仕事は好きだけど人間関係や上司が嫌い!
仕事や職場に対する不満は誰にでもあるのですが、人間関係の悩みは根が深くなりがちです。「仕事は好きだけど人間関係が難しい!」「上司が嫌い!」といったことで苦しんでいる人も少なくないのでは。
この記事では、「仕事は好きだけど職場の人間関係や上司が嫌い!」という悩みの原因や、対処方法について解説します。快適な社会人ライフを送るための参考に役立ててくださいね。
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仕事における人間関係・上司との関係で悩む原因とは?
職場の人間関係や、上司との関係で悩むのはどうしてなのでしょうか。ありがちな原因を見てみましょう。
競争意識が強い
営業職や研究職など、常に人の先を行くことが求められる職場では、従業員同士の競争意識が強くなる傾向にあります。
プラスに作用すれば良い結果をもたらしますが、足の引っ張り合いや、責任の押し付け合いになることも少なくありません。
周囲の人を誰も信用できない状態に陥り、人間関係がギスギスしてしまうのですね。また、「成果を出すこと」がすべてであるため、上司からの叱咤激励が厳しく、精神的に参ってしまうことも。
子どもっぽい人が多い
人間関係がこじれやすいのは、子どもっぽい人が多い職場です。以下のようなことを率先して行ったり、便乗したりする人は子どもでしょう。
- ・派閥を作って争う
- ・マウンティングする
- ・仲間外れにする
- ・悪質なからかいをする
- ・厚かましいことを言う
- ・相手を選んで態度を変える
- ・気分次第で態度を変える
- ・不機嫌さを隠さない
- ・すぐに感情的になる
- ・自分のことしか考えない
子どもっぽい人が多い職場では、子どもっぽくない人が気苦労する傾向にあります。また、上司が子どもっぽい人だったりすると、部下を巻き込んでトラブルを起こすことも。
ブラック労働
極端に残業時間が長かったり、休日返上があたりまえだったりする労働環境では、心に余裕が持てません。そのため、良好な人間関係を築くことが難しくなります。ストレスのはけ口として、ハラスメントが横行するリスクもあります。
また、上司が忙しすぎて部下に向き合えない、自分を守ることに必死で都合の良い部下ばかりかわいがるといったことになりがち。さらに自分が頑張れば頑張るほど、嫌な上司の評価につながるということも、腹立たしいポイントではないでしょうか。
自分に原因があることも
「対人関係は鏡」と言われることがあります。同僚や上司と良好な関係が築けないのは、自分の行いが原因になっているのかもしれません。
また、人の言動を悪く捉えすぎているということも考えられます。自分の言動に問題がないか、悪意を持って人を見ていないか、冷静に考えてみてくださいね。
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人間関係の悩みで好きな仕事を辞めるのはもったいない?
「仕事が好き」と思えるのはすごいことです。好きな仕事をしている人は、この世の中にほんの一握りではないでしょうか。
せっかく好きな仕事に就けているのに、人間関係の悩みで辞めるのはもったいない話です。好きな仕事を辞める前に、以下の方法を試してみてください。
自分が加害者にならない
まず、理解すべきことは「自分が加害者になってはいけない」ということです。嫌がらせの復讐を考えたり、嫌いな上司をいじめて追い出そうとしたりするのは絶対にNG。
一時的に清々するかもしれませんが、自分がしたことは自分に返ってくるものです。相手から訴えられたり、会社から処罰を受けたりするリスクは避けてください。
また、自分自身の言動を振り返る事も重要です。もしかすると、きちんとあいさつができていなかったり、自慢話やとりとめのない長話が多かったりして、敬遠されているのかもしれません。振る舞いを改めることで、関係性がグッと楽になる可能性があります。
自分軸で物事を考える
対人関係の悩みは多くの場合「こんなことを言われて傷ついた」「こういう態度を取られるのが嫌!」といったことではないでしょうか。つまり、他人の言動に振り回されて、悩んでいる状態なのです。
これを回避するためには、自分軸で物事を考えることが重要。例えば同僚のAさんから「あなたの性格は暗い。どうせ友達もいないんでしょう」と言われたとします。Aさんの言葉をそのまま受け止めれば、当然傷つきますよね。
しかし、自分軸で「本当にそうなのか?」と考えれば「私はにぎやかなタイプではないけれど、暗い気持ちで毎日を過ごしているわけではないし、友達もいる」という結論にたどり着くかもしれません。そうなれば、「それはAさんの感想ですよね」と、受け流せます。
また、「職場の人は仕事だけの付き合い」と割り切って、ビジネスライクに徹すると決めても良いでしょう。ただしホテル業界など、チームワークが不可欠な職場では難しいかもしれません。
拒否すべきことは拒否する
自分の仕事を押し付けてくる人や、失礼なからかいを繰り返してくる人には、はっきりと「NO」を言うことも必要です。
毅然とした態度で拒否すれば、相手が恥ずかしくなるはずです。「どう考えても自分の仕事ではない」「この言動は失礼すぎる」と思ったら、遠慮なく「NO」を突きつけましょう!
信頼できるひとりを見つける
人間関係で深く悩んでしまうのは「社内の人全員と、円満な関係を構築しなければならない」と思い込んでいるからかもしれません。
考えてみれば人間同士、馬が合わない人がいるのは当然のことです。「部長とうまく付き合えない自分は社会人失格では?」「仲良しグループに入れないのはわたしが悪いから?」などと思い悩む必要はないのです。
しかし、社内に心を開ける相手が誰もいないのは、寂しいもの。そこでおすすめしたいのは「信頼できるひとり」を見つけることです。味方だと思える人が、ひとりでもいれば心強いでしょう。
ハラスメントは告発する
セクハラやパワハラといったハラスメントは、れっきとした犯罪です。明らかなハラスメントの被害に遭っている場合は、しかるべき機関に告発しましょう。
ただし、証拠不十分で告発すると「被害妄想だ」「思い込みでは?」などと言われ、うやむやにされるおそれがあります。日記に書き残したり、ボイスレコーダーに録音したりするなど、証拠をそろえてくださいね。
部署異動の希望を出す
上司や部署が変わると、社内で所属するコミュニティも変わります。狭い人間関係で悩んでいるのであれば、部署異動で解決するかもしれません。会社を辞める前に、部署異動の希望を出すこともひとつの手段と言えるでしょう。
ただし「今の部署でなければ好きな仕事ができない」という場合は、人間関係の改善と、好きな仕事の2択で、さらに深く悩むかもしれません。
対人関係の悩みを仕事のモチベーションにする
通常、対人関係が悪ければ仕事のモチベーションは下がります。しかし、考えようによっては自分を奮い立たせる材料にすることもできるのです。「嫌な相手に負けない!」という意識を持ってみてはいかがでしょうか。
いつも嫌味を言ってきたり、マウンティングしてきたりする同僚がいれば「絶対にあの人より良い仕事をしてやる!」というファイトが湧いてくるでしょう。また、細かいことをネチネチと指摘してくる上司がいる場合は「絶対に文句を言わせない仕事をする!」と思えるのではないでしょうか。
プライドが高く、負けん気が強い人に有効な方法です。ぜひ、試してみてくださいね。
人間関係が嫌すぎるなら転職もあり!
上記のような対処ができる人なら、そもそも人間関係で深く悩んだりしないかもしれません。どうしてもつらい状況が続くなら、転職を考えることも大いにアリでしょう。
このご時世、好きと思える仕事を手放すのは勇気がいることです。しかし、人間関係の悩みを抱えながら続けていると、好きな仕事を嫌いになってしまうリスクがあります。そうならないうちに、同業他社などへの転職を考えてみましょう。
ただし、転職先でも人間関係に悩むリスクは、当然あります。なるべく人間関係が良い職場を狙って、転職する方法を見ていきましょう。
リファラル採用で転職する
リファラル採用とは、従業員の紹介による採用活動のこと。自社の従業員に「友人・知人にこういう人がいたら紹介してください」と依頼し、採用・入社の意向がマッチした場合に、新たな従業員として迎え入れるという方法です。
転職における対人関係の不安を軽減するには、リファラル採用を狙うと良いでしょう。職場の内情を知っている人からの紹介であることや、自分を職場に紹介するほど信頼してくれる人がいることは、大きな安心材料になります。
リファラル採用については、以下の記事で詳しく解説しています。併せてご一読ください。
社会人インターンシップに参加する
転職先候補の人間関係を観察するには、社会人インターンシップへの参加もおすすめです。社会人インターンシップとは、社会人向けの職場体験。採用後のミスマッチを防ぐために、実施する企業が増えているのだとか。
1日で終わるものもあれば、数カ月単位で参加できるものもあります。インターンシップで現場を体験し、人間関係の空気を感じてみてはいかがでしょうか。
転職エージェントに相談する
応募前に職場の雰囲気を知りたい場合は、転職エージェントに相談しましょう。
転職エージェントは多くの企業を知っており、過去に紹介した人の様子などから、ある程度の人間関係を把握している可能性があります。
なお、転職エージェントの活用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。併せてご一読ください。
職場の悩みに我慢は禁物
元気に働き続けるためには、体の健康と同じように、心の健康も大切です。「たかが人間関係」と甘く見ず、より良い環境で働くことを検討してはいかがでしょうか。
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