正社員が18時に退社できる仕事はあるの?
正社員で働くことには雇用が安定している、ボーナスが支給されるといったメリットがあります。その一方で、拘束時間が長くプライベートを大幅に犠牲にしなければ勤まらないというマイナスイメージを抱く人も居るでしょう。
正社員が夜遅くまで残業することが当たり前になっている企業があることは事実ですが、正社員であっても18時までに退社できる企業も存在しています。
この記事では、正社員でも18時までに退社しやすい仕事・しにくい仕事の特徴や、退社時間を重視して仕事を探す際のポイントについて解説します。
おもてなしHRに掲載中の求人情報も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
正社員でも18時までに退社しやすい仕事の特徴5選
以下に挙げる仕事では、朝〜夕方までの勤務が一般的です。残業の有無などは企業によって異なりますが、18時までに退社しやすいと言えるでしょう。
オフィスワーク
事務や総務、企画といったオフィスワークは平日の朝〜夕方までの勤務が基本です。
ホテルや飲食店を経営する企業においても、オフィスワークの担当者はこの時間帯に働くことが多いでしょう。
営業時間・取引時間が限られている仕事
幼稚園や金融機関などは昼下がりに営業が終了します。その後は事務処理や清掃、翌日の準備などをして業務終了となるため、18時前後に退社しやすいのではないでしょうか。ただし、業務量が多ければ残業が発生することもあり得ます。
また、取引先が法人の仕事は相手先の営業時間に合わせて動きます。BtoBの仕事やルート営業も、18時前後で退社しやすい仕事と言えるでしょう。
野外作業の仕事
電線・電柱の工事や道路工事など、野外作業の仕事も18時前後で退社しやすいでしょう。深夜に作業する場合もありますが、求人情報サイトなどを参照すると、日中のみの稼働が多い模様です。
また、住宅の建設や公共工事は近所への影響や安全面を考慮し、日中のみの作業とすることが一般的。どのような現場で働くのかをしっかり確認して仕事を選べば、18時前後に退社できる可能性は高いでしょう。
朝が早い仕事
パン職人や農作業といった仕事は朝が早い分、終業時間も早いことが一般的です。5時ごろに出勤し16時ごろに退社するシフトは珍しくありません。残業があったとしても、18時までには退社できるのではないでしょうか。
夜遅くまで働くこととは違った大変さがありますが、朝型体質の人にはおすすめの職業です。
フリーランスの仕事
フリーランスの仕事は始業時間も終業時間も自分で決められます。日中働いて、夜はゆっくりしたい!と思うのであればそのようにスケジュールを組めば良いでしょう。
その一方で、引き受けた仕事が終わらなければ、何時まででも働かなければなりません。請け負う仕事の量や進捗(しんちょく)状況は、すべて自分の責任なのですね。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
正社員では18時までの退社が難しい仕事の特徴3選
18時までの退社が難しい仕事にも、いくつかの特徴があります。どのような特徴があるのかを把握しましょう。
サービス業
サービス業はシフト制が一般的です。パートやアルバイトならともかく、正社員であれば毎日18時前後で退社できるようにシフトを組むことはほぼ不可能でしょう。
また、シフト上の退社時間が18時の日でも、お客様対応が長引いて帰れない、パートやアルバイトが足りなくて残業せざるを得ないということも考えられます。
人手不足の職場
業種・業界に関わらず人手が足りなければ一人当たりの業務負担量が増えます。
定時が18時のオフィスワークでも、人手不足のしわ寄せで残業が長引き、時間通りの退社は夢のまた夢……。といったこともあるでしょう。
「この業種だから絶対18時までに退社できる!」とは言えないので、注意が必要です。
突発的な作業が多い仕事
突発的な作業が多い仕事も、18時前後の退社はしにくいかもしれません。
例えば、営業事務の仕事は、順調に仕事を片付けて「今日は定時で帰れる!」と思っていたとします。しかし、業務時間終了間際に「どうしても今日中に処理してほしい!」などと言われて、新たな仕事が舞い込むことがあるのです。
自分のペース調整だけではどうにもならない要素がある仕事では、予想外の残業が発生しやすいのですね。
正社員で18時までに退社できる仕事を探すコツは?
正社員で18時退社を確約している求人情報はまれです。プライベートを大切にしたい!という人は、以下のコツを押さえて納得できる職場を探しましょう。
18時退社のデメリットも理解する
ほどほどに仕事をしてプライベートも充実させられる18時退社にも、デメリットはあります。18時退社の職場では、始業時間を9時・10時ごろとしていることが一般的。
この時間帯に出社し、18時に退社するとなると、ちょうど通勤ラッシュの時間に当たります。毎日、満員電車でもみくちゃにされることはかなりのストレス。人によっては大多数の社会人とは、異なるリズムで働く方が楽に感じることもあります。
また、朝9時前後〜18時前後まで働くとなると、役所や銀行といった機関を利用しにくいこともデメリット。
働き始めてから「こんなはずじゃなかった……。」と後悔しないためには、こうしたデメリットもしっかり理解してくださいね。
実態の調査をしっかりと!
求人情報に「残業ほぼゼロ!」「18時退社を徹底しています。」などと掲載されていてもそれが実態とは限りません。
定時でタイムカードを切ってから残業していたり、持ち帰り仕事があったりと、労働環境がブラックであることも考えられます。退社時間を重視して仕事を選ぶのであれば、実態をしっかりと調査すべきでしょう。
例えば、定時を見計らって企業の近くに行き、建物から人が大勢出てくるかを確認したり、定時から数時間後にオフィスの照明がついていないかどうかを見に行ったりしても良いかもしれません。
ホテルやデパートなどの施設であれば、従業員専用の出入口で様子を見ましょう。疲れ切った表情や動作をしていないかどうかも要チェックです。また、転職活動の口コミを参考にすることもおすすめです。
以下の記事では、ホテル業界におけるホワイト企業の見分け方について解説しています。併せてご参照ください。
「毎日18時退社」にこだわりすぎない
「正社員で毎日18時退社」を実現しようとすると、応募できる求人が極めて限定的になります。サービス業はまず候補から外れるのではないでしょうか。
しかし「月の半分くらいは18時前後で退社できれば良い」とすれば、選択肢が広がります。シフト制が基本のホテル業界や飲食店、ほどほどに残業があるオフィスワークなども視野に入れられるでしょう。
正社員・18時退社の求人情報を見てみよう
おもてなしHRは宿泊業界専門の就職・転職エージェントです。ホテルや旅館は正社員で18時退社の求人情報が少ない業界というイメージがありますが、オフィスワークや勤務時間の融通が利きやすい施設の求人情報を多数扱っています。
18時前後で退社しやすい正社員の求人情報をいくつか見てみましょう。情報はすべて2022年9月時点のものです。
東京都のラグジュアリーホテル
東京都の、あるラグジュアリーホテルでは広報・コミュニケーションマネージャー/アシスタントマネージャー候補を募集しています。
担当業務はプレスリリースの作成やマーケティングに用いる制作物の制作や進行管理など。広報・PRやマーケティングの実務を3年以上経験していることが応募条件です。
休日はシフト制ですが、勤務時間は9時〜18時までで、給与は月給39万7000円〜と高待遇です。広報などの経験を持つ人にとっては、プライベートを充実させながらしっかり稼ぐチャンスかもしれません。
大阪府のビジネスホテル
大阪府のあるビジネスホテルでは、フロントスタッフを募集しています。担当業務はチェックイン・チェックアウト業務や問い合わせ対応、宿泊プランの作成など。
勤務時間はシフト制で、昼下がりから夜間にかけての勤務や夜勤もありますが、朝から夕方までのシフトパターンもあります。
給与は月給20万円〜26万円で、ホテル業界が未経験でも応募可能。程よくバランスを取って働きたい人におすすめの求人情報です。
長野県の温泉旅館
最後に紹介するのは、長野県の温泉旅館です。この旅館では、お客様のお出迎えやお見送り、料理・飲み物の提供や布団の上げ下ろしといった、サービス全般を担当するスタッフを募集しています。
勤務時間は7時〜20時の間で、実働8時間のシフト制。必ずしも18時で退社できるとは限りませんが、夜勤はないので、一般的な会社員に近いリズムで働けるのではないでしょうか。
給与は月給21万5000円〜26万5000円。未経験者歓迎で、寮への入居も可能です。
ワークライフバランスを考えて正社員の求人情報を探そう!
ホテルなどのサービス業では正社員で働く=プライベートを諦めるというイメージが強いかもしれません。しかし、労働条件などを吟味すれば、充実した毎日を送れる職場は見つかるはず。
ワークライフバランスを考えて、仕事を選んでくださいね。また、ホテル・旅館の仕事を探す際にはおもてなしHRをご活用ください。