「やむを得ない事由」なら即日退職できる?
今の仕事を続けている方の中には、1日でも早く会社を辞めたいという想いを抱えている方もいるのではないでしょうか?
ただ、民法627条では「会社に対して退職の意志を伝えてから2週間後には辞めることができる」と定められていますし、ほとんどの会社では就業規則の内容が優先されるため、最終出社日を迎えるまで1~2カ月の期間を要することも。
しかし、周囲が「退職もやむを得ない事由」だと理解してくれれば、即日退職することができると言われています。
当記事では、退職するのはやむを得ない事由だと判断される内容を例文とあわせて解説するとともに、スムーズに辞めるコツについても紹介するので参考にしてくださいね。
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「やむを得ない事由」とは?
一般的にいわれる「やむを得ない事由」とは、結婚・出産や家族の介護、自身の病気など人によってさまざまです。
周囲の理解を得て、スムーズに退職するためには、事由の内容に関わらず説得力のある内容にまとめたうえで誠心誠意を持って対応する必要があります。
次の項目では、やむを得ない事由で退職を伝える際の例文を挙げているので、伝え方に悩んでいる方は参考にしてくださいね。
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退職する際に伝えるやむを得ない事由4選
ここでは、退職する際に伝えるやむを得ない事由を4つの場面に分けて紹介します。
【結婚・出産の場合】家族で話し合った内容を的確に伝える
〇〇月〇〇日に入籍することになり、結婚準備を進めている中で新しい命を授かりました。
そのため、最近体調を崩すことが多くなり、休日もほとんど起き上がれない状態が続いています。
産婦人科の先生からの助言をもとに、家族とも話し合い、体調面を考慮して退職させていただきたく存じます。
【親の介護の場合】介護の度合いを分かりやすく伝える
地方に住んでいる母が寝たきりとなり、誰かのサポートがないと生活もままならない状態が続いています。
施設への入居も検討しましたが、私をここまで育ててくれた母を自分で見ていきたいという想いが強くなり、退職を決意しました。
【自身の病気の場合】仕事ができないほどの症状だと伝える
これまで会社に貢献できるように努力してきましたが、〇〇月より体調が優れず通院していました。
医師に相談した結果、今は症状の改善に尽力する必要があるという結論に至ったため退職させていただきたいです。
【労働契約締結時に明示した労働条件と実状が異なっていた場合】確認を怠った自分自身にも非があることを謝罪する
入社時に労働契約締結をさせていただきましたが、労働条件に記載のない業務もしております。
労働契約内容の確認を怠った私自身にも非がありますが、このまま仕事を続けることが難しくなりました。
大変申し訳ありませんが、〇〇月で退職させていただきたく存じます。
やむを得ない事由でスムーズに退職するコツ
やむを得ない事由で退職するとしても、できるだけスムーズに交渉したいですよね。
ここでは、やむを得ない事由でスムーズに退職するコツについて4つ解説します。
事前に退職届を用意しておく
まず、事前に退職届を用意して、スムーズに話し合いを終えるようにしましょう。
退職届がないまま話し合いを進めても、その場だけの話でまとめられてしまい、辞めるために必要な処理が滞りやすくなることも。
強い退職の意志を表すためにも、退職届の準備を怠らないようにしてくださいね。
先に直属の上司に伝える
退職届の準備を終えたら、直属の上司のアポイントメントを取りましょう。
最初に退職の意志を伝えるのは、日頃の業務を統括している直属の上司になります。
話し合いをする場所は、防音設備が整っている会議室などを選んでおくと、双方とも落ち着いて話し合いができるでしょう。
職場環境などの不満は言わない
退職に関するやむを得ない事由を伝える際は、職場環境などの不満は言わないようにしましょう。
立つ鳥跡を濁さずというように、やむを得ない事由とはいえ、周囲の理解を得るためには職場に対する不平・不満を伝えるのは良くありません。
これまでお世話になったことに対する感謝の気持ちをしっかり伝えることを、意識してくださいね。
有給休暇の残日数などを確認しておく
退職の意志を伝える前に、有給休暇の残日数を確認しておきましょう。
前述のとおり、民法上では退職の意志を伝えてから2週間後に会社を辞めることができるとお話ししましたが、消化されていない有給休暇が2週間以上あれば退職日まで使うことができるので、実質即日退職ができるそうです。
退職届の用意だけではなく、消化しなければならない有給休暇がないか把握しておきましょう。
即日退職はやむを得ない事由なら認められやすい!
退職する際は、やむを得ない事由であれば例外として、周囲の理解を得られやすく、スムーズに会社を辞めることができます。
ただ、即日退職する場合は、誠実さを忘れずに丁寧な説明を心がけてくださいね。
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