和歌山県で暮らす魅力と移住支援とは?
紀伊半島に位置する和歌山県は、温暖な気候と広大な山なみで知られている地域です。ミカンや梅、ビワの産地としても有名ですよね。「暖かい地方でのんびり暮らしたい!」という方の移住先として、ぴったりではないでしょうか。
この記事では、和歌山県で暮らす魅力や移住支援について解説します。移住を考える際の参考に、役立ててくださいね。
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和歌山県の特徴
和歌山県にはどのような特徴があるのでしょうか。平均気温などの基本情報と生活を見てみましょう。
基本情報
人口 | 90万3000人(2022年 10月) |
---|---|
転入人口 | 1万 3859人(2022年 10月) |
年間降水量 | 166.5mm (和歌山市2022年) |
雨(雪)日数 | 25日(和歌山市2022年) |
気温 | 日平均17.3℃、最高気温36.9℃、最低気温-1.1℃(和歌山市2022年) |
求人倍率 | 1.24 倍(2023年6月) |
消費者物価 地域差指数 |
99.1(2021年) |
参考:
台風対策がされている
和歌山県は近畿地方の南に突き出た、紀伊半島の南西部に位置しています。南北に長い和歌山県は、地域によって気候が大きく異なることをご存知でしょうか。
県北部は年間を通じて天気や湿度が安定していて、降水量も少ないとされています。一方で、県南部は温暖で台風の影響を受けやすく、降水量の多い地域もあります。
過去、和歌山県は大きな台風被害がありました。その経験から、住宅支援など暮らしの再建にあたり、「洪水情報の充実化」「浸水対策」「台風や集中豪雨などの風水害対策の強化」が進められています。今後はより安心して暮らせる街になるのではないでしょうか。
利便性の高いエリアもある
和歌山県は、市町村間で大きな人口の差があり、県民の約4割近くが和歌山市に住んでいます。
和歌山県の都市部では電車や路線バスなど公共交通機関が発達していますが、山里の地域ではバスの本数が少ないため、自家用車を利用する人が多いそうです。
車やバイクの免許を取得してから移住すると移動に不便を感じにくいかもしれませんね。
子どもの医療費が無料の市町村が多く、なかには高校生までを対象とした手厚い子育て支援を整えている自治体もあります。
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温泉と聖地が待っている!和歌山県に移住する魅力とは
和歌山県はグルメや温泉、パワースポットなど、その土地ならではの多彩な魅力にあふれた地域です。和歌山県に移住する魅力についてみていきましょう。
自然の特色をいかした温泉
和歌山県には、白浜温泉や勝浦温泉など雄大な青い海を見渡せる温泉があります。
潮風を感じながら温泉につかることができ、温泉に入った後は新鮮な海の幸を使った料理を楽しむなどぜいたくなひとときが過ごせます。
川湯温泉は大塔川の河原に湧き出る、全国的にも珍しい温泉です。川原を掘ると湯が出てくるので、自分だけの露天風呂を作って楽しむことができます。
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大自然に囲まれたパワースポット
和歌山県には「熊野三山」と呼ばれる寺社があり、そこに続く熊野古道は古くからの有名なスポット。「蟻の熊野詣」とたとえられるほど、多くの信仰者が列をなして熊野を参詣したそうです。
人々が悟りを求めて歩いた3つの参詣道と霊場は「紀伊山地の霊場と参詣道」として、世界遺産に認定されています。
近年はパワースポットやトレッキングスポットとしても注目され、国内外から観光客が訪れています。
果物や海鮮など数々の特産品
和歌山県では、ミカンや桃、柿などさまざまな種類の果物が栽培されており、年間通して新鮮な果物を楽しむことができます。
日本一の生産量を誇る梅は、最高級品の南高梅が栽培され、梅干しや梅ジュースなどに加工されます。ほかにも、梅を使ったハンバーガーや和菓子など、たくさんのオリジナル商品が生み出されています。
紀南の海は、黒潮による餌の豊富な漁場が多く、イセエビやマグロ、タチウオなど地元で獲れる海鮮も絶品です!
和歌山県の移住支援とは
和歌山県は、移住者から「支援が手厚い」という声が上がる地域です。
各市町村と、県全体の主な移住支援例を紹介するので、今後の参考にしてくださいね。なお、移住支援に関する情報はすべて2023年8月時点のものです。
また、今回紹介する地域の他にも移住支援を実施している自治体はあるので、和歌山県の移住情報サイトをご確認ください。
和歌山県の移住支援情報サイトはこちら
和歌山市
和歌山市では、家族で市の生活を体験できる「トライアル和歌山市」を設けています。
お試し居住施設に宿泊できるだけでなく、ワーケーションや漁業体験ができることや、子どもたちが一時的に地域の学校へ通える制度があることが特色です。移住前から新しい友達ができるかもしれません。
また、和歌山市内3カ所のお試し住居施設の他、東京都内で和歌山市の雰囲気を感じられる分室もあります。滞在期間や利用料金は施設によって異なるので、詳細はホームページをご確認ください。
参考:トライアル和歌山市について/和歌山市移住定住支援サイト
田辺市
「ハートの雇用事業」では、介護事業所に就労する移住者に対し助成金を支給する制度です。介護職員初任者研修などにかかる費用の全額と、研修期間の生計費11万2000円×2カ月分の助成が受けられるので、安心して研修に打ち込めるのではないでしょうか。
また、東京圏から田辺市に移住し、市内で就労した方に対して移住支援金(単身者:60万円/2人以上の世帯:100万円)を交付しています。
起業支援にも積極的で、県外から移住し起業する方に向けて、起業費用を補助する取組みもあるので、新しいことにチャレンジしたい方にとってはピッタリですね。
参考:
紀美野町
「紀美野町定住促進補助金制度」は、住宅の新築や購入、増改築などにかかる費用を補助する制度です。住宅建築用の土地の購入も補助の対象です。
2023年4月1日からは補助対象経費の制限が250万円以上から50万円以上に緩和されました。ちょっとしたリフォームなどでも対象になる場合があるので、活用すればより良い暮らしを実現できることでしょう。
費用の種類や金額によって補助金額が異なるので、詳細は市のホームページをご確認ください。
さらに、「紀美野町定住奨励金」では、5年以上定住する意志のある方を対象として奨励金を支給しています。奨励金額は1人につき3万円で、申請期限は住民登録した日から1年以内です。
参考:
県全体
和歌山県全体では「継業補助金」によって、地域の “なりわい” を引き継げるような支援を行っています。
移住者ならではの新たな視点により再活性化し、地域で継続できる “なりわい” を営む方に最大100万円を支給しており、多くの成功例を生み出しています。
「空き家改修補助金」では、空き家を改修する方に最大80万円を交付しているので、お気に入りの住まいづくりに役立てる移住者が増えているようです。
また、和歌山県への移住を検討している首都圏在住の方を対象に、居住地から訪問地までの往路交通費を最大2万円まで支援しています。移住の下見に行く際には、活用すると良いでしょう。
魅力あふれる和歌山県への移住を考えてみよう!
和歌山県は、温泉やパワースポット、美味しいくだものや海の幸などの地域資源がたくさんあります。充実した移住支援があることも、和歌山県の魅力の一つでしょう。
移住の受け入れに先駆的に取り組んできた地域もあり、先輩移住者が次世代の移住を支援する動きも見られます。今回の記事を参考に、和歌山県への移住を前向きに考えてみてくださいね!
なお、移住後の仕事探しはおもてなしHRが力になります。