数の一大温泉街です。箱根町には移住支援として「箱根町民間賃貸住宅家賃補助制度」を設けています。
箱根町内の民間賃貸住宅に入居する新婚世帯または転入若者世帯を対象に、家賃の一部が補助されます。また子育て支援として、小学校在学児童を養育している世帯を対象とする「学校給食費補助金制度」や「高等学校等通学費補助金」など経済的な負担を軽減する制度が充実しています。
箱根での生活に興味のある人は、以下の記事も読んでみてくださいね!
まだまだたくさん!神奈川県の魅力的な街と移住支援制度
ここまで紹介してきた街のほかにも、神奈川県には魅力的な市町や移住支援に力を入れている自治体があります。以下のリンク先で詳しく紹介しているので、神奈川県内への移住を考えている人はぜひ参考にしてください。
神奈川県の宿泊業界の傾向は?
神奈川県は、都心からのアクセスの良さから、プチ旅行の場所としても選ばれやすく、国内旅行の地として人気が高い地域です。
空港がないという理由で、インバウンドの集客に苦戦することはありますが、日本人旅行者数のランキングでは上位に入っています。古い町並みが美しい鎌倉や良質な温泉に恵まれた箱根は、観光地として根強い人気があります。
2023年5月時点での神奈川県の有効求人倍率は0.92倍です。求職者にとっては不利とも言える状況ですが、宿泊業・飲食サービス業の求人倍率だけを見ると、前年と比較して26%以上の伸びがあるというデータもあり、宿泊業界を目指す方にとってはチャンスの多い環境かもしれません。
特に、温泉地である箱根の宿泊施設の求人は増加傾向にあります。老舗旅館・高級旅館が多く、旅館ならではのおもてなしを提供したいと考えている方にとって、魅力的なエリアでしょう。
また、異国情緒溢れる港町である横浜には海沿いに多くのホテルが建ち並び、ホテルからの夜景は宿泊客の楽しみの1つにもなっています。記念日を過ごすために利用されることも多いようです。特別な時間を提供するお手伝いができるのは、ホテルマン冥利に尽きるでしょう。
横浜市内は利便性が高く、生活に困ることはありません。移住を検討している場合でも不安な点は少ないため、新しい挑戦の土地としてもおすすめです。
魅力がいっぱい!神奈川県への移住を考えてみよう
神奈川県は海や山などの豊かな自然と、おしゃれな商業施設や観光施設のある都市を持つ大変魅力的な地域です。交通のアクセスもよく、東京はもちろん新幹線を利用すれば、東海や関西方面へもすぐに行くことができます。神奈川県には、お試し移住体験できる自治体もたくさんあるので、興味のある方は利用するのもよいですね。
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