憧れのパティシエになるにはどうしたらいい?
幼いころの夢は「ケーキ屋さん」だったという方もいるのではないでしょうか。中には、大人になってもその夢を持ち続けているという方もいるかもしれません。
スイーツ好きが高じてパティシエを目指そうと考えている方もいるでしょう。
パティシエ(patissier)とは「菓子製造人」を意味するフランス語で、洋菓子職人として働く人がパティシエと呼ばれています。
ケーキや焼き菓子の他に、ゼリーやムース、チェコレートなど、さまざまな洋菓子を作るのがパティシエの仕事です。
洋菓子は、美味しさだけでなく美しい見た目やかわいらしい見た目でたくさんの人を魅了します。小さな頃に食べた洋菓子が思い出の味になることも少なくありません。
特別な一日を彩る豪華な洋菓子、日々の生活に豊かさを与える小さな洋菓子。
そんな洋菓子を作るパティシエになるには、どのようにすれば良いのでしょうか。パティシエについて詳しく見ていきましょう。
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【パティシエになるには】パティシエになるための方法
パティシエになるにはどのような方法があるのでしょうか。代表的な2つのパターンを紹介します。
専門学校で学ぶ
パティシエになるには、調理・製菓系の専門学校に入学するという方法があります。
専門学校では、現職のパティシエが直接指導してくれたり、海外への研修プログラムがあったりと実践的な授業が多く実施されています。校内に店舗を設けている専門学校もあり、生徒が作った洋菓子が販売されています。
卒業後は洋菓子店やホテルなどに就職するのが一般的です。さらに修行を積むため、洋菓子が有名な国へ留学することもあるようです。
専門学校で学んだ基礎知識があるため、就職後のスキルアップのスピードは早いでしょう。
店舗で修業をする
製菓専門学校に進学をせず、すぐに製菓店へ就職してパティシエとしての修業をするという方法もあります。
パティシエ未経験で就職することになるため、最初のうちはお菓子作りよりも準備や片付けなどの業務が多くなるでしょう。
洋菓子の材料を計量したり、器具を片付けたりといった作業をしながら、先輩パティシエの仕事を学び、洋菓子作りの基礎的なスキルを身につけていきます。
パティシエを名乗れるようになるまでは数年かかると言われていますので、下積み期間が長くなる覚悟は必要でしょう。
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【パティシエになるには】持っておきたい資格
パティシエになるには取得が必須である資格はありません。しかし、持っておくことで就職に有利であったり、就職後にキャリアアップしやすかったりする資格はあります。パティシエとして働くために持っておきたい資格を2つ紹介します。
製菓衛生師
製菓衛生師とは、パティシエとして基礎的な技術や知識があることを証明する国家資格です。製菓技術や知識だけでなく、公衆衛生や添加物に関する知識があることを証明してくれます。
取得方法には下記の2パターンがあります。
- ・2年以上の製菓業務に従事し、受験資格を取得した上で都道府県知事が行う試験に合格する
- ・厚生労働省が指定する製菓衛生師養成施設を卒業し、都道府県知事が行う試験に合格する
試験科目は、「衛生法規」「公衆衛生学」「食品学」「食品衛生学」「栄養学」「製菓理論及び実技」の6科目で学科試験のみです。試験期間は各都道府県によって異なります。
製菓専門学校では、製菓衛生師の取得がカリキュラムとして組み込まれていることが多く、パティシエを目指す場合は持っておくべき資格と言えます。
菓子製造技能士
もう1つの資格は、「菓子製造技能士」です。
菓子製造技能士は国家資格で、技能資格の一つです。製菓技術の専門性と技能を証明する資格で、取得することでパティシエに必要な知識と技術を持っていることを認められた証となります。
製菓の技術力を証明できるため、就職だけでなく独立にも役立つ資格です。
菓子製造技能士には1級と2級があり、1級は7年以上実務経験、2級は2年以上の実務経験が必要です。
2級は厚生労働省指定の専門学校などを卒業している人が対象となり、卒業と同時に受験資格が得られることが多いようです。
試験は筆記試験と実技試験の両方があります。筆記試験では食品・製菓、衛生面に関する基本的な知識を問われ、実技試験では指定された洋菓子を時間内に仕上げる試験などがあります。
製菓製造技能士についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。あわせてお読みください。
【パティシエになるには】パティシエが活躍できる職場
まずは、パティシエが活躍できる職場を紹介します。同じパティシエでも職場によって働き方が異なりますので、パティシエとしてどんな仕事がしたいのかを考える参考にしてくださいね。
洋菓子店
1つ目は洋菓子店です。パティシエが働く場として多くの方が思い浮かべるのではないでしょうか。
洋菓子を作ることがメインの仕事ですが、具体的な仕事内容は勤務する洋菓子店によって異なります。
大手の洋菓子店であればパティシエの数が多く、洋菓子の製造量も多くなります。そのため、洋菓子作りを工程ごとに分けて分業することも少なくありません。
街の小さな洋菓子店の場合は、パティシエが一人であったり、少人数であったりするため、全ての工程を一人で担うこともあります。
どちらの場合でも、開店時間に合わせて店頭の商品を揃えなければならないため、仕事は早朝から始まることが多いようです。入学・卒業シーズンやクリスマスなどの繁忙期は、深夜まで仕事をすることも。
また、スイーツを作るだけではなく、パティシエが接客や販売に関わることもあります。
レストラン
2つ目はレストランです。レストランのデザート担当としてパティシエが在籍することもあります。
提供する洋菓子の種類は洋菓子店と比べると少ないことが多いようですが、美しい見た目を意識した盛り付けのセンスが必要です。
お客様の要望やレストランの利用目的に合わせて、デザートの提供方法を工夫することもあります。
特別な日を祝うためにレストランを利用するお客様も多く、パティシエが作るデザートが誕生日や結婚記念日などの思い出を彩る一品になるでしょう。
レストランによっては、パティシエとしての業務だけでなく、調理の補助やホールスタッフの業務をすることもあるようです。
ホテル
3つ目はホテルです。
ホテルで働くパティシエは、販売用の洋菓子やレストランで提供される洋菓子、パーティー用のデザート、ウエディングケーキなど、さまざま種類の洋菓子を作ります。
在籍するパティシエの数は多く、担当業務や勤務時間が分けられていることが一般的です。
宴会場があるホテルでは、パーティーや結婚式の会場になることも多く、提供される洋菓子の数は膨大です。ウエディングケーキのような、大きな洋菓子を作ることもあります。
定期的にスイーツフェアが開催されるホテルもあり、質の高い洋菓子を目当てに訪れるお客様も少なくありません。パティシエが作る洋菓子が、ホテルのイメージに直結することもあります。
扱う材料の種類が豊富だったり、華やかな見た目の洋菓子が多かったりするのは、ホテルのパティシエならではでしょう。
パティシエを目指すならホテルがおすすめ!
パティシエになるには、製菓の専門知識や技術が必要になることは当然ですが、実際にパティシエとして活躍するためには、製菓技術の研磨が重要です。
ホテルはパティシエの人数も多く、扱う洋菓子の種類も豊富。数々の洋菓子を作りながら、スキルアップができる環境でしょう。
未経験でも応募できる求人も多く、これからパティシエを目指したいという方にもおすすめです。
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