高卒で就職が決まらない……どうすればいい?
高校卒業後、就職するのであれば高校在学中に就職先を決めることが一般的。高校生の就職活動は、学校からの推薦としてエントリーするため、内定率は比較的高いと言われています。
その一方で、高校を通さなければ採用試験を受けられない、複数の企業に同時エントリーできないといった制限があるため効率的に活動できず、卒業までに内定が出ないケースも珍しくありません。
高卒で就職が決まらない場合、どのように動けばよいのでしょうか。就職が決まらない高卒者の特徴や対処方法、高卒者におすすめの就職先などを見ていきましょう。
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なかなか就職が決まらない高卒者の特徴4選
在学中や卒業後に、なかなか就職が決まらない高卒者には、どのような特徴があるのでしょうか。自分自身の状況と照らし合わせて読み進めてくださいね。
就職の方向性が定まらない
高校在学中の就職活動は、学校に届いた求人情報の中から応募先を選ぶことがほとんど。希望通りの求人が来るとは限りません。
また、高校卒業の時点では人生経験が浅く、自分の適性ややりたい仕事が分からないこともあるでしょう。さらに、大学生の就職活動とは異なり、会社説明会やインターンシップなどに参加する機会も限られています。
「こういう仕事がしたい」「就職してこうなりたい」といったビジョンが持てなければ、志望動機に説得力を持たせることもできません。就職の方向性が明確でないために、就職活動がうまく行かないのではないでしょうか。
在学中の素行に問題がある
学校推薦でエントリーする在学中の就職活動は、「どのような高校生活を送ってきたか」が重視されます。
成績や生活態度、欠席率、部活動での活躍などが総合的に判断されるため、素行に問題があると、就職に影響するのです。
高卒での就職を目指すのであれば、1年生のころからきちんとした高校生活を送る必要があるでしょう。
働く必要性を感じていない
高校卒業の時点で就職していなくても、生活できなくなることはまれでしょう。
今までどおり、実家で生活していれば食事に困ることはありません。自由に使えるお金がなく、不自由な思いをすることはありますが、「働かなければ生きていけない!」という、切羽詰まった状況にはなりにくいはず。
就職する必要性を感じないため就職活動に力が入らず、内定が出にくいのですね。
面接をうまくこなせない
高校生や、高校を卒業したばかりの若者は、家族や学校の先生といったごく身近な存在を除けば、大人と接する機会が少ないもの。見ず知らずの大人である面接官を目の前にすると、面接でうまく話せなくなることもあるでしょう。
また、自分に自信がなかったり、内定が出ないことにあせってからまわりしたりと、思うように自己アピールできなくなることも。
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高卒で就職が決まらない場合の対処方法!
高校卒業の時点で就職が決まらなかったからといって、人生終了ではありません。自分の道を見つけるための、対処方法を把握しましょう。
考えや状況を整理する
就職活動に行き詰った時は、考えていることや、自分が置かれている状況を整理しましょう。不安に思っていることや、内定が出ない理由として思い当たることを、紙に書きだす方法がおすすめ。
また、高卒での就職には、大卒者と比べて生涯賃金が低くなったり、転職の際に学歴で不利になったりというデメリットもあります。本当に今、就職すべきなのかどうかを考えても良いでしょう。
すんなりと就職が決まらないことは、むしろラッキーです。自分の将来をしっかりと見つめ直してくださいね。
進学に切り替える
やりたい仕事や向いている仕事が分からない、高卒で就職する必要性がない、とった場合は、進学に切り替える手段もあります。大学や専門学校で更なる知識を身につけ、アルバイトなども経験してから就職にチャレンジするのです。
ただし、進学には多額の費用がかかるため、慎重に考えることが必要です。特に注意したいのは、安易に奨学金を借りてしまうこと。自分で働き、お金を返すということの実態が分からないうちから、借金を作ることは危険かもしれません。
いったん、「嫌ではない」と思える仕事に就いたり、アルバイトしたりしながら通信大学で学ぶ方法もあるので、ベストな方法を探してくださいね!
アルバイトを始める
どのような仕事に適性があるかは、実際に働いてみなければ分からない部分が多々あります。高校卒業の時点で就職が決まっていないのであれば、アルバイトで社会経験を積むことも、悪くないでしょう。
ただし、アルバイト生活をずるずると続けないように、注意が必要です。いつまでアルバイトをするのか期限を決め、「この業界のこういうところが知りたい」といった目的を決めて取り組むと良いでしょう。
アルバイトの経験を通して、就職の方向性が明確になったら、改めて就職活動に励んでくださいね!
求人情報をこまめにチェックする
就職が決まらない状態で卒業し、やはり就職したい!という場合は自力で就職活動することになります。学校推薦という有利な要素はなくなりますが、高校を通して応募しなければならない、という制限もなくなり、自由に動けます。
求人情報誌や求人情報サイトをこまめにチェックし、気になる企業に応募しましょう。若者の就職に特化した「わかものハローワーク」や「新卒応援ハローワーク」などの活用もおすすめです。
おもてなしHRに掲載されている学歴不問で働ける施設の求人情報を知りたい方は、以下のボタンからチェックしてみてくださいね。
就職エージェントに相談する
就職に関する悩み事は、就職のプロに相談することもおすすめ。
高校卒業後の就職活動では、「何が向いているのか分からない」「応募方法が分からない」「面接でうまく話せない」といった、疑問や不安に、たびたび直面することでしょう。
ひとりで向き合うのは大変なことですが、転職エージェントに相談すれば、適切なアドバイスをもらえるはずです。
就職が決まらない高卒者におすすめの仕事4タイプ!
「高校を卒業したけど就職が決まらない……」と悩んでいるのであれば、選考が有利に進みやすい業界を狙ってみてはいかがでしょうか。
おすすめは、若い人材を必要としている業界です。どのような仕事があるのか、具体的に見てみましょう。
技術や知識が必要な仕事
若い人材は、仕事をどんどん覚えます。技術や知識を必要とする仕事は「経験者しか採用しないのでは?」というイメージが強いかもしれませんが、まっさらな人材を1から育てたいと考える職場も多いもの。免許や資格が必要な職種でも、就職後に取得すればOKとしていることもあります。
また、身につけた技術や知識は一生涯の武器として役立ち、学歴のハンデを埋めてくれるかもしれません。具体的には、以下のような業界が挙げられます。
- プログラマー
- エンジニア
- CADオペレーター
- 電気工事士
- マッサージ師/エステティシャン
体力が必要な仕事
若い人材を雇う大きなメリットとして挙げられるのは「体力がある」ということです。体力を必要とする業種において、高校を卒業したばかりの人材は大いに歓迎されるでしょう。
もちろん「体力さえあれば誰でもできる」とは言えませんが、以下のような業界では、選考がスムーズに進む可能性があります。
- 介護職員
- 建設関係
- 運送業
- 一次産業
- 警備員
- 工場作業員
実力主義の仕事
学歴によって不利になることを回避するには、実力主義の仕事を選ぶこともおすすめです。若い頃から業界に飛び込み、実績を作れば大卒者よりも高い給与を得られるかもしれません。
また、「就職」という形に囚われず、フリーランスや業務委託でできる仕事もあります。以下のような職業は出来高制だったり、インセンティブがついたりすることが多いでしょう。
- 営業職
- デザイナー
- ライター
- イラストレーター
- 動画配信者
- ブロガー
サービスの仕事
人柄が重視されるサービスの仕事も、高卒者におすすめの就職先です。「高校の文化祭でお客さんの相手をするのが楽しかった」「委員会活動でみんなの役に立てるのが嬉しかった」といった経験があるなら、サービスの仕事を視野に入れてはいかがでしょうか。
具体的には、以下のような業界が挙げられます。
- ホテル/旅館スタッフ
- 販売員
- アミューズメント施設スタッフ
- 飲食店スタッフ
- レセプショニスト
- テレフォンオペレーター
以下の記事では高卒者向けに、ホテルへの就職について解説しています。併せてご一読ください。
若さを大切にあせらず将来を考えよう!
同級生の就職が決まった中で、自分だけ就職がきまらないとあせってしまいますよね。あせる気持ちが芽生えるのは当然のことですが、人生の1ページとしてとらえれば、就職の早い・遅いはわずかな差ではないでしょうか。あせって後悔することのないように、長い目で将来を考えましょう。
なお、ホテル・旅館への就職は、おもてなしHRが力になります。