転職の疑問は入社前に解消しよう!
転職活動の努力が実り、晴れて内定が出たらふたつ返事で承諾したくなるものですよね。しかし、一度冷静になって立ち止まったほうが良いでしょう。
疑問や不安を抱えている場合は、内定を承諾する前にクリアにする必要があります。分からないまま入社してしまうと、転職を後悔する羽目になるかもしれません。
この記事では、転職活動で内定が出た後、入社の前に聞いておくべきことについて解説します。転職活動を成功させるための参考に、役立ててくださいね。
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【転職】内定承諾前に聞いておくべきこと
応募先を選ぶ際は求人情報を熟読しているはずですが、求人情報の内容は必ずしも実態通りではないことがあります。また一般的には内定を承諾し、入社するまで就業規則は見せてもらえません。
通常、内定通知と一緒に労働条件通知書が送られてきますが、それを読んでも分からないことがあれば、入社前に聞いておきましょう。
特に、以下のようなことに関しては確認必須です。
労働時間に関すること
年間休日数や平均残業時間といった労働時間に関することは、雇う側も働く側も、うやむやにしてしまいがちです。求人情報と内定後に聞いた説明が食い違っているといったトラブルはよくある話かもしれません。
労働時間は、仕事を長く続けられるかどうかを左右する重大事項。疑問に感じることがあれば、納得できるまで説明を求めましょう。
特に、中抜けや夜勤など、特殊なシフトがある宿泊業界などでは、入社前にしっかりと理解することが重要です。
給与・ボーナスに関すること
給与・ボーナスの実態は、求人情報から把握できない部分もあります。
月収例として掲載されている給与額が、営業成績トップのインセンティブを含んだ額だったり、ボーナスの平均支給額が、特に景気の良かった時期の額だったりするかもしれません。
また、給与・ボーナスに関する疑問や不安は、選考の段階では聞きにくいもの。内定をもらった後が、聞きたいことを聞くチャンスです。
福利厚生に関すること
福利厚生に関しても、求人情報の内容だけでは分からない部分が多々あります。
例えば「資格手当あり」「保養施設が利用できます(条件あり)」などと書かれている場合、どのような資格が手当の対象なのか、どういった条件で保養施設を利用できるのか、といったことまでは分からないでしょう。
また、有給休暇が付与されるタイミングや申請の方法などについても、聞いておくと安心です。
評価制度・キャリアモデルに関すること
入社後の人生を長い目で考えるためには、評価制度やキャリアモデルについても確認しておくべきでしょう。
どのような実績が評価されるのか、どのようにキャリアを重ねた人がいるのかが分かれば、入社後に力を入れるべきことが見えてくるはず。
仕事に対する心構えを作るためにも、評価制度やキャリアモデルを聞いておきましょう。
入社後の研修内容
入社後にどのような研修を受けるのかについても、詳しく聞いておきましょう。入社後の研修には、企業の考え方や体質が映し出されるもの。
一般的な座学研修やOJTを受ける前に、山奥の合宿施設などで心構えを鍛えるための研修が行われる企業もあります。
そのような研修を実施する企業とは「どうしても肌に合わない」と感じる人もいるでしょう。入社後の研修を把握することで、社風に合うか合わないかが分かるかもしれません。
退職に関すること
入社前から退職に関することを聞くのは気が引けるかもしれません。しかし、いざという時に備えて、退職時のルールを確認するのは重要なことです。
また、スムーズに退職できるルールが整備されているかどうかは、企業の良し悪しを見極める要素のひとつ。「6カ月前から申し出る」「退職によってもたらす損害を補償させる」といっためちゃくちゃなルールがある場合は、ブラック企業であると考えられます。
自分を守るためにも、退職に関するルールは聞いておきましょう。
入社までに勉強した方が良いこと
内定が出てから入社するまでは、入社の準備を整える期間です。ぜひ、入社までに勉強した方が良いことを聞いて、予習しましょう。
特に、新卒入社の人や未経験業界へ転職する人は、予備知識を身につけることが重要です。基本的なことだけでも理解しておけば、研修やOJTにしっかりとついて行けるでしょう。
その他気になること
内定先の業界や入社後の立場によって、気になることはさまざまでしょう。
例えば宿泊業界なら「お客様からチップを受け取っても良いのか」といったことが挙げられます。また、キャリアアップ転職で管理者になる場合は「部下は何名程度なのか」ということも聞いておいたほうが良いでしょう。
今回、取り上げた内容に限らず「ここはクリアにしておきたい!」と思うことがあれば、入社前に必ず確認してくださいね。
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【転職】入社前の質問で押さえておきたいポイント3選
「ここが気になる」「これはどうなっているのだろう?」といったことについて、内定先に聞くのは決して悪いことではありません。
しかし、入社前に質問を投げかける際には、いくつかの注意点があります。押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
質問する前に労働条件通知書などを熟読する
内定先について何かしらの疑問が湧いてきた時はまず、労働条件通知書などの手元にあるものを見直しましょう。
すでに知らせてあることを質問すると、入社前から印象を下げてしまいます。熟読した上で書いていなかったり、書いてあっても分かりづらかったりした場合は、遠慮なく聞いてくださいね。
メモを残す
質問の際には、いつ・誰に聞いてどのような回答があったのかをメモしてください。
万が一、入社後に説明された内容との食い違いがあった場合、メモが解決の糸口になります。また、証拠が残るため、メールで質問することもおすすめです。
企業の対応をチェックする
きちんとした企業であれば、内定者の不安を理解し、小さな疑問にもしっかり向き合ってくれるはず。入社前の質問に、企業がどう対応するかは、内定を承諾すべきかどうかを判断するための材料として有効です。
いい加減な回答をされたり、いつまでも返事が返ってこなかったりした場合は、内定辞退を考えた方が、良いかもしれません。
以下の記事では、入社前に質問する際の例文などを紹介しています。併せてご一読ください。
疑問点をクリアにして新天地に赴こう
入社前に疑問を解消すれば、安心して転職先に赴けます。気になることはそのままにせず、内定先の担当者に聞いておきましょう。
また、エントリーの段階から疑問点をクリアにするには、転職エージェントの活用もおすすめです。転職エージェントが企業と求職者との間に入るので、直接聞きにくいことでも質問しやすくなるはずです。
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