自衛官から民間企業に転職することは可能？強みとなるスキルやおすすめの転職先を紹介

自衛官として働いている方の中には、民間企業への転職を検討している方もいるはずです。転職に不安を感じている場合もあるかもしれませんが、自衛官の転職率は比較的高く、自衛官から民間企業への転職は少なくありません。自衛官の転職理由や自衛官の経験で身につくスキル、自衛官におすすめの転職先を解説しますので、参考にしてください。

自衛官から民間企業に転職できる？

自衛官は、国の防衛や災害派遣、国際平和協力活動などを担い、国と国民を守るという大きな責任がある仕事です。

自衛官に従事している方は、毎日厳しい訓練に耐えたり、危険な現場にも率先して向かわなければならなかったり、常に使命感を持って働いていることでしょう。

やりがいが大きな仕事であるのは確かですが、一般職の公務員や他の公安職と比べると離職率が高い傾向があります。

自衛官から民間企業に転職するケースは少なくありません。

しかし「民間企業で本当にやっていけるのか？」「どんな仕事なら転職できるのか？」と不安になることもあるはずです。

転職を成功させるためには、強みとしてアピールできるスキルを見つけたり、スキルがいかせる仕事を探したりすることが重要です。

それらが見極められれば、転職が成功する可能性は十分にあります。

参考：防衛省・自衛隊の人的基盤の強化 に関する有識者検討会報告書/防衛省

自衛官の転職理由

自衛官の転職理由にはどのようなものがあるのでしょうか。まずは、代表的な転職理由を紹介します。

ケガや体力への不安

自衛官は過酷な訓練や任務に従事するため、身体的な負担が多い仕事です。

そのため、働き方に不安を感じる自衛官は少なくありません。年齢を重ねるほどにその不安は大きくなる傾向があり、長く務められるかを考えたことで転職を決断することがあるようです。

新たなキャリアへの挑戦

国家公務員として働く自衛官ですが、安定的に働けるというメリットがある反面、裁量がなかったり、業務の範囲が決められていたりすることが少なくありません。

「得意なことをいかしたい」「仕事の選択肢を増やしたい」という思いから、民間企業で働くことを考えるケースもあります。本当にやりたいことを実現したいという熱意が、転職理由になるようです。

家族の負担軽減

自衛官は不規則な勤務形態であったり、転勤が発生することが多かったりするため、家族に負担がかかることが少なくありません。

災害や有事が発生した場合は現地に向かわなければならず、家族が心配するという声もあります。家族にかかる心身の負担を軽減したいと考えることが転職理由になる場合も少なくありません。

転職でいかせる自衛官のスキル

転職を成功させるためには、これまでに培ったスキルを洗い出し、アピールできる強みを見つけ出す必要があります。転職を検討している自衛官の方の中には、どのようなスキルが備わっているのか分からないという方もいるでしょう。自衛官としてどのようなスキルが身についているのか、それらが転職でどのようにいかされるのかを紹介します。自衛官としての経験によってたくさんのスキルが身についていることに気づけるかもしれません。

リーダーシップ

部隊やチームを率いたり、災害や有事の際に国民を守ったり、リーダーとして訓練する自衛官。

自衛官の持つ指導力や決断力、自主的に行動する姿勢は、主体性が評価される業界や職種では特に役立ちます。新たなキャリアを積む場合も、知識や技術の取得スピードがはやいはずです。

チームワーク

自衛官の仕事では、困難な状況でチームと協力し合って行動することが求められるため、チームワークが不可欠です。

メンバーとの連携や協力を促進する能力は、共通の目標に向かって努力したり、チームのコミュニケーションを促進したりすることにいかされます。

ストレス耐性

高いストレス下で勤務したり、厳しい訓練に耐えたり、ストレス耐性が高くなければ自衛官の仕事は勤まりません。

プレッシャーやストレスを感じる業務にあたっても、自衛官で培ったストレス耐性があれば負担を感じることは少ないでしょう。

奉仕の精神

自衛官は国や地域社会に奉仕することを使命としていることから、他者への貢献意識が培われます。

民間企業では、貢献度の高い人材が求められることが少なくありません。他者に配慮したり自主的に行動したりして積極的に貢献しようとする姿勢は、高く評価されるでしょう。

運動能力

肉体的な訓練を積んでいることから、自衛官は高い運動能力を持っています。体力的な不安を感じることは少ないでしょう。

移動が多い仕事や身体を使う仕事、アクティブな環境でも活躍できるはずです。

危機管理能力

自衛官は、危機的な環境においても冷静で迅速な対処ができるように訓練しています。

緊急事態や予期せぬ変化にも適切な判断を下すことができるため、周囲からの信頼の獲得にもつながるはずです。

自衛官におすすめの転職先

自衛官から民間企業への転職を成功させるためには、これまで培ったスキルを存分にいかせる仕事を選ぶことが重要です。全てのスキルをいかそうとせず、自身の強みといえるスキルに焦点をあてることも大切です。自衛官におすすめの転職先をいくつか紹介します。

警備員

これまでこなしてきた数々の訓練や守衛業務の経験は、警備員の仕事でいかされることは間違いありません。

危機管理能力や防犯対策に関する知識や機能が十分に備わっていることから、即戦力として活躍できるでしょう。

整備士

自衛官の仕事では、装備や車両の整備に携わることが多くあります。その経験をいかして、整備士としてのキャリアを積むこともできるでしょう。

整備士は、高度な技術力や綿密な作業管理が求められる仕事です。基礎的な技術や能力は備わっているため、すぐに現場に出ることができるはずです。

営業職

営業職では、リーダーシップを発揮したり主体的に行動したりすることが求められます。プレッシャーを感じる場面も多いことから、ストレス耐性も必要です。

自衛官からの転身というキャリアが、お客様の心をつかむきっかけになることもあり得ます。自衛官の経験がアドバンテージと感じることが多くあるでしょう。

ホテルマン

接客スキルに注目されることが多いホテルマンですが、お客様の安全を守るという重要な役割も担っています。奉仕の精神とともに、危機管理能力もいかされる仕事です。

重い荷物を運ぶために体力が必要であったり、夜勤をこなしたりすることもありますが、自衛官の経験があれば体力的な不安や負担を感じることも少ないでしょう。

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国家公務員として厳しい環境下で忍耐強く働いてきた自衛官には、さまざまなスキルが備わっているでしょう。

「民間企業で働くことはできるのか」「いかせるスキルがあるのか」と悩むこともあるかもしれませんが、不安を感じる必要はありません。

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